『造花の蜜』 連城三紀彦> 「このミス」完全読破 No136
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.136
『造花の蜜』 連城三紀彦
「このミス」2009年版 : 32位
受賞(候補) : (「本格ミステリ大賞」候補)
総合ランキング :
年度ランキング : 「ミステリが読みたい!」 1位
「闘うベストテン」 2位
読始:2008.11.28 ~ 読終:2008.12.1
読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"
読んだ版 : 単行本 <2008年10月>
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「このミス2009年版」が発売される前に、“どうやら10月末日発行の作品がランクインするようだ”という情報を知って、“それは10月31日発行のこの作品に違いない!”ってことで早速読んでみました。
しかし、ランキングが発表されてみたら、この作品は20位以内に入っていなかったんですねェ。
まあ、10月31日発行になっていたとはいえ、実際に書店に並んだのは11月になってからだったようだし、それでも32位に入っているってことだけでもすごいことなんですけどね。
それに、読んでみたらこれがまた物凄く面白かったので、早とちりして読んでおいて良かった、って感じでした。
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とても奇妙な誘拐事件から物語の幕が切って落とされるのですが、この普通でない誘拐事件を辿っていくと、アッと驚くどんでん返しが待ち受けているのです。
ただ、それが起こるのが物語のクライマックスではなく、まだ早い段階でのどんでん返しなので、意表を付かれた分、その衝撃度もかなりのものでした。
まあ、登場人物やら起こる事件やらがみなことごとく怪しくて、何かあるなと思わずにはいられなかったこともあり、そこで見事にどんでん返しされたので、もう気持ち良く騙されてしまいましたね。
そしてそのどんでん返しは単発では終わらず、とにかく自分の思い描いていた世界がことごとく偽者であるかのように、見事なまでに覆されていって、もう頭の中はでんぐり返しをし続けている感じになってしまいました。
しかも、普通のどんでん返しなら、二次元の平面上で引っくり返るだけなのですが、この作品の場合は、途中からどんでん返しが立体化して、三次元の空間世界で物語がひっくり返され続けているような感覚に陥るほどですからね。
もうこんな体験は初めてで、ホントに面白く読みました。
なので、「このミス」にランクインしなかったけれども読んで大正解だったわけですが、ただやっぱり発売時期を前や後にズラしていれば、ランクインは確実だったのになぁ.....、と残念に思ってしまいますねェ。
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> 個人的評価 : ★★★★★ ★★☆☆☆
本格ミステリ度 : ★★★★ 鬼畜グログロ度 : ★
ビックリ驚愕度 : ★★★★★ おどろおどろ度 : ★★★
熱アクション度 : ★★★ 主キャラ魅力度 : ★★★
恋愛ラブラブ度 : ★★★ 人間味ドラマ度 : ★★★
下ネタエッチ度 : ★★ 感涙ウルウル度 : ★★★
衝撃バカミス度 : ★★ 読み終り爽快度 : ★★★
* <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!
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> No.743 「小さな異邦人」
> No.449 「どこまでも殺されて」
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> No.136 「造花の蜜」
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NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「倒立する塔の殺人」 皆川博子
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