「このミス2010年版」月別ランクイン候補作品(09年1月)
「2009年版」に引き続いて、「このミステリーがすごい!2010年版」でも“ランキング発表前に対象作品を読んでしまおう!”というのをやってみようと思います。
それで、日頃から“どんな作品がランクインしそうかな?”って色々とチェックしているので、どうせならそれを発売された月別にまとめてしまおう!ということで始めたのがこの「月別ランクイン候補作品」です。
ここでは、とりあえず「このミス」の対象になりそうな作品をピックアップして、“作者の過去実績”や“なんとなくの前評判”を元に、推測されるランクインの可能性ごとに3段階に分けて並べています。
なお、これを書いている時点では作品をまだ読んでいない状況になると思うので、この3段階の分類は、作品を読んだ上で決めたものではありませんので、その点ご了承ください。
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>> 2009年1月発売の最有力候補っぽい作品 <<
【 鬼の跫音 / 道尾秀介 】
鬼の跫音 道尾 秀介 角川グループパブリッシング 2009-01-30 売り上げランキング : 43777 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
> 鈴虫だけが知っている、過去の完全犯罪。
> 蝶に導かれて赴いた村で起きた猟奇殺人事件。
> いま最も注目を集める新鋭・道尾秀介が満を持して送り出す、
> 初の連作短編集!
「2007年版」から3年連続でランクインしているだけでなく、「2007年版」と「2009年版」では2作同時ランクイン、さらには記憶に新しい「2009年版」ではベスト10に2作品もランクインさせるなど、とにかく「このミス」ランクイン作品を事前に読もうとするならチェックしないわけにはいかない道尾秀介の新作です。
ただ、この作品はこれまでとは違って連作短編集なので、その点でどうなるのでしょうかね。それに、今年はさらに長編と短編集も発売される予定のようなので、それらの作品との兼ね合いも影響してきそうです。
[ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
>> No.169 『鬼の跫音』 道尾秀介
【 「このミス」20位以内ランクイン実績 】
* タイトル部分のリンク先は、当ブログの感想ページです
> 「向日葵の咲かない夏」 2007年版 17位
> 「シャドウ」 2007年版 3位
> 「片眼の猿」 2008年版 19位
> 「ラットマン」 2009年版 10位
> 「カラスの親指」 2009年版 6位
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【 少女 / 湊かなえ 】
少女 湊 かなえ 早川書房 2009-01-23 売り上げランキング : 9047 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
> 高2の夏休み前、
> 由紀と敦子は転入生の紫織から衝撃的な話を聞く。
> 彼女はかつて親友の自殺を目にしたというのだ。
> その告白に魅せられたふたりの胸に、ある思いが…。
> ベストセラー『告白』に続く衝撃作。
昨年のデビュー作「告白」が瞬く間に大ヒットし、年末の各ランキングでも上位に入り、「このミス」でも新人ながら4位と高位置にランクインした湊かなえの、待望のデビュー第二作目です。
デビュー作があれだけのフィーバーぶりだったので、今作にも期待が高まってしまいますが、前作の評価が高かった分、今作ではある程度厳しい目で見られてしまうと思うのですよね。
果たしてそれでもなお評価されるような作品であるのでしょうか。読むのが楽しみです。
[ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
>> No.165 『少女』 湊かなえ
【 「このミス」20位以内ランクイン実績 】
* タイトル部分のリンク先は、当ブログの感想ページです
> 「告白」 2009年版 4位
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【 煙霞 / 黒川博行 】
煙霞 黒川 博行 文藝春秋 2009-01 売り上げランキング : 3125 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
> 高校講師の熊谷は、
> 学校を私物化する理事長から金を奪う計画に巻き込まれる。
> 計画の首謀者は誰なのか、奪った金塊の行方は…。
> 悪党達が駆け回るノンストップ騙しあい小説。
No.133「悪果」が2008年版の14位にランクインした黒川博行の最新作です。
その「悪果」とは違って警察小説ではないのですが、今回は騙し合いのコンゲームとのことなので、充分「このミス」の範囲内ですからね。
それに、No.69「奪取」 真保裕一が「1997年版」の2位にランクインしたように、当たればデカいジャンルでもあるので、期待して読みたいと思います。
[ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
>> No.164 『煙霞』 黒川博行
【 「このミス」20位以内ランクイン実績 】
* タイトル部分のリンク先は、当ブログの感想ページです
> 「疫病神」 1998年版 13位
> 「悪果」 2008年版 14位
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【 ブラザー・サン シスター・ムーン / 恩田陸 】
ブラザー・サン シスター・ムーン 恩田 陸 河出書房新社 2009-01-23 売り上げランキング : 1240 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
> ねえ、覚えてる?
> 空から蛇が落ちてきたあの夏の日のことを――
> 本と映画と音楽……
> それさえあれば幸せだった奇蹟のような時間。
> 『夜のピクニック』から4年、恩田陸が贈る、
> 青春小説の新たなスタンダードナンバー誕生。
「このミス」にはこれまで8作もランクインさせていて、現在2年連続ランクイン中の恩田陸の最新作です。
ちなみに、2年連続でランクイン中の作家は、恩田陸・道尾秀介・三津田信三の3人だけです。
ただ、昨年のNo.131「きのうの世界」が歴としたミステリ作品だったのに対して、今作はスタンダードな青春小説のようなので、ジャンル的にもちょっと「このミス」的には厳しいかな~って感じでしょうかね。
[ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
>> No.161 『ブラザー・サン シスター・ムーン』 恩田陸
【 「このミス」20位以内ランクイン実績 】
* タイトル部分のリンク先は、当ブログの感想ページです
> 「三月は深き紅の淵を」 1998年版 9位、20年ベスト 19位
> 「象と耳鳴り」 2001年版 6位
> 「月の裏側」 2001年版 11位
> 「ドミノ」 2002年版 12位
> 「黒と茶の幻想」 2003年版 14位
> 「Q&A」 2005年版 15位
> 「中庭の出来事」 2008年版 20位
> 「きのうの世界」 2009年版 14位
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>> 2009年1月発売の有力候補っぽい作品 <<
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* 作者名横のカッコ内は、過去の「このミス」20位以内ランクイン作品数
無貌伝 ~双児の子ら~ / 望月守宮 <感想記事はこちら>
神器―軍艦「橿原」殺人事件 / 奥泉光 (2作)
風花病棟 / 帚木蓬生 (2作)
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>> 2009年1月発売の候補っぽい作品 <<
* 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページです
* 作者名横のカッコ内は、過去の「このミス」20位以内ランクイン作品数
たまさか人形堂物語 / 津原泰水 (1作) <感想記事はこちら>
ひとり / 新津きよみ
五月の独房にて / 岩井志麻子 (1作)
この胸に深々と突き刺さる矢を抜け / 白石一文
女優仕掛人 / 新堂冬樹
カンナ 天草の神兵 / 高田崇史
黒影の館 建築探偵桜井京介の事件簿 / 篠田真由美
シカゴファイル2012 / 中村靖彦
人外境の殺人 / 早見江堂
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「このミス2010年版」月別ランクイン候補作品(08年12月) <<<
>>> 「このミス2010年版」月別ランクイン候補作品(09年2月)
「月別ランクイン候補作品」の一覧は、「このミス」完全読破 読破本リストにてご覧ください。
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>>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<