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2009年1月10日 (土)

「このミス2010年版」月別ランクイン候補作品(08年12月)

 「2009年版」に引き続いて、「このミステリーがすごい!2010年版」でも“ランキング発表前に対象作品を読んでしまおう!”というのをやってみようと思います。

 それで、日頃から“どんな作品がランクインしそうかな?”って色々とチェックしているので、どうせならそれを発売された月別にまとめてしまおう!ということで始めたのがこの「月別ランクイン候補作品」です。

 ここでは、とりあえず「このミス」の対象になりそうな作品をピックアップして、“作者の過去実績”や“なんとなくの前評判”を元に、推測されるランクインの可能性ごとに3段階に分けて並べています。

 なお、これを書いている時点では作品をまだ読んでいない状況になると思うので、この3段階の分類は、作品を読んだ上で決めたものではありませんので、その点ご了承ください。 

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 >> 2008年12月発売の最有力候補っぽい作品 <<


 【 警官の紋章 / 佐々木譲 】

警官の紋章警官の紋章
佐々木 譲

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  > 拳銃を所持した警官の失踪、覚醒剤密輸入事件の偽装疑惑…。
  > 佐伯刑事たちは、それぞれの任務のため、
  > 警官としての信念と誇りをかけて疾駆する。
  > 「笑う警官」「警察庁から来た男」に続く、
  > 北海道警察シリーズ第3弾。


 上に書いてあるように、No.138「うたう警官(文庫化の際に「笑う警官」に改題)」 No.151「警察庁から来た男」に続く北海道警察シリーズの3作目に当たります。

 「うたう警官」が2006年版の10位にランクインているのですが、2作目の「警察庁から来た男」の方は残念ながらランクインしなかったので、果たしてこの作品はどうなるのでしょうか。

 ただ、この「警察庁から来た男」は、「このミス」で1位に輝いた「警官の血」と同じ年(対象期間)に発売されたため、票をそちらに奪われる形となった可能性もあるので、やはり今作も有力候補であることには変わりないのではないですかね。

 なお、本作にはシリーズ第1作「うたう警官(笑う警官)」の内容が大きく関わってくるので、本作を読む前に「うたう警官(笑う警官)」は必読といえるでしょう。

 また、「警察庁から来た男」および本作のあらすじや説明を読んだだけでも、「うたう警官(笑う警官)」のネタバレ的になってしまうので(上に書いてある説明は大丈夫ですが)、シリーズ2・3作目の情報を得る前にまずは「うたう警官(笑う警官)」を読むべきですね。


 [ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
       >> No.152 『警官の紋章』 佐々木譲


 【 「このミス」20位以内ランクイン実績 】
   * タイトル部分のリンク先は、当ブログの感想ページです

   > 「ベルリン飛行指令」  1988年 4位
   > 「エトロフ発緊急電」  1989年 4位、10年ベスト 11位、20年ベスト 13位
   > 「五稜郭残党伝」  1992年版 15位
   > 「ストックホルムの密使」  1995年版 2位
   > 「昭南島に蘭ありや」  1996年版 20位
   > 「うたう警官 (笑う警官)」  2006年版 10位
   > 「制服捜査」  2007年版 2位
   > 「警官の血」  2008年版 1位、20年ベスト 30位


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 【 仮想儀礼 / 篠田節子 】

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  > すべてを失った男二人が始めた金儲けのための新興宗教。
  > 信者たちの抱える闇は、彼らの想像をはるかに超えて深く、
  > 教団は狂気に蝕まれてゆく…。
  > 人間の弱さとたくましさを描き切る、
  > 現代の黙示録的長編サスペンス。


 上下巻の大作なのですが、この説明を読んだだけでもかなり面白そうに感じるのですよね。

 内容的には「このミス」的のようなので、そういった意味でも読むのが楽しむです。果たして10年ぶりのランクインはあるのでしょうか?


 [ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
       >> No.159 『仮想儀礼』 篠田節子


 【 「このミス」20位以内ランクイン実績 】

   > 「聖域」  1995年版 12位
   > 「夏の災厄」  1996年版 12位
   > 「ゴサインタン」  1997年版 19位
   > 「弥勒」  1999年版 17位

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 【 エッジ / 鈴木光司 】

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鈴木 光司

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  > 全世界で相次ぐ失踪事件。
  > 調査を始めたフリーライターの冴子は
  > 未曾有の世界的異変を嗅ぎとる。
  > 彼女の父も18年前に行方不明になっていた…。
  > 「リング」シリーズ以来10年ぶりに解かれた封印。
  > 超野心的ホラー小説。


 小説だけでなく映像化でも大ヒットを記録することになった「リング」シリーズですが、その最終作「ループ」を書き上げた後に、作者はホラー封印宣言をしていたそうです。

 その封印を10年ぶりに解いてまで発表された作品なのですから、これはもう期待しないわけにはいきません。

 上下巻の大作でもあるので、読み応えがありそうですね。


 [ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
       >> No.191 『エッジ』 鈴木光司


 【 「このミス」20位以内ランクイン実績 】
   * タイトル部分のリンク先は、当ブログの感想ページです

   > 「リング」  1992年版 14位、20年ベスト 30位
   > 「らせん」  1996年版 12位

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 【 殺人鬼フジコの衝動 / 真梨幸子 】

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真梨 幸子

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  > またひとり、彼女は人を殺す。
  > 一家惨殺殺人事件のただひとりの生き残りとして、
  > 新たな人生を歩み始めた少女は、なぜ罪を犯したのか…。
  > ラストで恐るべきどんでん返しが待ち受ける戦慄のミステリ。


 まだランクイン実績のない作家ですが、この説明にある「ラストで恐るべきどんでん返しが待ち受ける.....」というのがホントに看板に偽りのないものであるならば、これは結構面白い存在になるのでは。

 それに、実際読んだ人の感想は、人を選ぶタイプのようだけれどもなかなかの高評価を得ているようなので、これは期待が持てそうな感じです。


 [ この作品の当ブログ感想記事はこちら!! ]
       >> No.158 『殺人鬼フジコの衝動』 真梨幸子

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 【 幻影城の時代 完全版 / 本多正一・編 】

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  > 伝説の探偵専門小説誌「幻影城」、30年ぶりに再結成。
  > 多くの出身作家、関係者の協力のもと、
  > 2006年刊行の同人誌版に大幅増補を施し、
  > 満を持して贈るスペシャルプレゼント。
  > ミステリ愛好家必読必携の1冊。


 「幻影城」とは、1975年から1979年までの間に発行された探偵小説専門雑誌でして、2007年にはこの雑誌の回顧や資料がまとめられた「幻影城の時代」という同人誌が発売されています。

 そして今回出たのは、「幻影城の時代」にさらに連城三紀彦、泡坂妻夫ら「幻影城」出身作家の新作などが加えられボリュームアップした「完全版」なのです。

 「幻影城の時代」は同人誌のため「このミス」の対象にはならないことはわかるのですが、今回の「完全版」は対象になるのでしょうかね?かつてアンソロジーでは、鮎川哲也・編の「硝子の家」(1998年 17位)と、ミステリー文学資料館・編の「「密室」傑作選」(2004年版 12位)がランクインしていますが、どうなのでしょうか。

 もし対象となるのならば、豪華な内容やこの本に対する盛り上がりから、ベスト10入りまであるかもしれませんよね。

 果たしてこの作品がどのように扱われるのかも、「2010年版」発売の楽しみの一つになりそうです。

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 >> 2008年12月発売の有力候補っぽい作品 <<

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページです
 * 作者名横のカッコ内は、過去の「このミス」20位以内ランクイン作品数

  
   レッド・マスカラの秋 / 永井するみ  <感想記事はこちら>
   ハーモニー / 伊藤計劃
   エクステンド / 鏑木蓮  <感想記事はこちら>
   ジョニー・ザ・ラビット / 東山彰良  <感想記事はこちら>

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 >> 2008年12月発売の候補っぽい作品 <<

 * 作品名部分のリンク先は、「Amazon」の詳細ページです
 * 作者名横のカッコ内は、過去の「このミス」20位以内ランクイン作品数


   GOTH モリノヨル / 乙 一 (3作)
   プラスマイナスゼロ / 若竹七海 (2作)
   東京スタンピード / 森達也
   渇いた夏 / 柴田哲孝
   ウェルカム トゥ パールハーバー / 西木正明
   森に眠る魚 / 角田光代
   太陽の坐る場所 / 辻村深月
   残される者たちへ / 小路幸也  <感想記事はこちら>
   判決の誤差 / 戸梶圭太
   短劇 / 坂木司
   断絶 / 堂場瞬一
   感染列島 パンデミック・イブ / 吉村達也
   逆転ペスカトーレ / 仙川環

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  「このミス2010年版」月別ランクイン候補作品(08年11月) <<<

  >>> 「このミス2010年版」月別ランクイン候補作品(09年1月)


 「月別ランクイン候補作品」の一覧は、「このミス」完全読破 読破本リストにてご覧ください。

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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01.「このミス」完全読破(ミステリ小説)」カテゴリの記事

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