「このミス2009年版」対象作品を事前に読んでしまおう!<反省会>
このミステリーがすごい! 2009年版 『このミステリーがすごい!』編集部 Takarajima Books 2008-12-05 売り上げランキング : 91 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
前回では「このミス2009年版」のランキング(順位)発表前に無謀にも予想をした「このミス2009年版」ランキング(順位)予想を反省する「このミス2009年版」ランキング(順位)予想 <反省会>を書いてみましたが、引き続き今回は、“「このミス2009年版」にランクインしそうな対象作品を予測し事前に読むこと”自体の反省を行う「「このミス2009年版」対象作品を事前に読んでしまおう!<反省会>」を書いてみたいと思います。
それではまず、「2009年版」で20位以内にランクインした21作品のうち、どのくらいの作品を事前に読んでいたのか、見てみましょう。(リンク先は、当ブログの感想ページ)
○:事前に読んでいた作品 ▲:チェックしていたけど読めなかった作品
■:チェックしていたけど、入らないだろうと思って読まなかった作品
×:全くノーマークだった作品
01位 : ○ 「ゴールデンスランバー」 伊坂幸太郎
02位 : × 「ジョーカー・ゲーム」 柳広司
03位 : ○ 「完全恋愛」 牧薩次
04位 : ○ 「告 白」 湊かなえ
05位 : ○ 「新世界より」 貴志祐介
06位 : ○ 「カラスの親指」 道尾秀介
07位 : × 「黒百合」 多島斗志之
08位 : ○ 「山魔の如き嗤うもの」 三津田信三
09位 : ○ 「ディスコ探偵水曜日」 舞城王太郎
10位 : ○ 「ラットマン」 道尾秀介
11位 : ○ 「テンペスト」 池上永一
12位 : ▲ 「傍聞き」 長岡弘樹
13位 : ■ 「決 壊」 平野啓一郎
14位 : ○ 「きのうの世界」 恩田陸
14位 : ○ 「芝浜謎噺」 相川晶
14位 : × 「ありふれた死因」 芦川澄子
17位 : × 「TOKYO BLACKOUT」 福田和代
18位 : ○ 「聖女の救済」 東野圭吾
19位 : ○ 「聖 域」 大倉崇裕
20位 : × 「退出ゲーム」 初野晴
20位 : ■ 「倒立する塔の殺人」 皆川博子
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
昨年までは、「このミス」のランキングが発表されると、そこにはこれから読むべき20作品がズラリと並んでいたわけですが、今年はもうすでに13作も読み終えてしまっているので、なんか不思議な感じがしてしまいます.....。
しかも、トップ10に限っては、そのうちすでに8作も読んでいるのですからね。これから読むのはたったの2作だけ。それに、「このミス」1位作品をすでに読み終えているのも、なんとも嬉しいやら寂しいやら。
しかし、20位までにランクインする作品を発表前に全て読み終えていることを目標に読んできたということもあるので、8作も読んでいない作品があるというのはちょっと多すぎるような気もしています。なので、来年の「2010年版」で“ランキング発表前にランクイン全作品読破済み”を達成するためにも、今年の反省をしてみましょう。
まずは“▲:チェックしていたけど読めなかった作品”。今回は「傍聞き」のみでした。この作品は、ランキング(順位)予想 <反省会>でも書きましたが、「このミス」とは大変相性の良い「日本推理作家協会賞」の短編部門を受賞していたので、一応チェックして図書館で予約しておきました。
ところが、10月に発売されたということもあり、残念ながらランキング発表までの間に自分の番まで回って来なかったのです。しかもいまだに回って来ていないので、どうやら読むことが出来るのは来年になってからのようで.....。
それから“■:チェックしていたけど、入らないだろうと思って読まなかった作品”は、「決壊」と「倒立する塔の殺人」の2作品。
「決壊」の方は、あの平野啓一郎によるミステリー系統の作品ということで、これはもしやもあるかも!?と思い注目していたのですが、でもやっぱりあの平野啓一郎だしなぁって感じで、結局読むことはありませんでした。まあ、上下巻だったことも躊躇した理由の一つですけどね。
「倒立する塔の殺人」は、皆川博子ということで出来の良し悪しによっては20位くらいにランクインはあるぞ、と思いこの本も読もうとしましたが、この表紙絵の感じや、若い世代向けシリーズ「ミステリーYA!」の作品ということもあって、結局見送ってしまいました(最初の3ページほどは読みましたが)。そしたらやっぱり20位にランクインでしたねェ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
続いて問題の“×:全くノーマークだった作品”。これは「ジョーカー・ゲーム」「黒百合」「ありふれた死因」「TOKYO BLACKOUT」「退出ゲーム」の5作品。
このうち「黒百合」「TOKYO BLACKOUT」「退出ゲーム」の3作品は、これもランキング(順位)予想 <反省会>に書きましたが、発行日が締め切りギリギリの10月末、しかも三作とも揃えたかのように10月30日発行なのです。
さすがにこんなギリギリに発売された作品は、なんとか「聖女の救済」(これは10月25日発行)を読むので精一杯で、この本でも読んだのは11月に入ってからになってしまったくらいなので、他のギリギリ発売作品などチェックすらできる状況ではありませんでした。
なので、この3作品に限っては、まあ発表前に読めなかったのも不可効力かな、と思っています。ただ、来年への教訓としましては、10月末ギリギリ発売の作品は、より注意を払って情報や評判を集め、それで“これは!”と思った作品は“即買い→即読み”するべきだということですね。
「ありふれた死因」は、「このミス」では毎年“1950~60年代くらいに活躍した作家の復刻版的作品集”がランクインするのですが(天城一「天城一の密室犯罪学教程」や、昨年の山沢晴雄「離れた家」など)、今年のその枠としてランクインした作品といったところでしょうか。
そういった作品は、あまり書店にも並ばないだろうし、自分にはちょっと事前にチェックしたり読んだりってのは難しそうです。まあこの枠で入る作品は、ランキング発表後に読むんでもいいかな、とも思っているのですが。すぐに図書館で借りることが出来るし。
そしてなにより問題なのが、2位に入った「ジョーカー・ゲーム」。ベスト20中13作を読んでいたとはいっても、2位の作品を読んでいなかったのならどうしようもないですからねェ。
しかも「このミス」だけでなく、他のミステリ系ランキング本でもことごとく上位に入っているので、そんな作品を読んでいないだけでなく全くのノーマークだったという事実は、かなりの痛恨の失策ですね。ホントになんで見逃していたのでしょうか.....。今年の反省は、この「ジョーカー・ゲーム」に尽きます.....。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
というわけで色々と反省をしてみましたが、来年の「2010年版」に向けては、とにかく“読みたい本を読む”が一番ですかね。
“この本は「このミス」に入りそうかな?入らなそうかな?”って予測しながら読む本を決めるのも面白いですが、それでも“これは入らないだろうなぁ”と思うような作品でも読みたきゃ読みますし、それが“「このミス」完全読破”をやっていく上での一番楽しめる読み方だと思うのです。
それに、今回“ランキング発表前に対象作品を事前に読む”というのをやってみて、ベスト20に惜しくも入らなかった作品や、残念ながら1票も入らなかった作品も数多く読みましたが、ランクインしなかったとはいえどの作品も面白かったですからね。
なので、昨年までは21位以下の欄は全く目にも入っていなかったのに、今年の場合は21位以下の読んでない作品もどれも面白そうに感じて、全て読んでしまいたくなっていますから。
そんなわけで、あくまで“ランクインしそうな作品を読む”というのは基本にあるものの、あまりそれには拘りすぎずに、読みたい本を読んでいきましょう。
そして、今年は「2009年版」対象作品を中心に読み始めたのが春くらいからと遅かったので、「2010年版」では早くから読み始めて、今年の読破数を超えたいものです。なので今後は、まだ読んでない「2009年版」ランクイン作品よりも、「2010年版」対象作品を優先して読んでいくつもりなので、「2009年版」ランクイン作品の完全読破を達成するのはまだまだ先になりそうですね。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【「このミステリーがすごい!2009年版」関連記事】
> 「このミス2009年版」投票者なりきりベスト6 (08.11.12)
> 「このミス2009年版」ランキング(順位)予想 (08.11.13)
> 「このミステリーがすごい!2009年版」 (08.12.4)
> 「このミス2009年版」ランキング(順位)予想 <反省会> (08.12.8)
> 「このミス2009年版」対象作品を
事前に読んでしまおう!<反省会> (08.12.11)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
>>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<
« 週刊少年ジャンプ新連載! 「黒子のバスケ」 藤巻忠俊 | トップページ | 『きのうの世界』 恩田陸 > 「このミス」完全読破 No.131 »
「01.「このミス」完全読破(ミステリ小説)」カテゴリの記事
- 「このミステリーがすごい!2022年版」ランキング(順位)予想(2021.02.03)
- 「このミス2022年版」月別ランクイン候補作品(2021年2月)(2021.01.31)
- 「このミス」ランクイン作品文庫化リスト(2021年1月)(2021.01.21)
- 「このミス2022年版」月別ランクイン候補作品(2021年1月)(2021.01.09)
- 「このミス」ランクイン作品文庫化リスト(2020年12月)(2020.12.20)