よつばと!(8) / あずまきよひこ
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この「よつばと!」の単行本は、だいたい1年に1回しか発売されません。週刊少年ジャンプの漫画だと3~4ヶ月に1回なので、それと比べるとかなり長く感じてしまいます。
そして、自分は「よつばと!」を読み始めたのは今年に入ってからなので、この巻にて初めて新刊として購入することが出来たわけなのです。
ってまあ、発売日には買っていないし、しかも自分で買ったわけではないのですが。
今回もこれまで同様に、よつばちゃんとその周囲の人々の何気ない日常が、とても特別な出来事に見えてしまうくらいに面白かったです。
それで、よつばちゃんの突拍子もない言動に周りの人達が振り回されているので、“よつばちゃん=変わり者”を見る“周りの人達=普通の人”という図式が出来あがっていて、その“変わり者”と“普通の人”との差異があるから、よつばちゃんの言動がより面白く感じるのかもしれませんね。
ただ一方で、よつばちゃんの純粋な目を通して見ると、周囲の人々も変わり者に見えてしまうのですよね。
まあ、よつばちゃんの目から見なくても充分変わり者揃いなのですが、みんなが一斉に変わり者になるのではなく、誰かが変わった言動をしていたら他の誰かが普通の目線で見ていて、別の誰かが変わった言動をしていたら一緒にいる誰かが普通の目線で見ていて.....、といった感じで、常に“変わり者”と“普通の人の目線”が作られるからこそ、それぞれの言動がより面白く感じるのかもしれません。
そして、だからこそ、変わり者揃いの登場人物達であるにも関わらず、隣近所に普通に住んでいそうなくらいにリアルにも感じられるのでしょうか。
それでこの登場人物達が実生活で近くにいたとしたら、やっぱり“変わってるな~”と思うだろうから、“変わり者のキャラクター達”を見る“普通の人(=読者)の目線”といった図式が作られ、この漫画がより面白く感じるのかもしれません。
というわけで、普通の人であるつもりで読んでいる自分も、ある人が見れば“変わり者”になってしまうのでしょうかねェ。
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【過去の「よつばと!」関連記事】
> よつばと! / あずまきよひこ (漫画) (08.1.20)
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