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2008年7月12日 (土)

「熱い!!ベスト5」 > 「このミス」完全読破・100冊突破記念企画

「このミス」完全読破 100冊突破記念企画 第4弾


   >> 「 熱い!!ベスト5」 <<

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 「このミス」完全読破がついに100冊を突破したということで、それを祝う意味合いも込めて、その100冊の中から個人的嗜好に基づいて、項目別にベスト5を発表していきたいと思います。

 ちなみに、対象となる100冊について、および“「このミス」完全読破とは一体何なんだ?”といった基本的な部分については、 まとめページである「このミス」完全読破 読破本リストをご覧ください。

 さてさて第4弾は、「熱い!!ベスト5」。つまりは、手に汗握るような場面や人と人とのぶつかり合いなどの熱い作品の個人的ランキングです。

 ホントは「警察!!ベスト5」にしようと思っていたのですが、警察官や刑事が主役の作品が思っていたより多くなくて、対象全作品がランクインしそうなほどだったので、ちょっと方向転換して「熱い!!ベスト5」にしてみました。

 ちなみに、「このミス」完全読破を始めた当初は完全なる“ミステリ初心者”だったため、読んだ時期によって理解度や好み、個人的評価の基準などが大きく変わってしまっていると思います。なので、その点もご了承ください。

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 【 5位 : 奪 取 / 真保裕一 】

 

奪取〈上〉 (講談社文庫)奪取〈上〉 (講談社文庫)
真保 裕一

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 まあこの作者でいえばNo.23「ホワイトアウト」の方が有名だと思いますが、作品全体でも、熱い部分でも、自分的には断然こちらをお薦めですね。

 偽札作りに関する薀蓄話があまりに細かすぎるため、そこで挫折してしまう人も多そうですが、それ以外のシーンでの激しさ、勢い、スピード感、そして熱さというのが、もうまさに絶品といった感じです。

 そしてなんといっても、この熱さが“爽快な熱さ”であることが一番ですね。読後感のスッキリさも含めて、気持ちの良い熱さを味わうことが出来ると思います。


  [ この作品の感想記事はこちら!!]
    >> No.69 『奪 取』 真保裕一

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 【 4位 : 「隠蔽捜査」 & 「果断 隠蔽捜査2」 / 今野敏 】

 

隠蔽捜査 (新潮文庫 こ 42-3)隠蔽捜査 (新潮文庫 こ 42-3)
今野 敏

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 主人公は、警察のキャリアの中でもかなりのお偉いさんで、エリートである自分を誇り、自分たちは選ばれた人間で普通の国民ではないと、公言してはばからないような人なのです。

 となると、とても“熱い”とは思えない話になりそうですが、一方で、キャリアであることを鼻にかけて偉そうにしているわけではなくて、選ばれた人間だからこそ、それこそ命をかけて職務をまっとうしなければならない、という信念を心に抱き、常にそれに従って行動する人なので、その何者にも屈しない正義感はとても熱く感じられるのです。

 そしてその熱さは、立場や場所が変わっても、シリーズを通して変わらずに溢れていますからね。どちらの作品もお薦めです。


  [ この作品の感想記事はこちら!!]
    >> No.57 『隠蔽捜査』 今野敏
    >> No.72 『果断 隠蔽捜査2』 今野敏

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 【 3位 : 伝説なき地 / 船戸与一 】

 

伝説なき地〈下〉 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)伝説なき地〈下〉 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)
船戸 与一

双葉社 2003-06
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 暑苦しいほどに熱い作品に定評のある船戸与一ですが、その中でも一押しなのがこの作品です。

 ストーリーの展開がまるでRPGゲームのようで、時にワクワク、時にハラハラするようなアドベンチャーの数々は、ホントに映画やゲームにしてほしいくらいなもんです。

 クライマックスにおける戦闘シーンなども圧巻の一言で、読んでいるこちらまで熱くさせられてしまうこと間違いなしです。


  [ この作品の感想記事はこちら!!]
    >> No.31 『伝説なき地』 船戸与一

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 【 2位 : 毒猿 新宿鮫II / 大沢在昌 】

 

毒猿―新宿鮫〈2〉 (光文社文庫)毒猿―新宿鮫〈2〉 (光文社文庫)
大沢 在昌

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 長きに渡って人気の「新宿鮫」シリーズの第2作目にあたりますが、シリーズ中随一の激しいアクションと評判の作品です。

 主役の鮫島刑事を押しやってしまうほどのキャラクターが2人もいるのですが、この3人に加えて台湾マフィアや日本の裏社会の人間達が絡んできての激し過ぎる展開にはシビレっぱなしでした。

 特に、タイトルにもなっている「毒猿」の存在というのが、正体不明の男で、周囲の噂などで“とんでもない男”なんだという想像が膨らんでいくのですが、これが「未知の強豪」みたいでドキドキワクワクさせられて、実際にはその期待に膨らんだ想像を超えるほどのキャラクターだったりするので、もう読んでいるこっちは燃えまくりですからね。

 この「新宿鮫」シリーズの人気を決定付けた作品でもあるので、もうとにかくお薦めです。


  [ この作品の感想記事はこちら!!]
    >> No.43 『毒猿 新宿鮫II 』 大沢在昌

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 【 1位 : 半落ち / 横山秀夫 】

 

半落ち (講談社文庫)半落ち (講談社文庫)
横山 秀夫

講談社 2005-09
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 ここ最近は空前の警察小説ブームとなっていますが、その火付け役ともいうべきなのがこの横山秀夫で、一番の代表作なのがこの作品です。

 “「このミス」完全読破”を始める前まで、警察小説に対するイメージは、堅苦しかったり暑苦しかったりとあまり良くなくて、手を伸ばしにくいものがありました。

 しかし、最初に読むことになったこの作品によって、そのイメージは崩壊され、“警察小説だからこその面白さ”というものを思い知らされてしまったほどですからね。

 そういった警察内部やその周辺での魂を揺さぶる熱い話はもちろん、空白の二日間に対する謎や、主役が入れ替わりながら話が進む連作短編のような凝った構成など、読み応えはかなりものがあります。

 警察小説の枠を超えてお勧めの作品です。


  [ この作品の感想記事はこちら!!]
    >> No.3 『半落ち』 横山秀夫

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 【 100冊突破記念企画 】

  > 「驚いた!!ベスト5」 (08.6.26)
  > 「怖い!!ベスト5」 (08.6.29)
  > 「本格!!ベスト5」 (08.7.4)
  > 「熱い!!ベスト5」 (08.7.12)
  > 「とんでもない!!ベスト5」 (08.7.26)
  > 「作家!!ベスト5」 (08.8.13)
  > 「アクセス数!!ベスト5」 (08.9.2)

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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