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2008年7月26日 (土)

「とんでもない!!ベスト5」 > 「このミス」完全読破・100冊突破記念企画

「このミス」完全読破 100冊突破記念企画 第5弾


   >> 「 とんでもない!!ベスト5」 <<

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 「このミス」完全読破がついに100冊を突破したということで、それを祝う意味合いも込めて、その100冊の中から個人的嗜好に基づいて、項目別にベスト5を発表していきたいと思います。

 ちなみに、対象となる100冊について、および“「このミス」完全読破とは一体何なんだ?”といった基本的な部分については、 まとめページである「このミス」完全読破 読破本リストをご覧ください。

 さてさて第5弾は、「とんでもない!!ベスト5」。衝撃的だったり、想像の域を越えていたりする“なんだこりゃぁ~!!”な作品の個人的ランキングです。

 まあ、小説以外でもこういった常識外れなタイプのものが凄い好きなのですよね。だから、「好きなミステリ小説ランキング」と言ってしまってもいいかもしれません(その割には★評価とあまりリンクしていませんが)。

 ちなみに、「このミス」完全読破を始めた当初は完全なる“ミステリ初心者”だったため、読んだ時期によって理解度や好み、個人的評価の基準などが大きく変わってしまっていると思います。なので、その点もご了承ください。

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 【 5位 : ドリーミング・オブ・ホーム&マザー / 打海文三 】


ドリーミング・オブ・ホーム&マザー (光文社文庫)ドリーミング・オブ・ホーム&マザー (光文社文庫)
打海 文三

光文社 2010-01-13
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 結果的には打海文三の遺作となってしまった作品なのですが、前半は穏やかな感じで進んでいたのに、後半になったら一変して破壊的な展開へと突入したのには、衝撃的なまでに驚かされました。この作品のことを全く知らずに読んだ事もあって、その驚きは格別でしたね。

 その後半の壊れっぷりがあまりに見事で、しかもその内容も、バイオレンス的であったりエロス的でもあったりと多岐に渡っているので、読んでて圧倒されつつも気持ち良いくらいのものでした。

 そして賛否激しく別れそうなラストといい、ホントに“とんでもない!”作品でございましたねェ。「このミス2009年版」にもランクインすればいいのだけれど.....。


  [ この作品の感想記事はこちら!!]
    >> No.98 『ドリーミング・オブ・ホーム&マザー』 打海文三

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 【 4位 : 向日葵の咲かない夏 / 道尾秀介 】


向日葵の咲かない夏 (新潮文庫 み 40-1)向日葵の咲かない夏 (新潮文庫 み 40-1)
道尾 秀介

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 「驚いた!!ベスト5」に続いてのランクインです。

 まあ元々現実的には有り得ない展開が主軸となっているので、その時点でも“とんでもない!”話ではあるのですが、謎が解明される時の読み応えがまさに“とんでもない!”でしたからね。

 この時の衝撃はいまだ色褪せないのですが、その場面だけでなく、この作品を形成している作品世界全てが“とんでもない!”って感じでした。人を選びそうではありますが。


  [ この作品の感想記事はこちら!!]
    >> No.41 『向日葵の咲かない夏』 道尾秀介

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 【 3位 : 生ける屍の死 / 山口雅也 】


生ける屍の死 (創元推理文庫)生ける屍の死 (創元推理文庫)
山口 雅也

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 この作品も「死人が生き返る」という設定からして“とんでもない!”わけですが、この死人が生き返るという状況を上手く使って、探偵も被害者も容疑者も関係者もみな“生きる屍”という、まさに“とんでもない!”話を作り上げてしまったのにはもう恐れ入ります。

 しかも、これらのややこしい謎を、最後にはキッチリとしっかりとした推理により解決してしまったところも“とんでもない!”でしたねェ。本格ミステリ的な面白さに初めて気づいたキッカケとなった作品の一つでもありますからね。


  [ この作品の感想記事はこちら!!]
    >> No.51 『生ける屍の死』 山口雅也

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 【 2位 : 姑獲鳥の夏 / 京極夏彦 】


文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)
京極 夏彦

講談社 1998-09
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 序盤から永遠のように続く薀蓄話にも“とんでもない!”って感じなのですが、やはり真骨頂なのは、最後の謎解き場面です。

 もうこの有無を言わせぬ迫力というのは凄すぎですね。読んでいるこっちは、思考を停止して展開を見守らなければならない状況を自然と作り出されてしまっているようでしたから。

 まあ謎解き自体は、人によって良い意味での“なんだこりゃ!”と悪い意味での“なんだこりゃ!”に別れると思うのですが、自分的には完全に良い意味での“なんだこりゃ!”でした。

 そしてこういった部分があったからこそ、作品自体はNo.94「魍魎の匣」の方が良く出来ていたと思うものの、好きなのは断然こっちの作品ですね。


  [ この作品の感想記事はこちら!!]
    >> No.66 『姑獲鳥の夏』 京極夏彦

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 【 1位 : 神様ゲーム / 麻耶雄嵩 】


神様ゲーム (ミステリーランド)神様ゲーム (ミステリーランド)
麻耶 雄嵩

講談社 2005-07-07
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 この「とんでもない!!ベスト5」というランキングは、まさにこの作品のためにあるといっても過言ではないでしょう!

 読んでからずいぶんと月日が経っているわけですが、この“とんでもない!”衝撃はいまだ褪せないばかりか、さらに強烈な印象となって襲いかかってくるほどですからね。ホントに“とんでもない!”の神様です。

 そしてこの作品、「怖い!!ベスト5」との2冠達成となってしまいました!

 まあそれだけ衝撃的だったわけですが、こうやってこの作品を再評価してみたら、やはり★4つ評価であるのはおかしいだろうと思い至ったので、★5つの満点評価に変更しようと思います。それに値するだけの作品ですからね。

(後日追記)
 この記事を書いていた時は★5段階評価でしたが、その後に★10段階評価に変更しました。


  [ この作品の感想記事はこちら!!]
    >> No.38 『神様ゲーム』 麻耶雄嵩

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  【 “とんでもない!” 関連記事 】

  > 300冊突破記念企画「とんでもねぇ!!セレクション Part.1」 (10.5.21)
  > 300冊突破記念企画「とんでもねぇ!!セレクション Part.2」 (10.5.26)
  > 100冊突破記念企画「とんでもない!!ベスト5」 (08.7.26)


 【 100冊突破記念企画 】

  > 「驚いた!!ベスト5」 (08.6.26)
  > 「怖い!!ベスト5」 (08.6.29)
  > 「本格!!ベスト5」 (08.7.4)
  > 「熱い!!ベスト5」 (08.7.12)
  > 「とんでもない!!ベスト5」 (08.7.26)
  > 「作家!!ベスト5」 (08.8.13)
  > 「アクセス数!!ベスト5」 (08.9.2)

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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