『もう誘拐なんてしない』 東川篤哉 > 「このミス」完全読破 No.90
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.90
『もう誘拐なんてしない』 東川篤哉
「このミス」2009年版 : ランク外
受賞(候補) :
総合ランキング :
年度ランキング : 「ミステリが読みたい!」 9位
読始:2008.4.9 ~ 読終:2008.5.7
読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"
読んだ版 : 単行本 <2008年1月>
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No.85「流星の絆」東野圭吾でも書いたように、今までみたいに「このミス」にランクインした作品を読み漁るだけでなく、対象となる「このミス」が発表される前に読んで“この作品が上位に入ったか~” “これがなぜランクインしないの?”っていう楽しみ方もしてみたいと思ったのです。
そんな中で読んでみたのがこの作品なのですが、置いてない書店の方が多い感じなんで、ランクインはどうなんでしょうねェ。でも評判は良いみたいですからね。(後日追記 : 結果は残念ながらランク外でした。でも「早ミス」の方ではベスト10入り!)
それで内容の方は、とにかく軽いですね。文調もキャラクターもストーリーもなにからなにまで軽くて。ちょい寒系のギャグも所々に入ってきて、あらゆる局面でボケとツッコミが炸裂しまくっているので、漫画的な感じです。
なので、真面目に小説を読みたいような方ならドン引きしてしまいそうですが、それ以外の人ならばかえって気楽に楽しく読めて良いんじゃないでしょうかね。このバカバカしいようなノリに、いつしかハマってしまっているかもしれません。
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ストーリー的には、まあ簡単に言っちゃえば“狂言誘拐”を巡って珍道中が行われるわけですが、これがまた軽いノリで、先の展開が想像つきません。
でも軽いノリと言っても、登場人物達はとにかく必死になって動き回っていて、特に主人公なんかは冒頭からラストまでとんでもない目に合いまくっているほどなので、読んでいて微笑ましくもあるのですけどね。だから“軽いノリ”といっても、“軽薄”のような悪い意味ではなく、この作品の魅力となっている“軽いノリ”ってとこですね。
ところが、そんな風にこっちまで軽いノリで読んでいると、いつのまにやら本格ミステリの世界に浸っているのですねェ。これには驚きました。
だけど、これに関しては全く意識せずに、あくまで“軽いノリ”で読んでいった方がいいのですけどね。でも最後にはキッチリとした“本格ミステリ”が待ち受けているので、そこは安心して読み進めていってください。
そして読み終わったら、“良い見っけもんだったなぁ”と思えるはずです。
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> 個人的評価 : ★★★☆☆ ☆☆☆☆☆
本格ミステリ度 : ★★★ 鬼畜グログロ度 : ★★
ビックリ驚愕度 : ★★★ おどろおどろ度 : ★
熱アクション度 : ★★★★ 主キャラ魅力度 : ★★★
恋愛ラブラブ度 : ★★ 人間味ドラマ度 : ★★
下ネタエッチ度 : ★★ 感涙ウルウル度 : ★
衝撃バカミス度 : ★★★ 読み終り爽快度 : ★★★★
* <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!
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