『犯罪ホロスコープI 六人の女王の問題』 法月綸太郎 > 「このミス」完全読破 No.96
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.96
『犯罪ホロスコープI (1) 六人の女王の問題』 法月綸太郎
「このミス」2009年版 : ランク外
受賞(候補) :
総合ランキング :
年度ランキング : 「本格ミステリ・ベスト10」 17位
読始:2008.5.30 ~ 読終:2008.6.2
読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"
読んだ版 : ノベルス <2008年1月>
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この作品は、黄道十二星座に関連する事件を解決していく連作短編集「星座シリーズ」の第一作で、今作では前半の牡羊座・牡牛座・双子座・蟹座・獅子座・乙女座の6作品が収録されています。
これらの星座ごとに、起源となったギリシャ神話にまつわる謎や事件が起こるのですが、小学生の時に星座やギリシャ神話が好きだった自分にとってはとても興味深く、懐かしく、新鮮な驚きがあって面白かったですね。
そして、事件・謎と星座・神話との関わり方が話によって変わっているので、星座ごとに飽きることなく読み進めることができました。
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その事件の謎というのは、専門知識がないと解けないような種類のものが多いため、読みながら謎を解くというよりは探偵による事件の謎の解きっぷりを眺めて楽しむ、って感じでしょうかね。あたかも天空に広がる星座の群れを眺め楽しむかのごとく.....。
だけど、この中の何篇かは「懸賞付き犯人当て小説連載企画」として雑誌や新聞に掲載されたもので、結構正解率が高かったようなので、“事件の謎の解きっぷりを眺めて楽しむ”なんて言っちゃうのは、自分の推理力のなさをわざわざひけらかせている様で、ちょっと恥ずかしいですかねェ。
まあ、こういったコンセプトのある連作短編集というのは、その工夫を凝らしている感じを味わうだけでも面白いですからね。さらにこの作品は個人的に懐かしの“星座”が題材となっているわけですから、もう最高でした。ちょっと言い訳じみてるところがこの作者らしいあとがきもなんとも味わい深いですし。
というわけで、まずは自分の星座の話から読んでみてはいかがでしょうか(まあ後半の星座の人はNo.644「犯罪ホロスコープII」の発売まで待たねばなりませんが)。
> 個人的評価 : ★★★☆☆ ☆☆☆☆☆
本格ミステリ度 : ★★★★ 鬼畜グログロ度 : ★★
ビックリ驚愕度 : ★★ おどろおどろ度 : ★
熱アクション度 : ★★ 主キャラ魅力度 : ★★
恋愛ラブラブ度 : ★★ 人間味ドラマ度 : ★★
下ネタエッチ度 : ★ 感涙ウルウル度 : ★
衝撃バカミス度 : ★★ 読み終り爽快度 : ★★★
* <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!
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