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2008年6月26日 (木)

「驚いた!!ベスト5」 > 「このミス」完全読破・100冊突破記念企画

「このミス」完全読破 100冊突破記念企画 第1弾


   >> 「 驚いた!!ベスト5」 <<

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 「このミス」完全読破がついに100冊を突破したということで、それを祝う意味合いも込めて、その100冊の中から個人的嗜好に基づいて、項目別にベスト5を発表していきたいと思います。

 ちなみに、対象となる100冊について、および“「このミス」完全読破とは一体何なんだ?”といった基本的な部分については、 まとめページである「このミス」完全読破 読破本リストをご覧ください。

 そしてオープニングを飾るのは、これぞミステリ!!って感じの要素が盛り込められている作品揃いの「驚いた!!ベスト5」。つまりは、“世界観が一変するほどの驚きのトリック”“ラストでのアッと驚く種明かし”を持つ作品の個人的ランキングです。

 ただ、そういった作品は、“ラストでアッと驚くよ”ということを知るだけでそれがネタバレとなってしまう作品もあるわけで、そこら辺はご了承の上お読みください。

 まあ、その部分で有名な作品というのは、“ラストでアッと驚くよ”ということを知らない限り、作品自体を知ることもそうないでしょうからね。それに、自分がそのことを知った上で読んで、それでも面白かった作品しかランクインしていないので、その点は大丈夫なんじゃないでしょうか.....。

 ちなみに、「このミス」完全読破を始めた当初は完全なる“ミステリ初心者”だったため、読んだ時期によって理解度や好み、個人的評価の基準などが大きく変わってしまっていると思います。なので、その点もご了承ください。

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 【 5位 : 向日葵の咲かない夏 / 道尾秀介 】

 

向日葵の咲かない夏 (新潮文庫 み 40-1)向日葵の咲かない夏 (新潮文庫 み 40-1)
道尾 秀介

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 とにかくこの手の作品を書き続けている道尾秀介ですが、その中でも、驚きの面でもそれ以外の面でも自分が一番好きな作品がこの「向日葵の咲かない夏」です。

 小学生が主人公であるのに、終始不気味な雰囲気が漂っている作品なのですが、最後に真相が判明すると同時に、その不気味さ・おどろおどろしさ・狂気さというのが何倍にも膨れ上がるのです。まさに背筋がゾクゾクするほどの驚きでした。

 ゆえに、生理的な面で苦手に思うような人もいそうですが、自分的にはとても驚き、楽しめましたね。


  この作品の感想記事はこちら!!
    >> No.41 『向日葵の咲かない夏』 道尾秀介

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 【 4位 : 燃える地の果てに / 逢坂剛 】

 

燃える地の果てに〈上〉 (文春文庫)燃える地の果てに〈上〉 (文春文庫)
逢坂 剛

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 この作品は、主にスペインを舞台にした歴史もので、サスペンスやアクションの要素が多く、ミステリというよりはエンターテイメントな作品といった感じですね。かなり熱く燃えながら読んでました。

 ところが!なんとなんと、ラスト近辺に来たらアッと驚く衝撃の事実が明らかにされるんですねェ。そういう要素がある作品だとは全く知らなかっただけに、驚きは半端なかったです。

 というわけで、エンターテイメントな作品として楽しめるだけじゃなく、アッと驚く仕掛けも施されているので、なんとも贅沢な一品なのです。


  この作品の感想記事はこちら!!
    >> No.5 『燃える地の果てに』 逢坂剛

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 【 3位 :イニシエーション・ラブ / 乾くるみ 】

 

イニシエーション・ラブ (文春文庫 い 66-1)イニシエーション・ラブ (文春文庫 い 66-1)
乾 くるみ

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 ベスト3は、アッと驚く系の有名作品を挙げていくと必ず名前が出るくらいに鉄板な作品たちです。

 まず3位は、恋愛小説の形態を採っていると思いきや、最後の最後に驚きの事実が明かされ、そこで初めてミステリだったということが分かるという、なんとも異色のミステリです。死人どころか、事件すらも起きないということもあり、ミステリとしてはホントに異色なのです。

 そしてさらに異色なところは、読んでいる時以上に読み終わった後に次々と衝撃を受けることになるところにも表れています。まあとにかく全編が伏線状態なんで、“こんな所にも仕掛けが!?”って感じで2度目に読んだ時の方が面白いかもしれません。それゆえか、この記事へのアクセスも、「このミス」完全読破の記事の中ではかなり異例の多さとなっています。

 ただ、トリック自体は結構単純で、疑い深く読んでいると途中で解かっちゃう人も多いと思うので、なにも考えずに素直な心で読むことをお薦めしますね。


  この作品の感想記事はこちら!!
    >> No.68 『イニシエーション・ラブ』 乾くるみ

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 【 2位 : ハサミ男 / 殊能将之 】

 

ハサミ男 (講談社文庫)ハサミ男 (講談社文庫)
殊能 将之

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 こちらも、アッと驚く系では代表作ともいえるほど有名な作品です。

 まあホントにこの最後の驚きというのが物凄い切れ味で、“うぁ~やられた~”って倒れてしまいそうでしたからね。

 トリック自体は単純なのかもしれないけれど、そこに至るまでが綿密に作られている感じで、そんな仕掛けの部分など全く気付かされず、見事なまでに騙されてしまいました。でもこの騙されっぷりが楽しいのですねェ。

 1位の作品もそうですが、様々なミステリを読んで知識を付けてしまうと“なんだこんなもんか~”となってしまうかもしれないので、ミステリ初心者にこそ読んでもらいたいですね。


  この作品の感想記事はこちら!!
    >> No.16 『ハサミ男』 殊能将之

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 【 1位 : 葉桜の季節に君を想うということ / 歌野晶午 】

 

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫 う 20-1)葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫 う 20-1)
歌野 晶午

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 「このミス」完全読破を始めようと思い、まず最初に読んだのがこの作品でした(それなのになぜNo.1じゃないのか、その訳はNo.1「模倣犯」宮部みゆきをご覧ください)。

 そして、最初に読んだのがこの作品じゃなければ、2年と数ヶ月の間に100冊も読むことにはならなかったのではないでしょうか。そのくらいに自分としては影響を受けに受けまくった作品なのです。

 ホントに「このミス」完全読破を始める前はミステリ小説などほとんど読んだことがなかったので、この作品を読んで“これがミステリ小説の面白さなのか!”と感動してしまったほどですからね。

 もしも「このミス」完全読破の第1号に選ばれていなくて、100冊近く読んだ今になって初読となっていたならば、捻くれた目線で読んでしまい、こんなに感動するまで驚くことはなかったかもしれません。

 だけど、第1号として読み、心からミステリの面白さを味わったのは、紛れもない事実ですからね。とにかく素直な目線であまり勘繰らずに読んで、ミステリの面白さを心から味わってみてください。


  この作品の感想記事はこちら!!
    >> No.2 『葉桜の季節に君を想うということ』 歌野晶午

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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