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2008年5月20日 (火)

週刊少年ジャンプ新連載! 「トリコ」 島袋光年

週刊少年ジャンプ 2008年6月2日 NO.25週刊少年ジャンプ 2008年6月2日 NO.25
集英社

2008
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 この“週刊少年ジャンプ新連載!”シリーズを始めたのは、自分と同じ年生まれの漫画家・鈴木信也の新連載「バリハケン」が始まったので感想を書いてみたのがキッカケでした。

 そしたら、その次のクールでも自分と同じ年生まれの漫画家の新連載が始まるんですからねェ。嬉しいもんです。

 その今週から始まった新連載作品というのが、グルメ・アドベンチャー 「トリコ」 島袋光年 です。


 まあこの作者はこの連載に至るまでは紆余曲折ありまして、かつてジャンプで「世紀末リーダー伝たけし!」という大人気作品を連載していたのですが、そんなさなかに児童買春禁止法違反の容疑(女子高生との援助交際)で逮捕され、当然の如くこの「~たけし」も未完のまま打ち切りとなったのです(後に他誌で「~完結編」を連載し、完結に至りました)。

 当時の自分は完全なる単行本派だったので、この「~たけし」や作者に対しても全くといっていいほど思い入れはないし、この事件についても噂で聞く程度のものだったので、今回の週刊少年ジャンプへの復帰についても特別な感情はあんまりないんですよね。

 (ちなみに、現在はジャンプの単行本は“1巻買い”をするのみで、一方でジャンプ本誌は毎週欠かさず買うようになったので、完全に“単行本派”から“本誌派”へと変貌を遂げてしまいました)

 そして罪に関しても、やはり小中学生が主な読者層である週刊少年ジャンプであるために、今回の復帰に関して思うことある人は大勢いるとは思いますが、自分としては、連載が決まったんであれば、とにかく面白い作品を描き続けてもらいたいと、ただそれだけですね。


 それにしても、3年前の「BLEACH」以来となるジャンプ史上2度目?(創刊当時にはあったようですが)の2週連続巻頭カラー、つまりはジャンプ史上初?(創刊当時にはあったようですが)の新連載2週連続巻頭カラーなんですから、編集部の期待の大きさがえらいことになっていますね。

 それを受けてか内容の方も、最近の新連載作品と比べても大作感が感じられ、期待が自然と膨らんでしまうような作品でした。荒々しい絵も、最近のジャンプに欠けていた部分でもあるので、なかなか良い感じだし。

 それに、前回の週刊少年ジャンプ新連載! 「ダブルアーツ」 古味直志の時にも書いたように、最近の新連載作品には“主人公が一体何を目指しているのか?”という“具体的な目標・目的設定”が明確になっていなくて、物語の方向性が拡散化・曖昧化している感じで、ストーリー面での求心力が希薄な漫画が多く、そういった作品が苦戦しているように思うのですが、この「トリコ」の場合は、連載1回目から“人生のフルコースを探す”という長期的目標に、“ガララワニを捕まえる”という短期的目標(これは2週だけで達成の可能性あり?)も備えているので、その点は心配なさそうです。


 というわけで、看板作品にまでなることを期待せざるをえないのですが、ただ最初は期待に満ちていたのに、だんだんと尻すぼみになって結局打ち切り、という作品も少なくないので、そうはならないようになんとか頑張ってもらいたいもんですね。

 まあ、この連載に掛ける思いというのは、他人には想像も付かないくらいに大きなものがあるだろうから、そういったところは信頼して安心して期待していきたいと思います。

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