『孤島パズル』 有栖川有栖 > 「このミス」完全読破 No.67
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.67
『孤島パズル』 有栖川有栖
「このミス」1989年 : 16位
受賞(候補) :
総合ランキング : 「本格ミステリ・オールタイムベストアンケート」 27位
「本格ミステリ・ベスト100」 70位
「東西ミステリーベスト100(2012年版)」 95位
年度ランキング :
読始:2008.1.20 ~ 読終:2008.2.5
読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"後"
読んだ版 : 文庫本 <1996年8月>
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“学生アリス”シリーズを読むのはこれでNo.61「月光ゲーム」に続いて2作目。昨年出た4作目のNo.93「女王国の城」の予約順番が来る前に、前3作とも読み終えることが出来そうな感じです。
今回の舞台は、建物が2つしかない小さな孤島で、その島の持ち主が島内に隠した五億円もの価値のある宝物探しをするという、いかにもな設定です。
ただ“いかにもな設定”はこのシリーズの売りでもあるし、これがまた面白いですからね。こういう古典的ともいうべきミステリーはほとんど読んだことがないため、新鮮な感じで楽しめました。
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そして物語も佳境に入ったところで入る「読者への挑戦」も相変わらず。
今回も、やっぱりその段階で真相を解き明かすことは出来ませんでしたね。所々“怪しいな.....”という部分はあったのですが。“これは遠まわしのヒントなのかな?”と思うところもその通りだったりしたのですが、それで真実を突きとめられるほどの能力はまだありませんでした。
まあ、その真相を解き明かすトリックや犯人などそんなに驚くものではないのですが(犯人に関しては、容疑者が少ないので仕方ないですが)、その分キャラクターやエピソードなどが魅力的で。特にこのシリーズの主役たる2人と今作から加わるヒロインが良い味出していますからね。今回は“青春小説”的な側面もあるし。
そんなキャラ達がまたまた登場する3作目が、このシリーズ、というかこの作者自身の最高傑作と称されているNo.081「双頭の悪魔」。一体どんだけ素晴らしい作品なのか、今から楽しみです。でも読むのがちょっともったいないような気がしないでもない.....。
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> 個人的評価 : ★★★★☆ ☆☆☆☆☆
【 “有栖川有栖” 関連記事 】
> No.959 「狩人の悪夢」
> No.853 「鍵の掛かった男」
> No.727 「江神二郎の洞察」
> No.677 「論理爆弾」
> No.503 「真夜中の探偵」
> No.422 「長い廊下がある家」
> No.355 「闇の喇叭」
> No.216 「赤い月、廃駅の上に」
> No.093 「女王国の城」
> No.081 「双頭の悪魔」
> No.067 「孤島パズル」
> No.061 「月光ゲーム」
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