『月光ゲーム Yの悲劇’88』 有栖川有栖 > 「このミス」完全読破 No.61
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.61
『月光ゲーム』 有栖川有栖
「このミス」1989年 : 17位
受賞(候補) :
総合ランキング :
年度ランキング :
読始:2007.12.21 ~ 読終:2007.12.23
読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"後"
読んだ版 : 文庫本 <1994年7月>
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「このミス2008年版」の3位に入ったNo.93「女王国の城」は、“学生アリス”シリーズとしては4作目となり、しかも前作からは15年ぶりという、待ちに待った中での発売となった作品とのことです。
ただ自分はミステリ読み始めて2年にも満たないため、もちろん前3作はまったく読んでいなくて、この“15年ぶりに発売された”という凄さは全くわからないのです。
それで図書館で予約したものの、自分の番に回ってくるのはまだまだ先になりそうなこともあり、その間に前3作を読んでしまい、“15年ぶりの新作”の嬉しさを少しでも味わおうと思ったのです。
なのでまずは、シリーズ第1作であり、作者の記念すべきデビュー作でもあるこの本から読んでみることにしました。
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そしたらこれが本格的な推理小説なのでした。
その場で初対面となったいくつかの学生グループが、外界との繋がりを断たれた空間に閉じ込められ、そしてそこで連続殺人事件が起きて......。ってな感じで、漫画「金田一少年の事件簿」でありそうなタイプのものなんですが、これまで読んできた中でここまで直球な推理小説は初めてだったこともあり、なかなか楽しく読めましたね。
そして物語も佳境に入ったところで、「読者への挑戦」なるものが出てきます。これから探偵役の人物が真犯人とそこに至るまでの推理をみんなの前で発表するのですが、その人物が答えに至るまでの推理に使った材料というのは、読者である自分たちにも隠さず披露されているのです。
なので推理を働かせれば犯人を突き止めることができるわけですが、自分には全然わかりませんでしたね。でも推理を読んだら「なるほど!!」と感心してしまいました。こうやって自分で推理しながら読んでくのも、なかなか楽しいもんです。
このシリーズは全て「読者への挑戦」形式のようなので、残り3作のうち一つでもドンピシャの推理を働かせてみたいもんですけどね。まあ自分には無理でしょうかねェ。でもその方が最後に驚けるだろうから、それでもいいか。
> 個人的評価 : ★★★☆☆ ☆☆☆☆☆
【 “有栖川有栖” 関連記事 】
> No.959 「狩人の悪夢」
> No.853 「鍵の掛かった男」
> No.727 「江神二郎の洞察」
> No.677 「論理爆弾」
> No.503 「真夜中の探偵」
> No.422 「長い廊下がある家」
> No.355 「闇の喇叭」
> No.216 「赤い月、廃駅の上に」
> No.093 「女王国の城」
> No.081 「双頭の悪魔」
> No.067 「孤島パズル」
> No.061 「月光ゲーム」
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