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2007年10月 8日 (月)

『禿鷹の夜』 逢坂剛 > 「このミス」完全読破 No.33

「このミステリーがすごい!」完全読破」 No.33

 『禿鷹の夜』 逢坂剛

   「このミス」2001年版 : 3位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「週刊文春ミステリーベスト10」 16位

   読始:2007.03.27 ~ 読終:2007.03.29

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"後"

   読んだ版 : 文庫本 <2003年6月>

禿鷹の夜 (文春文庫)禿鷹の夜 (文春文庫)
逢坂 剛

文藝春秋 2003-06
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 “一匹狼のアウトロー刑事”といえばNo.27「新宿鮫」が思い浮かびますが、本作品の主人公もこの愛称がよく似合います。ただ「新宿鮫」の主人公とは大きく異なる特徴がありまして、それは“かなりの極悪”だというところです。

 まあ登場人物はみんな悪ばっかなのですが、そいつらを取り締まるべき刑事がさらに輪をかけた悪っぷりなんですからね。この設定が作られた段階ですでに、この作品が面白くならないはずがありません。それくらいにぶっ飛んでいて強烈なキャラクターなのです。

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 というわけで、とにかく型破りな刑事小説です。ただこの主人公は、本能のままに動く人間味のないモンスターなんだけど、そんな中で時折人間っぽいところが垣間見れるので、その部分が強調されることによって逆に魅力的に見えるんですよね。

 だからこの主人公の暴れっぷりに、いつしかストレス発散するようなスッキリさを感じることも出来るのです。

 当初はこの作品の最後で主人公は死ぬはずだったそうですが、ここでは死なずにその後シリーズ化されるほどの人気となりました。

 悪に媚びないどころか逆にこき使うほどの型破り刑事、そのインパクト絶大な活躍を、ぜひ一度ご覧ください。
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  > 個人的評価 : ★★★☆☆ ☆☆☆☆☆


  【 “逢坂剛” 関連記事 】

  > No.540 「平蔵の首」

  > No.414 「十字路に立つ女」
  > No.314 「兇弾」
  > No.279 「さまよえる脳髄」
  > No.033 「禿鷹の夜」
  > No.005 「燃える地の果てに」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「OUT」 桐野夏生

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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