『邪馬台国はどこですか?』 鯨統一郎 > 「このミス」完全読破 No.32
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.32
『邪馬台国はどこですか?』 鯨統一郎
「このミス」1999年版 : 8位
受賞(候補) :
総合ランキング : 「短編ミステリ・オールタイムベスト(国内編)」
58位作品 『邪馬台国はどこですか?』 収録
「厳選!バカミスベスト100」 選出
年度ランキング : 「本格ミステリ・ベスト10」 3位
「週刊文春ミステリーベスト10」 13位
読始:2007.03.26 ~ 読終:2007.03.27
読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"後"
読んだ版 : 文庫本 <1998年5月>
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「邪馬台国は実は○○にあった!?」「聖徳太子の正体は○○だった!?」「明治維新の黒幕は○○だった!?」など、日本史に新解釈で挑む、とても変わった小説です。
でも日本史なんて言うと勉強みたいで手が伸びにくいですが、あるバーを舞台にして、常連三人&バーテンダーの間で世間話のように語り合うような書かれ方で、そんな中で大学教授の助手と雑誌ライターとの丁丁発止が小気味良く繰り広げられるので、全然堅苦しくなることなく、気楽に楽しめるのです。
しかもその新解釈というのが、聴いた瞬間に呆れ返っちゃうようなものなのですが、その史実を元にした説明を読んでいくと、この本の登場人物と同様に本気で信じ込めちゃうんですよね。ホントに不思議なんですけど、結構説得力があるので、驚きと共に感動してしまうのです。
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というわけで、かなり異色の作品で、“さすが代表的バカミス作家のデビュー作!!”って感じです。
歴史好きな人にはかなり意外な新解釈に驚き楽しめるのはもちろん、歴史に興味がない人でも、取り上げるテーマが誰でも知っているような超有名な出来事ばかりだし、常識となっている説もちゃんと説明されているので、勉強にもなるし小説としても楽しめるしで、かなり美味しい作品ですね。
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> 個人的評価 : ★★★☆☆ ☆☆☆☆☆
【 “鯨統一郎” 関連記事 】
> No.768 「冷たい太陽」
> No.032 「邪馬台国はどこですか?」
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