『超・殺人事件』 東野圭吾 > 「このミス」完全読破 No.22
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.22
『超・殺人事件』 東野圭吾
「このミス」2002年版 : 5位
受賞(候補) :
総合ランキング :
年度ランキング : 「週刊文春ミステリーベスト10」 8位
「本格ミステリ・ベスト10」 24位
読始:2006.7.25 ~ 読終:2006.8.10
読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"後"
読んだ版 : 文庫本 <2004年4月>
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No.06「名探偵の掟」が推理小説の内的要因(作品の中身)を皮肉った話なら、この作品は推理小説の外的要因(作品に携わる作者・編集者・評論家などなど)を皮肉った話なのです。もうこれを聞いただけですぐにでも読みたくなってしまいました。
(後日追記 : この「内的要因」「外的要因」という言葉は、自分で考えたつもりでいたのですが、その後しばらくしてから「このミス」を見てみたら、丸っきり同じ言葉を使って説明されていました。つまり、意図したわけではないのですが、結果的には完全にパクリだったのです.....。)
それでこれは短編集なのですが、読んでいて“星新一っぽいな”って思いましたね。または“ドラえもん!?”
まず主人公が登場、そこに現実的にはありえない出来事が起き(または現実的にはありえない物が登場し)、主人公はそれを利用して大成功、しかし次第に副作用のようにマイナス面がクローズアップされてきて、最後にどんでん返しが.....。といった感じが、星新一のSFとかドラえもんなんかに似た感じだなと思ったのです。
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というわけで、東野圭吾はこれで早くも3作品目。うち2作品が「名探偵の掟」と今作というコミカルなミステリなのですが、この手の“軽く読めるミステリ”ってのは貴重ですよね。軽く読めても「このミス」で上位に来るほど評価を受けているのですから、やっぱり実力あってこそ書けるのでしょう。
そして今後に控える東野圭吾作品は、「白夜行」とNo.45「容疑者Xの献身」。どちらも今作とは打って変わっての大作なので、気持ちを切り替えてじっくりと読みたいと思います。まあ読むのはまだ先だと思いますが....。
> 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆
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> No.0236 「新参者」
> No.0184 「パラドックス13」
> No.0130 「聖女の救済」
> No.0085 「流星の絆」
> No.0053 「赤い指」
> No.0045 「容疑者Xの献身」
> No.0022 「超・殺人事件」
> No.0010 「秘密」
> No.0006 「名探偵の掟」
NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「ホワイトアウト」 真保裕一
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