『ハサミ男』 殊能将之 > 「このミス」完全読破 No16
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.16
『ハサミ男』 殊能将之
「このミス」2000年版 : 9位
受賞(候補) : 「メフィスト賞」 受賞
総合ランキング : 「本格ミステリ・ベスト・オブ・ベスト10(1997-2016)」 3位
「1996-2005オールベスト「本格」ランキング」 5位
「「このミス」20年のベスト・オブ・ベスト」 28位
「本格ミステリ・オールタイムベストアンケート」 30位
「東西ミステリーベスト100(2012年版)」 84位
年度ランキング : 「本格ミステリ・ベスト10」 2位
「週刊文春ミステリーベスト10」 10位
読始:2006.5.26 ~ 読終:2006.6.1
読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"後"
読んだ版 : 文庫本 <2002年8月>
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これは“「このミス」ベスト3作品”ではないのですが、“ラストのどんでん返しが凄い!”という評判が気になったので読んでみました。
“ハサミを用いた連続殺人事件の犯人が、自分の犯行を模した殺人現場に出くわし、その模倣犯を探すため動き出す......”といった感じのストーリーで、“ラストのどんでん返し”のことなど忘れてしまうくらいに結構面白く読み進めることができました。
でもやっぱりこの作品の真骨頂は“ラストのどんでん返し”。やっぱりこういう“世界観が一変”するのは面白いですねェ。一瞬“えぇ?”とか“はぁ?”とかいった感じで頭の中が虚無になったのかぎゅうぎゅう詰めになったのかわからない感覚になった後、徐々に通常の頭の中の分量に戻っていって“なるほど!”となっていくのがなんとも気持ちいいんですよね。
でもこういった大掛かりなトリックって、経験を積むごとに驚き度も減っていくんでしょうかねェ。ありがちなパターンを感じちゃったりして。自分はまだまだ大丈夫ですが、この“新鮮な驚き”がいつまでも続けば良いのですけど。
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まあしかしこの作品は、最後のどんでん返しに至るまでも結構綿密に作られている感じですよね。だから2度読みをしたくなってしまいます。
そうすればまた新たな楽しみ方ができそうですから、これは“1冊で2度美味しいどんでん返し本”ってなわけなのです。
> 個人的評価 : ★★★★★ ★★☆☆☆
【 “殊能将之”関連記事 】
> No.951 「キマイラの新しい城」
> No.883 「殊能将之 未発表短篇集」
> No.149 「黒い仏」
> No.054 「鏡の中は日曜日」
> No.016 「ハサミ男」
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