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2006年5月22日 (月)

『空飛ぶ馬』 北村薫 > 「このミス」完全読破 No.13

このミステリーがすごい!」完全読破 No.13

 『空飛ぶ馬』 北村薫

   「このミス」1989年 : 2位

   受賞(候補) :

   総合ランキング : 「「このミス」が選ぶ過去10年のベスト20」 7位
              「「このミス」20年のベスト・オブ・ベスト」 7位
              「短編ミステリ・オールタイムベスト(国内編)」
                 7位作品 『砂糖合戦』 収録
              「本格ミステリ・ベスト100」 9位
              「オールタイム・ベスト国内短編ミステリーベストテン」
                 11位作品 『砂糖合戦』 収録
              「東西ミステリーベスト100(2012年版)」 17位
              「本格ミステリ・オールタイムベストアンケート」 70位

   年度ランキング :

   読始:2006.4.24 ~ 読終:2006.4.24

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"後"

   読んだ版 : 文庫本 <1994年3月>

空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)
北村 薫

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 2月の半ば頃から小説を読み始めて、週に1冊のペースで読破しています。これが一般的にはどんなもんなのかはわかりませんが、それまで“年に1冊読むか読まないか”だったことを考えれば、個人的には物凄いハイペースで読み進めているのは間違いないはずです。

 でも読んでいる小説のジャンルが“ミステリ”なものですから、必ず人が殺され、しかもその多くが猟奇的な殺され方をする話なので、そんな話を大した免疫もなしに短期間で脳に吸収しているもんですから、やっぱりちょっと頭が変になっちゃったりしているのです。

 その極めつけとも言うべき“ホラー大賞作No.12「黒い家」貴志祐介”の次に読むこととなったのが今作なのですが、これが今まで読んできた作品と趣きがガラッと変わったものだったのですよね。

 この話の“謎解き係”を務めるのが“女子大生”と“落語家”という異色のコンビなのですが、この二人がどことなくのんびりした感じであるためか、作品全体にもこの“のんびり感”が漂っていて、そして何より“誰も死なない”ってとこがまた今までになくてよかったですね。

 ちなみに、この作者「北村薫」という名前を見た時には“男”だと思っていたのですが、同じ“薫”であるNo.8「マークスの山」の高村薫が“女”だと知ったのと、今回の作品の“女性一人称語り”や話の雰囲気から、“やっぱり女の人だったんだぁ”と認識を改めつつ読み進めていました。

 そしたら最後の解説読んでみたら“作者が若い女性と思い込んでいる読者が多かったが、実は中年のオッサンだ”というようなことが書いてあったので、なんか“作者の性別”を巡って一人でかってに二転三転してしまい、変なところで“ミステリの醍醐味”を味わってしまいましたね.........。

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 というわけで、この時期にこの作品を読んだのは、自分にとっては最高のタイミングでした。

 それにしても、「黒い家」の後にこの作品ですから、ホント“ミステリ”というジャンルは幅が広いな~と実感してしまいましたねェ。

 そしてこの“女子大生&落語家”コンビが活躍するNo.46「夜の蝉」も1991年版の2位に選ばれているので、また最良のタイミングで読んでみたいですね。
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  > 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆


  【 “北村薫” 関連記事 】

  > No.820 「秋の花」
  > No.222 「鷺と雪」
  > No.046 「夜の蝉」
  > No.013 「空飛ぶ馬」


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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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