『模倣犯』 宮部みゆき > 「このミス」完全読破 No.01
「このミステリーがすごい!」完全読破 No.01
『模倣犯』 宮部みゆき
「このミス」2002年版 : 1位
受賞(候補) : 「芸術選奨」受賞
総合ランキング : 「「このミス」20年のベスト・オブ・ベスト」 19位
「東西ミステリーベスト100(2012年版)」 41位
年度ランキング : 「週刊文春ミステリーベスト10」 1位
「本格ミステリ・ベスト10」 9位
読始:不明 ~ 読終:不明
読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"後"
読んだ版 : 単行本(上・下) <2001年3月>
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まずは、すでに読んでいた唯一の作品、『模倣犯』から。
映画版をテレビでちょっとだけ観たところ、なかなか面白そうだった(というか津田寛治が気になった)のですが、ちょうどその頃、友達に宮部みゆきを薦められ、いくつか読み始めていたので、どうせなら原作を読んでみよう!というのがキッカケでした。
これは物凄い分厚い上下巻なのですが(後日追記:ハードカバー版のことです)、一気に読み終えてしまいましたねェ。
といっても、“面白くて早く先が知りたくて読まずにいられない!”っていうよりは、“途中で読むの止めちゃうと、後味悪過ぎで精神的に良くない......”という理由からでした。
でも結局読み終わった後も、その手の犯罪ではかなり有名な某事件の詳細を2ちゃんねる経由で読んでしまった後のような、かなり鬱な感じが暫く続いてしまいました.......。
なので、“もう一度読んでみよう”とは決して思わないのですが、ただ作品のリアリティーや圧倒感は噂通り物凄いし、犯罪者側の心理描写、そして特に被害者側の心理描写というのが痛いほど伝わってくるので、この平和的に見えながらもちょっと裏に回っただけで残酷な世界が繰り広げられる現代社会を行き抜く上で、一度は読んでおくべき作品だと思いますね。
ちなみに、Mr.Childrenの「タガタメ」を聴く度に、この本の内容を思い出してしまいます........。
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というわけで、「ミステリー」ということは全く意識せずに読んでいたのですが、小説としては“圧倒的なパワーを持った歴史に残る名作”だと自信を持ってお薦めできるものの、“今後二度目を読んでみようとは思わない”“読書後(読書中)に鬱な気分が続く”ということで、評価的にはほどほどな感じになりますかね。
> 個人的評価 : ★★☆☆☆ ☆☆☆☆☆
【 “宮部みゆき” 関連記事 】
> No.638 「桜ほうさら」
> No.589 「ソロモンの偽証」
> No.500 「魔術はささやく」
> No.356 「小暮写眞館」
> No.174 「英雄の書」
> No.100 「火 車」
> No.083 「名もなき毒」
> No.077 「誰 か」
> No.035 「龍は眠る」
> No.001 「模倣犯」
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