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2006年2月

2006年2月28日 (火)

『葉桜の季節に君を想うということ』 歌野晶午 > 「このミス」完全読破 No.02

このミステリーがすごい!」完全読破 No.02

 『葉桜の季節に君を想うということ』 歌野晶午

   「このミス」2004年版 : 1位

   受賞(候補) : 「日本推理作家協会賞」受賞
            「本格ミステリ大賞」受賞

   総合ランキング : 「本格ミステリ・ベスト・オブ・ベスト10(1997-2016)」 5位
              「1996-2005オールベスト「本格」ランキング」 6位
              「キング・オブ・キングス(「このミス」30周年企画)」 7位
              「東西ミステリーベスト100(2012年版)」 36位

   年度ランキング : 「本格ミステリ・ベスト10」 1位
              「週刊文春ミステリーベスト10」 2位

   読始:2006.2.18 ~ 読終:2006.2.22

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"後"

   読んだ版 : 単行本 <2003年3月>

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫 う 20-1)葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫 う 20-1)
歌野 晶午

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 この作品から、“「このミス」完全読破”の本格的スタートとなります!!

 とりあえず、“ミステリー”に対する定義付けを素人ながらにしてみますと、やはり“ラストでのアッと驚く種明かし”だと思うのです。その種明かしとは“犯人”とか“トリック”とか色々あるけれど、それでもこの“驚き”があるかないかが、“ミステリー”というジャンルに入るための関所の役割となるのではないでしょうか。

 それでこの作品なのですが、もう最後で思いっきり驚かされましたね。いや~騙された!しかもそれが“気持ちのいい騙されっぷりだったので、なぜだか逆に嬉しくなっちゃいました。

 最後の局面に向かい始めた頃に、“もしやこんなわかりやすい落ちだっりするの?”と不安になっただけに、その後の“今までの世界感が一変してしまう仕掛け”が、さらに引き立つことになったのかもしれません。


 それにしても、いきなり下ネタから始まるので、““「このミス」完全読破”の第1回作品の出だしがこんななのか......”とちょっと引いてしまっていたのですが、それさえも伏線の一部だったとは.......。

 あと、“このミステリっぽくないタイトルも伏線の一つ”という情報は事前に仕入れていたのですが、後半も後半に差しかかってもタイトルの意味がさっぱりわからなかったので、“もしやこのままわからず仕舞いという恥ずかしい結果になってしまうのでは.....”と少々心配しましたが、この仕掛けが明らかになったと同時に、タイトルが意味するものがはっきりとわかり、ホッとすると同時に、少し感動してしまいましたねェ。

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 というわけで、自分なりの“ミステリの定義”が思う存分発揮されていたので、“「このミス」完全読破”の第1回作品としてはこれ以上ないものでした。

 そして、“これからも継続してミステリーを読んでいくぞ!!”と勢いづかせてくれたこともあり、評価は満点にしたいところなのですが、(すでに読んでいたNo.01「模倣犯」宮部みゆきは別として)最初の作品から満点を出してしまうと、今後の作品の評価が全体的に甘くなってしまうかもしれないので、それに“ミステリ初心者”なのでこの後どんな作品が待ちうけているのか全く予想できないので、一応星4つにしておいて、この作品を“最高傑作への壁”としようと思います。

 果たしてこの壁は、結果的には高かったのでしょうか低かったのでしょうか.......。

(後日追記)
 というわけでその後に何作か読んでみた結果、★5つの満点評価に変更することになりました。

(さらに後日追記)
 この記事を書いていた時は★5段階評価でしたが、その後に★10段階評価に変更しました。


  > 個人的評価 : ★★★★★ ★★★★☆


  【 “歌野晶午”関連記事 】

  > No.1112 「間宵の母」

  > No.0786 「ずっとあなたが好きでした」
  > No.0636 「コモリと子守り」
  > No.0614 「舞田ひとみ14歳、放課後ときどき探偵」
  > No.0491 「春から夏、やがて冬」
  > No.0481 「密室殺人ゲーム・マニアックス」

  > No.0226 「密室殺人ゲーム2.0」
  > No.0218 「絶望ノート」
  > No.0092 「舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵」
  > No.0050 「密室殺人ゲーム王手飛車取り」
  > No.0002 「葉桜の季節に君を想うということ」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「半落ち」 横山秀夫

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2006年2月26日 (日)

『模倣犯』 宮部みゆき > 「このミス」完全読破 No.01

 このミステリーがすごい!」完全読破 No.01

 『模倣犯』 宮部みゆき

   「このミス」2002年版 : 1位

   受賞(候補) : 「芸術選奨」受賞

   総合ランキング : 「「このミス」20年のベスト・オブ・ベスト」 19位
               「東西ミステリーベスト100(2012年版)」 41位

   年度ランキング : 「週刊文春ミステリーベスト10」 1位
               「本格ミステリ・ベスト10」 9位

   読始:不明 ~ 読終:不明

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"後"

   読んだ版 : 単行本(上・下) <2001年3月>

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宮部 みゆき

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 まずは、すでに読んでいた唯一の作品、『模倣犯』から。

 映画版をテレビでちょっとだけ観たところ、なかなか面白そうだった(というか津田寛治が気になった)のですが、ちょうどその頃、友達に宮部みゆきを薦められ、いくつか読み始めていたので、どうせなら原作を読んでみよう!というのがキッカケでした。


 これは物凄い分厚い上下巻なのですが(後日追記:ハードカバー版のことです)、一気に読み終えてしまいましたねェ。

 といっても、“面白くて早く先が知りたくて読まずにいられない!”っていうよりは、“途中で読むの止めちゃうと、後味悪過ぎで精神的に良くない......”という理由からでした。

 でも結局読み終わった後も、その手の犯罪ではかなり有名な某事件の詳細を2ちゃんねる経由で読んでしまった後のような、かなり鬱な感じが暫く続いてしまいました.......。


 なので、“もう一度読んでみよう”とは決して思わないのですが、ただ作品のリアリティーや圧倒感は噂通り物凄いし、犯罪者側の心理描写、そして特に被害者側の心理描写というのが痛いほど伝わってくるので、この平和的に見えながらもちょっと裏に回っただけで残酷な世界が繰り広げられる現代社会を行き抜く上で、一度は読んでおくべき作品だと思いますね。


 ちなみに、Mr.Childrenの「タガタメ」を聴く度に、この本の内容を思い出してしまいます........。

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 というわけで、「ミステリー」ということは全く意識せずに読んでいたのですが、小説としては“圧倒的なパワーを持った歴史に残る名作”だと自信を持ってお薦めできるものの、“今後二度目を読んでみようとは思わない”“読書後(読書中)に鬱な気分が続く”ということで、評価的にはほどほどな感じになりますかね。


  > 個人的評価 : ★★☆☆☆ ☆☆☆☆☆


  【 “宮部みゆき” 関連記事 】

  > No.715 「ペテロの葬列」

  > No.638 「桜ほうさら」
  > No.589 「ソロモンの偽証」
  > No.500 「魔術はささやく」
  > No.356 「小暮写眞館」
  > No.174 「英雄の書」

  > No.100 「火 車」
  > No.083 「名もなき毒」
  > No.077 「誰 か」
  > No.035 「龍は眠る」
  > No.001 「模倣犯」


  NEXT MYSTERY ⇒⇒⇒⇒ 「葉桜の季節に君を想うということ」 歌野晶午

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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

2006年2月23日 (木)

「趣味 : 読書」

 当初はこのブログは、マリノス関連の話を中心に、趣味に関することや、自作の絵や文章なんかを織り交ぜつつ、なんだかごちゃ混ぜな感じになればいいな~、なんて思ってました。

 ところがどっこい、今では競馬関係ばかりになってしまい、もうほとんど“競馬ブログ”の様相となってしまいました。

 いっそのことホントに“競馬ブログ”にしてしまおうかとも思ったのですが、やはりどうでも良いことでも書き残せる場は確保しておいた方が良いと思い、“本格競馬ブログ”の道には進まぬこととなりました。

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 それならそれで、競馬の予想や結果発表だけじゃなくて、何かシリーズ物として更新していけるようなものはないかな~と考えてみました。

 そこで思いついたのが、昔から趣味の欄には真っ先に書いていた、「読書」。

 最近では趣味の欄に記入する機会はほとんどないのですが、もしも“今すぐ書け”と言われたならば、やっぱり「読書」という文字を記入するのでしょうねェ。

 しかし最近では、小説本など全く開くことはなく、読むといったら漫画ばかりの生活を送っているのです。

 まあ、“漫画”もれっきとした“本”であるわけで、“漫画”を読むことを“読書”と言って何が悪い!!と訴えたいところなのですが、やはり活字を読む機会がめっきり少なくなった現状を嘆いていることも確かなのです。

 それじゃあ小説でも読みますか!と思うも、最近ではホントに村上春樹か宮部みゆきぐらいしか読んでこなかったので、取っ掛かりが全くなくて、何を読んで良いのやら.......。って感じです。

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 そんな時に偶然目にした本が、「このミステリーがすごい!」。通称「このミス」。

 今まで、ミステリーというジャンルは気になっていたものの、手を伸べることなく人生を送ってきました。

 しかし、こんな「このミス」という、“ミステリーの世界”へと導いてくれる素晴らしい参考書があるのですから、これを期に、“ミステリーの世界”にドップリと浸かってみようではないかと、思ったのでした。

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 というわけで、これからは「このミス」でベスト3に入った作品を読破し、そしてその感想を書くのをシリーズ化してみたいと思います。

 ただ、自分自身、有りもしないことを適当に書くのは好きなのですが、感想書いたりとか、自分が見聞きしたことを上手く書いたりするは、物凄く苦手なんですよね。

 でもまあ一応、自分の読んだ“記録”を残す、って感じになればいいし、“どうせツマラナイことしか書けないぞ~”と最初から思ってれば、気軽に書いていけると思いますからね。

 どんなになるのかわかりませんが、とりあえず続けられるように頑張ってみましょうか。

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「このミス」完全読破:次に感想を書く予定の本

「このミス」完全読破:現在読書中の本

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