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2019年10月11日 (金)

『最後のページをめくるまで』 水生大海 > 「このミス」完全読破 No.1084

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.1084

 『最後のページをめくるまで』 水生大海

   「このミス」2020年版 : ?位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読了日 : 2019年9月20日

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2019年7月>

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 ミステリ小説の中には、終盤に読者を騙す叙述トリックが仕掛けられていたり驚愕の展開が待ち受けていたりする“どんでん返しミステリ”という、(サブジャンルというわけではないけれど)ミステリ小説ならではのテクニックがありまして、ミステリ初心者であっても予備知識なしに単純に楽しめることもあってどんでん返し要素のある作品はいつの時代でも高い人気を誇っています。

 とはいっても定期的にどんでん返しブームが訪れているように思うのですが、最近になって(それまで以上に)単行本や文庫本の帯などに「どんでん返し」「まさかの展開」「ラスト○ページで...」「必ず騙される」などといった煽り文句が目立つように書かれているのを高い頻度で見掛けるようになったので、近年も何度目かの“どんでん返しブーム”を迎えていると言ってもよいのでは(No.990「屍人荘の殺人」の大ヒットの影響がじわじわと広まっている感じでしょうか)。

 そんな中で発売された本作も、『最後のページをめくるまで』という単行本のタイトルが示すように、どんでん返し要素のある短篇のみを集めた作品集となっています。

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 というわけで本作は、「使い勝手のいい女」「骨になったら」「わずかばかりの犠牲」「監督不行き届き」「復讐は神に任せよ」の5篇を収録したノンシリーズの短篇集です。

 ノンシリーズなので各短篇に繋がりはないので、どの作品から読んでも問題なく楽しめますが、すでに犯罪者であったり、犯罪を実行しようとしていたり、犯罪に巻き込まれそうだったりと、主人公はそれぞれ重い犯罪と関わることになる(関わっている)という共通点があるため、犯罪の加害者と被害者を中心とする緊迫感があって先の展開の読めないサスペンス劇が繰り広げられます。

 そしてやはり終盤では衝撃の真相が明かされたり急展開が待ち受けていたりしてアッと驚かされてしまうものの、それまで見せられてきた世界がひっくり返されるほどの驚きというわけではないですし、単行本のタイトル通りに最後のページできっちりとどんでん返しが炸裂するというわけでもないので、ラストのどんでん返しに期待して読んでいた自分なんかは、この思わせぶりな単行本のタイトルは(どんでん返しに対する)ハードルを高くしてしまうだけでかえって悪影響なのではないかな~と思ってしまいました。

 ただ後から各話を振り返りつつ考えてみましたら、各話の主人公はそれぞれ皆、作中の最後の最後で自身の人生を大きく左右するほどのまさかの局面を迎える、つまり主人公にとっては“最後の局面(ページ)を迎える(めくる)まで”(自分の人生に)何が起きるか分からない、という物語が並んでいるということに気付きました。

 なので、もちろん単純にどんでん返し作品集としてラストで驚き楽しめる人も多くいるでしょうが、そういったタイプの作品を読み慣れていてちょっとやそっとじゃ驚けないというミステリマニアな人であれば、どんでん返しのみに大きな期待を寄せたり高いハードルを課すのではなく、最後の局面で人生が一変してしまう主人公の犯罪サスペンス劇を楽しむつもりで読めば、全体的な構成やミステリ的な魅せ方やラストの捻りなどの切れ味が鋭い犯罪ミステリ短篇集を素直な気持ちで堪能できるのではないでしょうか。


 個人的評価 : ★★★★☆ ☆☆☆☆☆

 * 個人的評価は、減点方式ではなく加点方式となっています
   (★の数が少なくても面白くなかったということではありません)
  個人的評価の詳しい説明・評価基準は
  「このミス」完全読破 説明&読破本リストにてご確認ください


  【 “水生大海” 関連記事 】

  > No.1084 「最後のページをめくるまで」
  > No.0242 「少女たちの羅針盤」


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