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2018年11月 1日 (木)

『深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説』 辻真先 > 「このミス」完全読破 No.1038


「このミステリーがすごい!」完全読破 No.1038

 『深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説』 辻真先

   「このミス」2019年版 : ?位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読了日 : 2018年10月1日

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2018年8月>


深夜の博覧会

辻真先

東京創元社 2018-08-24

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 時は昭和12年、漫画家を目指しながら銀座で似顔絵描きをしている少年・那珂一兵は、帝国新報からの、名古屋で開催中の“名古屋汎太平洋平和博覧会”の取材に同行して挿絵を描くという依頼を受けることに。

 そこで、帝国新報の婦人記者・降旗留理子と共に名古屋へ向かったところ、伯爵である宗像昌清とその助手・別宮操の歓迎を受けて、伯爵の案内により平和博を見てまわり、さらにそのすぐ隣に伯爵が建てた黒い塔屋“慈王羅馬(ジオラマ)館”にも招待されるなど楽しむ一兵と留理子。

 しかしその頃東京では、名古屋にいるはずの女性の足が墜落したアドバルーンから現れるという猟奇的な事件が起きていて....。

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 というわけで本作は、昭和初期を舞台とした時代小説ではあるのですが、これを手掛けるのは今年(2018年)86歳というベテラン作家でして、作中時にはすでに生まれていて太平洋平和博覧会にも実際に訪れたそうなので、リアル体験を基にした時代小説でもあるのですね。

 それもあってか物語の前半では、当時の銀座や名古屋の情景に、街を上げて盛り上がる博覧会の様子、そして(架空の建物である)慈王羅馬館内の奇想天外で悪趣味的で大仕掛け満載な装飾や展示など、(慈王羅馬館はちょっと違うけれど)作中当時の雰囲気を映し出す描写が中心となっていました。

 ただそんな裏では驚くべき事件が起きていて、これを少年時代の那珂一兵(辻作品の様々な作品で準レギュラー的に登場する漫画家)が探偵役となって推理・解決するわけですが、銀座と名古屋という距離を超えた猟奇的事件に、慈王羅馬館の奇抜な仕掛けが絡み、さらに数ヶ月後には日中戦争が勃発するという時代背景も大きく関わってくるなど、この時代&この特殊舞台だからこその推理劇となっています。

 とはいえ、前半における博覧会や慈王羅馬館の描写や説明にしても、後半における事件の概要やトリックにしても、読者が脳内で映像化しないと理解しにくいと思うので、そういった作業が苦手な人だと読み進めづらいかもしれませんが、華やかさやどす黒さなど様々な色彩をふんだんに使った外連味溢れる世界観で飾られた本格ミステリ作品なので、昭和初期の探偵小説を再現したテーマパークを訪れるような気分で読んでみるのも良いのではないでしょうか。


> 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆

 * 個人的評価は、減点方式ではなく加点方式となっています
   (★の数が少なくても面白くなかったということではありません)
  個人的評価の詳しい説明・評価基準は
  「このミス」完全読破 説明&読破本リストにてご確認ください


  【 “辻真先(牧薩次)” 関連記事 】

  > No.1038 「深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説」
  > No.0778 「名探偵登場!」
  > No.0702 「戯作・誕生殺人事件」
  > No.0106 「完全恋愛」


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