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2018年8月11日 (土)

『完全犯罪の死角 刑事花房京子』 香納諒一 > 「このミス」完全読破 No.1027

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.1027

 『完全犯罪の死角 刑事花房京子』 香納諒一

   「このミス」2019年版 : ?位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読了日 : 2018年8月10日

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2018年6月>

完全犯罪の死角 刑事花房京子完全犯罪の死角 刑事花房京子
香納諒一

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 “沢渡家具”を国内有数の高級家具・インテリア専門店へと成長させた亡き父の跡を継いで社長となった沢渡留理は、先代が敷いた路線から大きく転換を図り最近不振気味の会社を再生させようと奮闘中。

 そんな瑠璃は、会社の路線変更に反対している義理の兄・要次と、その兄の(愛人でもある)秘書の福田麻衣子の二人を、痴情のもつれに見せかけて殺害する計画を練り、今では兄が週末に過ごすだけの実家でついに実行。

 その翌朝、実家を訪れた家政婦から電話が掛かって来たものの、その内容はなぜか瑠璃の想定とは違い“(兄が)強盗に殺されたらしい”というもので....。
 
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 というわけで本作ですが、事件の犯人も犯行方法も物語の序盤で読者に披露したうえで、完全犯罪を目論むその犯人とそれを暴こうとする探偵役との駆け引きが描かれる、『刑事コロンボ』や『古畑任三郎』などが代表例である“倒叙ミステリ”形式となっています。

 この“倒叙ミステリ”の特徴の一つとして“探偵役がとても個性的”というのがあるのですが、本作で探偵役を務める警視庁捜査一課の刑事・花房京子も、170cmを超える長身で、子供が集中してのめり込んでいるかのように見えるほどに捜査に没頭し、常に駆けまわっている姿から同僚たちに“のっぽのバンビ”とあだ名され、刑事としての鋭い嗅覚や推理力を持つという、やはり個性的なキャラクターです。

 ただ、本作を手掛けるのは、(倒叙ミステリ作品の著者に多い)本格ミステリ系作家ではなく、警察小説やハードボイルド作品のイメージが強い香納諒一ということもあってか、オーソドックスな倒叙ミステリとは少し異なる部分もありまりました。

 例えば、倒叙ミステリにおいて探偵役が果たす役割の多くは、犯人が仕掛けた犯行トリックやアリバイ工作をいかに崩して犯人を追いつめるかだと思うのですが、本作の場合、探偵役はトリックやアリバイなど犯人の仕掛けに早い段階から勘付いている代わりに、犯人の“動機”の真相を求めての捜査を中心に行っていくのです。

 それにより、関係者たちに話を聞いて回る(警察小説やハードボイルド作品的な)足を使っての捜査が多くなりますし、(“完全犯罪”とタイトルにも入りハードルが高くなっている割には)完全犯罪度はそれほど高くなくトリックや謎解きも斬新というわけではないこともあって、倒叙ミステリというよりは倒叙サスペンスといったような読み応えでもあるのですよね。

 なので、本格ミステリ色の強い本格派な倒叙ミステリを期待してしまうと物足りなく感じてしまいそうではありますが、警察小説・ハードボイルド系作家の色がそこかしこに感じられるという意味でも味のある倒叙ミステリ作品となっているので、あまり本格ミステリ(倒叙ミステリ)部分を意識せず軽い気持ちで物語を楽しむのが良いのではないでしょうか。


> 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆

 * 個人的評価は、減点方式ではなく加点方式となっています
   (★の数が少なくても面白くなかったということではありません)
  個人的評価の詳しい説明・評価基準は
  「このミス」完全読破 説明&読破本リストにてご確認ください


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