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2018年1月19日 (金)

『狩人の悪夢』 有栖川有栖 > 「このミス」完全読破 No.959

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.959

 『狩人の悪夢』 有栖川有栖

   「このミス」2018年版 : 6位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「本格ミステリ・ベスト10」 2位
              「週刊文春ミステリーベスト10」 4位
              「ミステリが読みたい!」 4位
              「bookaholic認定2017国内ミステリーベスト10」 4位

   読了日 : 2017年4月13日

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2017年1月>

狩人の悪夢狩人の悪夢
有栖川 有栖

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 有栖川有栖のライフワークとも言うべき“火村英生シリーズ(作家アリスシリーズ)”の24作目です。

 このシリーズは中短篇集が多く(長篇は本作が9作目)、それ故に長篇作品が発表されるペースは遅いのですが(例を挙げるなら前回の長篇No.853「鍵の掛かった男」は前々回の長篇『乱鴉の島』の9年後に発売)、今回は前作長編からわずか1年3ヶ月後というかなり短いスパンでの刊行となりました(そしてまた近いうちにシリーズ長編が発売される予定)。

 なお、中短篇集が多いことからも分かるようにストーリー的に繋がっているようなシリーズではないので、本作から読んでも問題ないと思いますが、ただ本シリーズの主役の一人である有栖川有栖と“江神二郎シリーズ(学生アリスシリーズ)”に出てくる有栖川有栖は同一人物ではない(もちろん作者自身とも同一人物ではない)ということはあらかじめ知っておいた方が要らぬ混乱を招かずに済むかもしれませんね。

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 “必ず悪夢を見る部屋”に興味を持ったミステリ作家の有栖川有栖(アリス)は、ホラー作家・白布施正都の邸宅“夢守荘”にあるその部屋に泊まることに。

 すると、夢守荘の近くにある、かつて白布施のアシスタントだったものの病死した渡瀬信也が住んでいた通称“獏ハウス”で、白布施の代表作に見立てられた(首に矢が刺さった)女性の死体が発見されたため、アリスと(遅れてやってきた)臨床犯罪学者・火村英生がこの事件の謎に迫っていくことになるのですね。

 謎に包まれた死者の人生を紐解くことで事件の謎をも解き明かそうとしたり、現実に起きた震災や舞台となる中之島に関する話が深く絡んでくるなど、物語性に力の入った(本格ミステリとしては)変化球的な描き方で高い評価を受けたシリーズ前作と比べると、本作は主人公が謎めいた殺人事件に遭遇してその謎を解いていくという直球な本格ミステリとなっています。

 だからといって無難に“定番”の範疇に収まっているのでは全くなくて、悪夢というテーマを基にした魅力的な謎やエピソードが積み重なっていくことで物語にグイグイと惹きつけられていきますし、それに火村が自らの推理を矢としてまさに“狩人”となったかのごとく犯人を追いつめていく様は、それが本格ミステリのクライマックス(謎解き場面)だとは思えないくらいの凄まじい迫力なので、読んでいて圧倒されてしまうほどでした。

 それに、変化球的な読み味の前作があったからこそ、本格ミステリとして直球の物語でも(そしてド派手でトリッキーな謎やトリックがなくても)ここまで面白くて興奮できる作品を生み出すことが出来るのかという良い意味での驚きも感じられると思うので、シリーズ未読の人にもお薦めですし、(タイプは違うけれど傑作であることは共通している)前作と共に読んでみれば本格ミステリの魅力の幅広さに改めて気付かされるのではないでしょうか。


> 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆

 * 個人的評価は、減点方式ではなく加点方式となっています
   (★の数が少なくても面白くなかったということではありません)
  個人的評価の詳しい説明・評価基準は
  「このミス」完全読破 説明&読破本リストにてご確認ください


  【 “有栖川有栖” 関連記事 】

  > No.959 「狩人の悪夢」
  > No.853 「鍵の掛かった男」

  > No.727 「江神二郎の洞察」
  > No.677 「論理爆弾」
  > No.503 「真夜中の探偵」
  > No.422 「長い廊下がある家」
  > No.355 「闇の喇叭」

  > No.216 「赤い月、廃駅の上に」
  > No.093 「女王国の城」
  > No.081 「双頭の悪魔」
  > No.067 「孤島パズル」
  > No.061 「月光ゲーム」


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