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2018年1月 5日 (金)

『半席』 青山文平 > 「このミス」完全読破 No.1000

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.1000

 『半席』 青山文平

   「このミス」2017年版 : 4位

   受賞(候補) : (「日本推理作家協会賞」候補)

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「本格ミステリ・ベスト10」 14位
              「週刊文春ミステリーベスト10」 20位

   読了日 : 2017年12月18日

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"後"

   読んだ版 : 単行本 <2016年5月>

半席半席
青山 文平

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 “「このミス」完全読破”が、とうとう1000作目に到達しました。

 2006年2月に始めてから約12年での1000作到達は一般的にみて早いのか遅いのか分かりませんが、それまで“小説を読むのは年に1・2冊”で“全くのミステリ小説初心者状態”から始めたことを思えば、12年かかったとはいえ“よくぞ1000作も読んだ”と自分を褒めたくなってしまいますね。


 そしてやはり記念すべき1000作目なので、何か特別な作品を読みたいと思い、当初の予定では現時点で“「このミス」ランクイン作品数1位作家”である東野圭吾の代表作の一つでありながら未読だった『白夜行』を読むつもりでいました。

 しかし、そんな最中に発表された「このミス2018年版」の結果を見た瞬間、その考えは覆させられることになりました.....。

 というのも、一昨年(2016年/2017年版)には「このミス」で4位という高順位にランクインした青山文平の『半席』を読んでいないばかりか全くのノーマークだったという大反省案件があったのですが、昨年(2017年)の青山文平の新作No.1031「遠縁の女」はさすがにチェックしていたしランクイン候補として考えていたものの、(『半席』を購入しながら読んでいなかったこともあって)気にしつつも結局手を出さずじまいで「このミス」ランキングの発表日を迎えることに。

 そうしたら『遠縁の女』の方も「このミス」でベスト10入りということで、(昨年の反省を全く活かせていないという)「このミス」予想をする者としては愚か過ぎる失態を犯してしまったのです。

 なので、能天気に1000作目を自ら祝うよりも、1001作目以降の“読む本選び”に向けた反省の意を込めて1000作目を選ぶべきなのではないのかと考え直したため、1000作目として本作を読むことにしたのですね。

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 というわけで本作は、「半席」「真桑瓜」「六代目中村庄蔵」「蓼を喰う」「見抜く者」「役替え」の六篇を収録。

 このうち表題作は以前発表したノンシリーズ短篇集『約定』にも収録されていたのですが、その表題作を始めとしてシリーズ化された短篇を一冊にまとめて連作集としたのが本作となります。

 主人公は幕府の監察役である徒目付の片岡直人で、上役(組頭)の内藤雅之から割り当てられた公務外の“頼まれ御用”を請け、事件の調査を行うことに。

 この時代(江戸時代)は事件が起きても“科人(罪人)がなぜそのような事件を犯したのか”は全く問題にされず、自白さえ得れば刑の執行へと手続きが進められていくのですが、主人公が解き明かそうというのはその“なぜ”の部分なので、今の時代のミステリ用語でいうと“ホワイダニット”にあたります。

 しかし科人はいずれも罪を認めていることもあり、刑が執行されるまで時の猶予がないため、短い時間で仮説を立てたうえで、犯行動機だけは決して口にしようとしない科人本人から真相を引き出さねばならなず、そこがミステリ的な読み所となっているのですね。

 ただ、(他ジャンルから時代小説に流れて来たのではなく)生粋の時代小説作家の作品なので時代小説ならではの用語や作風に馴染めないと物語に入り込みにくいかもしれませんし、ミステリ的にもそこまで派手さやガッツリとした読み応えがあるわけではないので(突然のランキング等での高評価により)ミステリ部分やインパクト要素などに期待を高め過ぎてしまうと手応えを感じられないかもしれません。

 とはいえ、ほんの些細なきっかけを科人の重い口を開く鍵にしてしまう鮮やかな推理や、真相が明かされた途端に哀愁の人間ドラマ浮かび上がってくる展開などのミステリ小説としての魅力が、時代小説ならではの物語と絶妙に溶け合っていますし、出世することを第一としていた主人公が頼まれ御用をこなしたり上役の人柄に惹かれていくことで次第に心境を変えていく連作としての成長物語も心動かされるほどの面白さなので、(ジャンル的な好みはあるでしょうが)最後まで読めばこれだけの高評価にも納得できるのではないでしょうか。


> 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆

 * 個人的評価は、減点方式ではなく加点方式となっています
   (★の数が少なくても面白くなかったということではありません)
  個人的評価の詳しい説明・評価基準は
  「このミス」完全読破 説明&読破本リストにてご確認ください


  【 “青山文平” 関連記事 】

  > No.1031 「遠縁の女」
  > No.1000 「半席」


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