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2017年11月 9日 (木)

『タフガイ』 藤田宜永 > 「このミス」完全読破 No.986

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.986

 『タフガイ』 藤田宜永

   「このミス」2018年版 : 14位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「ミステリが読みたい!」 20位

   読了日 : 2017年10月7日

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2017年7月>

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藤田 宜永

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 No.956「喝采」に続く“私立探偵 浜崎順一郎シリーズ”の2作目です。

 藤田宜永は、ミステリ・ハードボイルド・冒険小説といったジャンルの作品を発表していた「このミス」初期にはランキングの常連でしたが、90年代後半以降は恋愛小説を中心とした作風に変わったこともあり、「このミス」のランキングで名前を見なくなりました。

 しかし、2014年(2015年版)に発売された『喝采』にて実に18年ぶりとなる「このミス」ランクインを果たすと、翌年(2016年版)にはNo.842「血の弔旗」で20年ぶりのベスト10入り。

 さらに昨年(2017年版)はNo.897「亡者たちの切り札」が(ランクインこそ逃したものの)32位と、票を集めた作品を3年連続で生み出しているので、シリーズ前作は結果的に(「このミス」における)“ハードボイルド作家”としての復活作となったのですね。

 なお、本作からいきなり読んでも問題なく楽しむことが出来ると思いますが、(前作を読んでいた場合と比べて)人物把握がよりややこしく感じられてしまうかもしれないですし、前作の内容に軽く触れる場面がいくつかあるので、余裕があるならば前作から順に読むのがよいのでは。

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 今回の舞台となるのは1974年(前作の2年後)で、私立探偵・浜崎順一郎が新宿で少年少女の二人組を保護し、葉山にある別荘へと送り届けたところ、その少年の父親というのが偶然にも浜崎の(少年院時代の)悪友・安藤石雄だったことから、久々に再会に驚きつつ昔話に花を咲かせることに。

 それが縁で石雄の父・庄三郎から庄三郎の娘(石雄の義妹)・智亜紀の行方を捜す依頼を受け、調査を始めたところ、その智亜紀が何者かに拳銃で頭を撃たれ死んでいるのが見つかったため、そこから浜崎は事件の奥深き渦中へと迫っていくことになります。

 というわけで今回も、いくつもの事件や騒動や人間模様が複雑に絡み合い、それを私立探偵が自らの足とコネを使って解きほどき掻き分けつつ真相へと向かっていくハードボイルド系ミステリとしての読み応えは申し分なく、そんなストーリーを支える(昭和の時代である70年代が舞台だからこその)王道ハードボイルド的な世界観や雰囲気や文体も痺れるほどのカッコ良さなので、読み始めたらすぐにグイッと作中世界に惹き込まれてしまうくらいの貫禄(のようなもの)がにじみ出ていました。

 そして今回は“男の友情”という前作にはなかったテーマが加わっていまして、それにより主人公の(探偵としての)仕事に対する執念や葛藤や生き様などがより凄みを増して感じられましたし、人間ドラマとしての内でたぎる熱さもハードボイルド的な渋みも一段と深く濃く魅力的にレベルアップしていたように思います。

 そのため、前作と同様の面白さもありつつ本作ならではの読み所も増えているので、前作を楽しめたハードボイルド好きな人であれば(ハードボイルドの)定番的な面白さを新鮮な気持ちでじっくりと堪能出来るでしょうし、(やはり前作と同様に)原尞の“探偵沢崎シリーズ”新刊の発売に待ちくたびれている人には特にお薦めしたいですね。


> 個人的評価 : ★★★★★ ★★☆☆☆

 * 個人的評価は、減点方式ではなく加点方式となっています
   (★の数が少なくても面白くなかったということではありません)
  個人的評価の詳しい説明・評価基準は
  「このミス」完全読破 説明&読破本リストにてご確認ください


  【 “藤田宜永” 関連記事 】

  > No.986 「タフガイ」

  > No.956 「喝采」
  > No.897 「亡者たちの切り札」
  > No.842 「血の弔旗」
  > No.275 「ダブル・スチール」
  > No.271 「敗者復活」


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