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2017年3月26日 (日)

『キマイラの新しい城』 殊能将之 > 「このミス」完全読破 No.951

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.951

 『キマイラの新しい城』 殊能将之

   「このミス」2005年版 : 18位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「本格ミステリ・ベスト10」 10位

   読始:2017.2.12 ~ 読終:2017.2.19

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"後"

   読んだ版 : ノベルス <2004年8月>

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殊能将之

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 『美濃牛』、No.149「黒い仏」No.054「鏡の中は日曜日」、『樒/榁』に続く、“石動戯作シリーズ”の5作目です。

 そして本作を最後に新刊の発売がストップしてしまい、そんな状況のまま作者の殊能将之は2013年に亡くなったので、本作は(残念ながら)遺作にしてシリーズ最終巻となってしまいました。

 なお、本作から読んでも問題なく楽しむことが出来るものの、ただ本作には『鏡の中は日曜日』における重要部分のネタバレが含まれているため、出来ることなら(シリーズ外ではあるけれど時代を超えて評価されているデビュー作No.016「ハサミ男」も含めて)刊行順に読んでいくことをお薦めします。

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 舞台となるのは、フランス北部にあった中世の古城・シメール城を(日本の千葉に)移築して作られたテーマパークで、ある日突然、シメール城のかつての主であるエドガー・ランペールの霊がこのテーマパークの社長に取り憑き、“自分を殺した犯人が誰なのか専門家を連れて来て調べさせろ”と言い出すことに。

 そのため、名探偵・石動戯作が呼び寄せられ、社長=エドガーの前では(当時の専門家である)魔術師を装いつつ、なんと750年前の密室殺人の謎について、被害者(エドガー)の証言と現場(である城)のみを手掛りとして推理することになるのです。

 しかも、関係者が皆 中世のコスプレをして事件を再現するというコミカルな場面があったり、そんな中で750年前と似たような殺人事件が現代世界でも起きたり、大胆過ぎて唖然とさせられてしまう真相が待ち受けていたりと、殊能作品らしい外連味と遊び心に溢れた本格ミステリ劇が繰り広げられていきます。

 そんな石動戯作が中心となる推理劇と並行する形で、社長に取り憑いたエドガー目線の物語も描かれていくのですが、これがまた中世の騎士による現代日本の都会を舞台にしたハチャメチャで爽快なアクション活劇となっていて、本格ミステリパートとはまた違った遊び心が爆発した面白さなのですね。

 なので、王道的な本格ミステリ作品を期待してしまうと楽しみ所が分からず翻弄されたまま読み終えることになってしまうかもしれないものの、エンタメやバカミス的な要素が強く出ていながら本格ミステリとしての読み味もかなり濃厚でしかも作品全体から威厳が感じられるという唯一無二の魅力はさすがの一言なので、読めばそんな殊能作品の新作がもう読めないことに対して(改めて)寂しさを感じてしまうのではないでしょうか。


> 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆

 * 個人的評価は、減点方式ではなく加点方式となっています
   (★の数が少なくても面白くなかったということではありません)
  個人的評価の詳しい説明・評価基準は
  「このミス」完全読破 説明&読破本リストにてご確認ください


  【 “殊能将之”関連記事 】

  > No.951 「キマイラの新しい城」
  > No.883 「殊能将之 未発表短篇集」
  > No.149 「黒い仏」
  > No.054 「鏡の中は日曜日」
  > No.016 「ハサミ男」


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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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