サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

にほんブログ村2

« ◎小倉大賞典&フェブラリーS(2017年)穴馬予想&結果 | トップページ | 2016年06月の記事一覧 »

2017年2月19日 (日)

『がん消滅の罠 完全寛解の謎』 岩木一麻 > 「このミス」完全読破 No.949

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.949

 『がん消滅の罠 完全寛解の謎』 岩木一麻

   「このミス」2018年版 : 対象外

   受賞(候補) : 「このミステリーがすごい!大賞(大賞)」受賞

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「週刊文春ミステリーベスト10」 16位

   読始:2017.2.4 ~ 読終:2017.2.6

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2017年1月>

【2017年・第15回『このミステリーがすごい!大賞』大賞受賞作】 がん消滅の罠 完全寛解の謎 (『このミス』大賞シリーズ)【2017年・第15回『このミステリーがすごい!大賞』大賞受賞作】 がん消滅の罠 完全寛解の謎 (『このミス』大賞シリーズ)
岩木 一麻

宝島社 2017-01-12
売り上げランキング : 137

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 「このミス」は宝島社から発売されているミステリランキング本ですが、1999年版からは「弊社発行の作品は公平(公正)を期すため集計から除外しています(投票対象外となっています)」という一文が付け加えられています。

 まあ宝島社から新作小説が発売されることはほとんどなかったので特に意味はなかったものの、2002年には“『このミステリーがすごい!』大賞”というミステリ新人賞が宝島社で新設されたので、その受賞作と2・3作目はどんなに内容が良くても「このミス」では対象外ということに(『このミス』大賞を受賞した作家はデビューから3作は宝島社から発売する決まりがあるようなので)。

 それでも、宝島社の作品が「本格ミステリ・ベスト10」にランクインしたのは『アリアドネの弾丸』(海堂尊/17位)、『ボランティアバスで行こう!』(友井羊/24位)の2作のみ、「週刊文春ミステリーベスト10」にランクインしたのは『チーム・バチスタの栄光』(海堂尊/3位)のみ、「ミステリが読みたい!」にランクインしたのは『完全なる首長竜の日』(乾緑郎/19位)のみという結果を見ても、それほど大きな影響はない感じですかね。

 ところが、2015年版から「公正を期すため、弊社の作品は対象外としています」という文章がなくなりまして、“宝島社の作品も対象になった”と改めて表示されているのを(少なくとも自分は)見ていませんし、2015年版から2017年版(昨年)までの間で宝島社から刊行された作品に票が入ったケースがないので、実際に宝島社作品が対象に加わったのかは分からないのですが、ここはもう対象になったと判断して、発売直後からかなり話題になっているこの『このミス』大賞受賞作(もちろん宝島社から刊行)を読んでみました。

 後日追記:「このミス」2018年版にて本作に対し1票入っていましたが、“集計対象外作品”との注意書きがあったので、やはり現在も宝島社から刊行された作品は対象外のようですね。

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 主人公は日本がんセンター呼吸器内科の医師・夏目典明で、受け持ちのがん患者の病巣がきれいさっぱり消えるという(殺人事件ならぬ)克人事件が起きるも、これは学生時代からの友人で現在も同じ病院に勤める羽鳥悠馬が真相を見抜いてあっさりと解決。

 これを発端として、物語の前半は“がん”や“がん治療”などについての基本知識や専門知識を中心とした会話劇が主に繰り広げられるので、医療サスペンス的なエンタメ全開の内容を期待してしまうと物語にのめり込みにくいかもしれません。

 しかし後半に入ると、今度はかなり謎めいた“がん消失事件”が連続して起き、黒幕組織の存在も露わになり、主人公たちが双方の秘密に迫っていくというミステリ的な展開に突入しまして、クライマックスでは衝撃と驚愕を誘う真相が待ち受けているのです。

 そしてその真相というのが、“現実の犯罪に用いられる危険性がある”ほどにリアルなものでして、普通であれば小難しくて理解しにくい内容かもしれないものの、(読者が)前半部分で“がん”や“がん治療”に関する知識を吸収していることにより、そんな(ある程度専門知識の必要な)真相も比較的すんなりと理解出来て心から驚くことが出来るのですね。

 とはいえ、後半部分も会話のシーンが多めなのですが、それでも終盤では急にエンタメ色が強くなり予期せぬサプライズで盛り上げてきたりもしますし、なにより“がん消滅”という圧倒的インパクトの謎とそれを実現してしまうトリックには単純に驚き楽しめると思うので、もし本作のテーマや粗筋を見て少しでも興味を覚えたのであれば、エンタメ要素はそれほど強くない医学ミステリだと意識したうえで読んでみることをお薦めします。

 ちなみに、“がん(細胞)を消滅させる画期的な治療法”が書かれているわけではないので、その点はご注意を。


> 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆

 * 個人的評価は、減点方式ではなく加点方式となっています
   (★の数が少なくても面白くなかったということではありません)
  個人的評価の詳しい説明・評価基準は
  「このミス」完全読破 説明&読破本リストにてご確認ください


 「月と太陽の盤」宮内悠介 <<< PREV/NEXT >>> 「悪魔を憐れむ」西澤保彦

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

« ◎小倉大賞典&フェブラリーS(2017年)穴馬予想&結果 | トップページ | 2016年06月の記事一覧 »

01.「このミス」完全読破(ミステリ小説)」カテゴリの記事

Google AdSense

楽天市場

「このミス」完全読破:次に感想を書く予定の本

「このミス」完全読破:現在読書中の本

「このミス」完全読破:最近読み終えた本

無料ブログはココログ