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2015年9月25日 (金)

『あぶない叔父さん』 麻耶雄嵩 > 「このミス」完全読破 No.825

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.825

 『あぶない叔父さん』 麻耶雄嵩

   「このミス」2016年版 : 52位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「ミステリが読みたい!」 14位
               「本格ミステリ・ベスト10」 25位

   読始:2015.7.15~ 読終:2015.7.17

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2015年4月>

あぶない叔父さんあぶない叔父さん
麻耶 雄嵩

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 麻耶雄嵩は、「このミス」では2005年版のNo.146「螢」から昨年(2015年版)まで7作連続ランクイン中で、「本格ミステリ・ベスト10」では1998年版の『メルカトルと美袋のための殺人』『鴉』以降11作連続ランクイン中&『螢』以降7作連続ベスト10入り中と、ここ10年では驚異のランクイン率を誇っています。

 さらには、No.373「隻眼の少女」No.765「さよなら神様」とここ5年間で二度も本格ミステリ大賞を受賞するなど、近年では本格ミステリ作家として人気でも実績でもずば抜けた存在となっているのです。

 ただ作品の内容としては、本格ミステリの定石や探偵の存在意義を容赦なく打ち壊すアンチ・ミステリ的な作品がほとんどなので、むしろ本格ミステリの王道の真逆を行くような作風なのですね。

 そして本作は、そんな王道(的評価)と異端(的作風)とを同時に身にまとう著者だからこそ発表することの出来た作品といえるのかもしれません。

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 というわけで本作ですが、「失くした御守」「転校生と放火魔」「最後の海」「旧友」「あかずの扉」「藁をも掴む」の6編を収録。

 舞台となるのは鬱々とした霧が町を覆っている霧ヶ町で、高校生の斯峨優斗による恋愛や友情などが絡んだ日常を描いた青春ミステリです。

 そして各話ごとにこの町で殺人事件が起きるのですが、事件の謎を鮮やかに解く探偵役を担うのが、斯峨家の離れに住み何でも屋を営んでいて町の人たちから怪しい人物と思われているものの、優しく穏やかな性格から優斗に慕われ信頼されている(優斗の)叔父さん。

 そんな叔父さんが導き出す事件の真相というのが、明かされた途端に唖然・茫然・脱力してしまい、他の作家が書いたのであれば躊躇なく“駄作/凡作”と切って捨てたくなり、本格ミステリのことを何も知らない素人が書いたのではないかと思ってしまうようなものなのです。

 ただ、これを書いたのがあの麻耶雄嵩となれば、こういった真相にも何らかの(アンチ・ミステリ的な)意味や狙いがあるのではないかと勘ぐってしまいますし、そうなるとこの真相も遊び心のある刺激として感じられてくるので、まさに“麻耶雄嵩だからこそ書きえた本格ミステリ作品”なのですね。

 そのため、麻耶作品好きであっても賛否両論激しく分かれるようなある意味で超問題作なので、(自分は充分に堪能出来たものの)あまり人に強くは薦められないのですが、脱力系でも楽しめるような(本格ミステリ的に)度量の広い人にお薦めです。


> 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆


 本格ミステリ度  : ★★★★    鬼畜グログロ度 : ★★
 ビックリ驚愕度  : ★★       おどろおどろ度 : ★★
 熱アクション度  : ★★       主キャラ魅力度 : ★★★★
 恋愛ラブラブ度 : ★★★★    人間味ドラマ度 : ★★
 下ネタエッチ度 : ★★★     感涙ウルウル度 : ★
 衝撃バカミス度 : ★★★★    気軽に読める度 : ★★★★

 * 個人的評価は、減点方式ではなく加点方式となっています
   (★の数が少なくても面白くなかったということではありません)
  <個人的評価&項目別評価>の詳しい説明・評価基準は
  「このミス」完全読破 説明&読破本リストにてご確認ください


  【 “麻耶雄嵩”関連記事 】

  > No.825 「あぶない叔父さん」
  > No.793 「化石少女」
  > No.765 「さよなら神様」
  > No.696 「貴族探偵対女探偵」
  > No.454 「メルカトルかく語りき」

  > No.373 「隻眼の少女」
  > No.343 「貴族探偵」
  > No.146 「螢」
  > No.113 「翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件」
  > No.038 「神様ゲーム」


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