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2015年8月24日 (月)

『あなたが消えた夜に』 中村文則 > 「このミス」完全読破 No.831

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.831

 『あなたが消えた夜に』 中村文則

   「このミス」2016年版 : 103位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2015.8.15~ 読終:2015.8.20

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2015年5月>

あなたが消えた夜にあなたが消えた夜に
中村文則

毎日新聞出版 2015-05-16
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 中村文則は、純文学系の文学賞をいくつも受賞している人気作家ですが、No.705「去年の冬、きみと別れ」がエンタメ系ランキングの「このミス」と「週刊文春ミステリーベスト10」にランクインするなど、ジャンルの枠を超えた活躍をしています。

 そして昨年末に発表されたNo.804「教団X」は、発売直後から評論家や同業作家を中心に高い評価を受けていましたが、テレビ番組『アメトーーク!』の“読書好き芸人”にて(直後に『花火』で芥川賞を受賞することになる)ピース・又吉直樹らに大絶賛された影響で、放送直後から入手が困難な状況に陥るほどに話題となりました。

 ただ、「このミス」などエンタメ系ランキングの対象としてならば、(『教団X』の後に発売された)本作の方がジャンル的には有力候補に近いのではないですかね。

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 主人公は所轄の刑事である中島で、管轄地域内で“コートの男”連続通り魔事件が発生したため、警視庁捜査一課の刑事・小橋と共に事件の捜査を行なっていきます。

 というわけで警察(刑事)小説なのですが、主人公とコンビを組む女性刑事が絵に描いたような天然系変人キャラであるなどエンタメ的な面白さが作られていますし、現在進行形で進んでいく事件の展開や目まぐるしく変化していく事件の構図、そしてそれに挑む主人公たちの推理など、意外なほどに複雑でミステリ的な読み応えが強いのです。

 なので、“純文学作家が警察(刑事)小説の外観だけを借りて書いた小説”だろうと思っていると、その警察(刑事)小説および捜査ミステリとしてのしっかり(ガッツリ)した読み応えに驚いてしまうかもしれませんね。

 しかしその一方で、終盤では(狂気・欲望・絶望感など)人間の内面をえぐり取りさらけ出す(犯罪者側目線での)犯罪サスペンスとなりますし、それまでの刑事による捜査中心の物語の中にもそういった要素が垣間見えるなど、純文学作家らしいとも言えるような(読む人を圧倒してしまうほどの)人間の描き方(人間ドラマ)も手加減容赦ないのです。

 そのため、警察(刑事)ミステリ小説として期待してしまうと人間ドラマの部分ですっきりとしたカタルシスを感じることが出来なさそうだし、純文学作品として期待してしまうと事件の状況や推理を理解するのに難解さを感じてしまいそうなので、どちらの側で読んだとしても中途半端な印象(どちらか一方に寄せて書いてくれれば....)となってしまうかもしれません。

 ただどちらの要素をも楽しめるのであれば(そして両者の融合を面白いと感じられるのであれば)、純文学系作家が書いたからこそ生まれ得た警察ミステリの(本作ならではの)魅力、または物語を捜査ミステリとして演出したからこそ生まれ得た純文学としての(本作ならではの)魅力を、その圧倒的な迫力に心を震わせながら堪能出来るのではないでしょうか。


> 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆


 本格ミステリ度  : ★★★     鬼畜グログロ度 : ★★
 ビックリ驚愕度  : ★★★     おどろおどろ度 : ★★★
 熱アクション度  : ★★       主キャラ魅力度 : ★★★
 恋愛ラブラブ度 : ★★★     人間味ドラマ度 : ★★★★
 下ネタエッチ度 .: ★★★    .感涙ウルウル度 : ★★
 衝撃バカミス度 : ★★★     気軽に読める度 : ★★

 * 個人的評価は、減点方式ではなく加点方式となっています
  <個人的評価&項目別評価>の詳しい説明・評価基準は
  「このミス」完全読破 説明&読破本リストにてご確認ください


  【 “中村文則” 関連記事 】

  > No.919 「私の消滅」
  > No.831 「あなたが消えた夜に」
  > No.804 「教団X」
  > No.705 「去年の冬、きみと別れ」


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