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2015年8月17日 (月)

『人魚と金魚鉢』 市井豊 > 「このミス」完全読破 No.830

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.830

 『人魚と金魚鉢』 市井豊

   「このミス」2016年版 : 投票数0

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「本格ミステリ・ベスト10」 25位

   読始:2015.8.13~ 読終:2015.8.14

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2015年2月>

人魚と金魚鉢 (ミステリ・フロンティア)人魚と金魚鉢 (ミステリ・フロンティア)
市井 豊

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 市井豊は、2008年に「聴き屋の芸術学部祭」(短編)でミステリーズ!新人賞の佳作を受賞。

 しかし単独名義作品でのデビューはすぐにとはいかず、受賞から3年以上経った2012年1月にようやく受賞作を表題としたNo.708「聴き屋の芸術学部祭」でデビュー(「本ミス」で16位にランクイン/「このミス」ではランクインまでわずかに届かずの24位)。

 そしてそれから3年後に発売されたデビュー2作目にして“〈聴き屋〉シリーズ”の2作目が本作ということで、受賞からの7年で単行本がわずか2作というかなり寡作な作家なので、(他作家の作品よりも意識的に)収録作を一編ずつじっくりと読んでいきたいところですね。

 なお、前作の話題に触れる場面もありますし、このシリーズの特徴は前作の方がより表れていたと思うので、前作も読むつもりであるならばまずはそちらから読むことをお薦めしますが、(前作共々シリーズ短編集ということもありますし)本作から読んでも全く問題ありません。

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 というわけで本作ですが、「青鬼の涙」「恋の仮病」「世迷い子と」「愚者は春に隠れる」「人魚と金魚鉢」の5編を収録したシリーズ短編集です(“第○話”と表記されているので形式的には連作集ですが、ストーリー的な大きな繋がりはありません)。

 (前作同様の)主人公である柏木は、T大学の芸術学部の学生で、個性豊かな学生が多い芸術学部の中でもより個性の強すぎる面々が集まっている文芸サークル第三部〈ザ・フール〉に所属。

 そしてその柏木は、生まれながらにして人に話しかけられやすい(聞き役が上手な)体質を持ち、訪れた人々の悩みや相談や愚痴を聞く“聴き屋”という活動をしているのですが、それによって不思議な謎が自然と集まって来て、素人探偵のようにその謎を解いていくことになるのですね。

 強烈なキャラクターたちが次から次へと登場して賑やかで楽しい雰囲気を作り出していたり、そこに魅力的な謎と推理を絡めることでミステリ的な読み応えを加えていくところなどは前作と変わらぬ面白さでしたし、今回は柏木の家族(親弟妹や祖父)のエピソードや人気子役の悩み相談など、〈ザ・フール〉の枠を飛び出した(前作とはまた違う読み味の)話も収録されていました。

 ミステリ的には、(コミカル学園ミステリながら)殺人事件が起きたり未完な演劇台本の結末を推理するなど謎にインパクトあって結構本格派な推理劇が繰り広げられていた前作と比べてしまうと小粒感がありますし、柏木の悪友・川瀬を始めとした〈ザ・フール〉の部員たちの出番が少なくなっているので(部員たちの)ドタバタコメディへの期待を高めすぎて読むと少々物足りなく感じてしまうかもしれません。

 ただこのシリーズならではの魅力はもちろん変わらず、シリーズ続編ならではの“作品世界の広がり(常連キャラを深く掘り下げたり新たなキャラが登場したりなど)”も上手く演出されているので、前作同様の面白さは間違いなく堪能できると思いますし、読めば3作目の発売が今から楽しみになるのではないでしょうか。


> 個人的評価 : ★★★★☆ ☆☆☆☆☆


 本格ミステリ度  : ★★★★   鬼畜グログロ度 : ★
 ビックリ驚愕度  : ★★       おどろおどろ度 : ★
 熱アクション度  : ★        .主キャラ魅力度 : ★★★★
 恋愛ラブラブ度 : ★★★     人間味ドラマ度 : ★★
 下ネタエッチ度 .: ★       .感涙ウルウル度 : ★★
 衝撃バカミス度 : ★★★     気軽に読める度 : ★★★★

 * 個人的評価は、減点方式ではなく加点方式となっています
  <個人的評価&項目別評価>の詳しい説明・評価基準は
  「このミス」完全読破 説明&読破本リストにてご確認ください


  【 “市井豊” 関連記事 】

  > No.830 「人魚と金魚鉢」
  > No.708 「聴き屋の芸術学部祭」


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