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2015年7月11日 (土)

『叛徒』 下村敦史 > 「このミス」完全読破 No.816

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.816

 『叛徒』 下村敦史

   「このミス」2016年版 : 86位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2015.5.20~ 読終:2015.5.21

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2015年1月>

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下村 敦史

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 下村敦史は、エンタメ系新人賞の中で最も注目度の高い江戸川乱歩賞を受賞したNo.783「闇に香る嘘」で昨年(2014年)にデビュー。

 すると、「このミス」「週刊文春ミステリーベスト10」でベスト3入り(乱歩賞受賞作としては「このミス」歴代最高順位)、「本格ミステリ・ベスト10」「ミステリが読みたい!」でベスト20入りと、年末恒例のミステリランキングで新人としては破格の評価を受けました。

 となれば、デビュー2作目への期待が自然と高まるわけですが、デビューからわずか半年後に早くも2作目となる本作が発売されたのですね(ちなみにデビュー作の続編というわけではありません)。

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 主人公は新宿署の(中国語担当)通訳捜査官で、2年前に(通訳捜査官としての師でもあった)義父の不正を告発して自殺に追い込んでしまった過去を持つ七崎隆一。

 この影響で、同僚からは“身内を売った”と敵意を向けられ、妻との関係は崩壊寸前で、隆一自身も自分の行動が本当に正しかったのかと悩む毎日。

 そんな中で、息子が歌舞伎町で起きた殺人事件の犯人である可能性が高いことに人知れず気付き、しかもこの事件の容疑者として事情聴取を受ける中国人の通訳を担当することになったことから、隆介は再び(警察官としての)正義感と(家族が絡んだ)保身との間で揺れ動くことになるのです。

 まずは“通訳捜査官”という珍しい職種にスポットを当てたことが注目で、これにより(今まで開けられてこなかった部分の)警察小説の魅力をさらけ出していますし、(通訳捜査官として関わる現在と過去の事件を通して)主人公の人間ドラマに厚みとリアルさを加えるなど、本作ならではの面白さを生み出すのに役立っています。

 しかも、少々重い社会問題が提示されていたり、本作の大きなテーマを主軸だけでなく様々なエピソードの中にも見事に組み込んでいて、さらには捜査の過程で(真相へと導く)いくつもの流れを複雑に絡めつつも最後には職人技のように鮮やかに解き明かすなど、社会派ドラマとしても捜査ミステリとしても新人離れした読み応えを堪能できるのではないでしょうか。

 とはいえ、完成度の高かったデビュー作と比べると(人間ドラマの絡め方やミステリ的な展開など)あまりに上手く出来過ぎていてリアルさはそこまで感じられませんでしたし、“正義感に対する葛藤”という同じテーマの傑作である雫井脩介のNo.710「検察側の罪人」ほどの圧倒される迫力やインパクトはなかったので、読んでいる間はのめり込むように楽しめたものの読後は不思議と物足りなさを感じてしまいました。


> 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆


 本格ミステリ度  : ★★★     鬼畜グログロ度 : ★★
 ビックリ驚愕度  : ★★★     おどろおどろ度 : ★★
 熱アクション度  : ★★      主キャラ魅力度 : ★★★
 恋愛ラブラブ度 : ★★       人間味ドラマ度 : ★★★★
 下ネタエッチ度 : ★        感涙ウルウル度 : ★★★
 衝撃バカミス度 : ★★      気軽に読める度 : ★★★

 * 個人的評価は、減点方式ではなく加点方式となっています
  <個人的評価&項目別評価>の詳しい説明・評価基準は
  「このミス」完全読破 説明&読破本リストにてご確認ください


  【 “下村敦史”関連記事 】

  > No.1026 「黙過」
  > No.1011 「サハラの薔薇」
  > No.0848 「生還者」
  > No.0816 「叛徒」
  > No.0783 「闇に香る嘘」


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