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2015年6月30日 (火)

『さよならの手口』 若竹七海 > 「このミス」完全読破 No.813

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.813

 『さよならの手口』 若竹七海

   「このミス」2016年版 : 4位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「週刊文春ミステリーベスト10」 10位
              「ミステリが読みたい!」 10位
              「本格ミステリ・ベスト10」 18位

   読始:2015.4.27~ 読終:2015.4.30

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 文庫本 <2014年11月>

さよならの手口 (文春文庫)さよならの手口 (文春文庫)
若竹 七海

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 『プレゼント』、No.808「依頼人は死んだ」No.812「悪いうさぎ」に続く、“葉村晶シリーズ”の4作目です。

 日本を代表する“女探偵のハードボイルド小説”といった高い評価を受けている人気シリーズですが、本作にて実に13年ぶりとなるシリーズ復活、しかも(シリーズ初となる)いきなり文庫本での発売となりました。

 なお、本作から読んでも問題なく楽しむことができるのではと思いますが、主人公が前作では31歳だったのが本作では40代となっていることからもわかるように(探偵としての&人間的な)成長物語の側面も若干あるので、1作目から順に読むとまた違った面白さを味わえると思います。

 その際には、昨年(2014年)に発売されたノンシリーズ短編集No.752「暗い越流」にも“葉村晶シリーズ”の短編が2作収録されていて、前作と本作との間で大きく変動した主人公の生活状況&仕事事情についてはこの短編で詳しく説明されているため、前作の後には忘れずに『暗い越流』を読むことをお薦めします。

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 というわけで本作は、前作に引き続いて長編となっています(1・2作目は連作集)。

 真面目で仕事熱心で調査には一切手を抜かない頑固で有能な探偵でありながら、なぜか不幸・不運を吸い寄せてしまうため酷い目に合ってばかりいるという葉村晶を主人公に据えたシリーズで、今回も葉村は冒頭からあまりの不運ぶりに思わず笑ってしまうほどの酷い目に合ってしまいます。

 そしてそれをきっかけにして元女優・芦原吹雪から(20年前に失踪した)娘の捜索を依頼され、この失踪事件の裏でうごめくいくつもの謎に挑むことになるのですね。

 調査を進めていくことで新たな謎が次々と現れ、足で稼いで様々な人物と接触しつつ謎を解き事件の真相へと向かっていくという典型的な行動派探偵ミステリですが、主人公の探偵としての有能さは前作までと同様に頼もしく、謎が謎を呼び状況が二転三転していく物語の構図も見事なので、探偵ミステリとしての安定感ある読み応えを堪能できるはずです。

 それに加えて、(公私共々における)あまりの不運ぶりにコミカルささえ感じてしまう主人公のキャラクターも相変わらずどころかますます拍車をかけているようでもありますし、それでいて年齢を重ねたことによる落ち着きというか(前作までになかった)円熟味が感じられるなど、葉村を中心とした人間模様にもこのシリーズならではの面白さと新たな読み味が生み出されていたように思います。

 さらには、本作には古今東西のミステリ小説に関する話題がちょこちょこ登場し、巻末には「おまけ ~富山店長のミステリ紹介~」も収録されているので、そんなミステリマニア心をくすぐる様な小ネタも読み所です。


> 個人的評価 : ★★★★★ ★★☆☆☆


 本格ミステリ度  : ★★★     鬼畜グログロ度 : ★★★
 ビックリ驚愕度  : ★★       おどろおどろ度 : ★★★
 熱アクション度  : ★★★★   主キャラ魅力度 : ★★★★★
 恋愛ラブラブ度 : ★★       人間味ドラマ度 : ★★★
 下ネタエッチ度 : ★★      感涙ウルウル度 : ★★
 衝撃バカミス度 : ★★      気軽に読める度 : ★★★

 * 個人的評価は、減点方式ではなく加点方式となっています
  <個人的評価&項目別評価>の詳しい説明・評価基準は
  「このミス」完全読破 説明&読破本リストにてご確認ください


  【 “若竹七海” 関連記事 】

  > No.1029 「錆びた滑車」
  > No.0920 「静かな炎天」
  > No.0813 「さよならの手口」
  > No.0812 「悪いうさぎ」

  > No.0808 「依頼人は死んだ」
  > No.0777 「ミステリマガジン700 【国内篇】」
  > No.0752 「暗い越流」
  > No.0431 「ポリス猫DCの事件簿」
  > No.0205 「プラスマイナスゼロ」


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