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2015年4月 9日 (木)

『名探偵の証明 密室館殺人事件』 市川哲也 > 「このミス」完全読破 No.803

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.803

 『名探偵の証明 密室館殺人事件』 市川哲也

   「このミス」2016年版 : 投票数0

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2015.3.4~ 読終:2015.3.6

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2014年11月>

名探偵の証明 密室館殺人事件名探偵の証明 密室館殺人事件
市川 哲也

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 No.747「名探偵の証明」に続く“名探偵の証明シリーズ”の2作目です。

 鮎川哲也賞受賞作であった前作は、「本格ミステリ・ベスト10」で17位にランクインし、「このミス」でもランクインは逃したものの35位となるほどに票を集めるなど、デビュー作ということを考えればとても高い評価を受けました。

 そしてデビュー2作目にしてシリーズ続編でもあるのが本作ですが、前作の重要部分に関して言及する場面があるので、前作を読むつもりなのであれば前作から順に読んでいくことをお薦めします。

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 見知らぬ部屋で目覚めた日戸涼は、自分がミステリ作家・拝島登美恵の邸宅“密室館”にいて、他の7人と共に(出口のない)館の中に監禁されていることが判明。

 しかも拝島によって自分たちの命を賭けた推理ゲームに強制的に参加させられる事態となったのだが、監禁された者の中には涼が恨みを抱いている名探偵・蜜柑花子もいて.....。

 前作ではベテラン名探偵・屋敷啓次郎が語り手だったのに対し、本作では青年・日戸涼が語り手となっているので、どちらもシリーズのメインキャラクターである蜜柑以外の人物の目線で語られていくところが共通しています。

 そして物語は密室空間におけるデスゲーム(殺人推理ゲーム)が繰り広げられていくのですが、(こういったタイプの作品は出尽くした感があるせいか)特別意外性のある展開や衝撃的な場面などはあまりなく、実在するミステリ作家名・(他作家の)実在する作品名&キャラクター名などが会話の中で頻繁に出てくるなどの遊び心も逆に不快に感じる読者が多く出てしまいそうだったりと、前半部分は人に薦め辛いような内容で、個人的にも主人公の語りに魅力を感じなかったこともあって退屈さを覚えてしまいました。

 しかし、事件が解決へと導かれ始めてからは、探偵小説や本格ミステリというジャンルの内幕をえぐり取っていくかのようなメタ的展開へと向かっていき、前作同様の“名探偵の宿命”に加えて“本格ミステリ作家の宿命”までもがテーマに加わり刺激的に描かれていくのです。

 そのため、前半部分の退屈さも後半のためにあえて作った前フリだったのではないかと思ってしまうくらいで、最後まで読まないことには本作が主張する(探偵小説・本格ミステリというジャンルの一面を浮かび上げていく)面白さは明らかにならないのですね。

 ただこういった捻くれた狙いは(麻耶雄嵩作品ほどは完成度が高くないこともあり)好みが分かれやすいので前作が合わなかった人なら本作も同様の感想となりそうだし、前作における“旧時代の名探偵と新時代の名探偵との比較”部分が面白かったという人だとその要素がなくなった本作に対してはあまり芳しくない感想となる可能性があるかもしれないので、やはり万人には薦められないけれど、探偵小説&本格ミステリに対し荒削りながら果敢にもぶつかっていく挑戦心を楽しめる人には強くお薦めしたいです。


> 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆


 本格ミステリ度  : ★★★★★  鬼畜グログロ度 : ★★
 ビックリ驚愕度  : ★★★     おどろおどろ度 : ★★
 熱アクション度  : ★★      主キャラ魅力度 : ★★★
 恋愛ラブラブ度 : ★★       人間味ドラマ度 : ★★
 下ネタエッチ度 : ★★      感涙ウルウル度 : ★★
 衝撃バカミス度 : ★★★     気軽に読める度 : ★★★

 * 個人的評価は、減点方式ではなく加点方式となっています
  <個人的評価&項目別評価>の詳しい説明・評価基準は
  「このミス」完全読破 説明&読破本リストにてご確認ください


  【 “市川哲也” 関連記事 】

  > No.803 「名探偵の証明 密室館殺人事件」
  > No.747 「名探偵の証明」


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