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2015年3月27日 (金)

『THE WRONG GOODBYE ロング・グッドバイ』 矢作俊彦 > 「このミス」完全読破 No.800

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.800

 『THE WRONG GOODBYE ロング・グッドバイ』 矢作俊彦

   「このミス」2005年版 : 4位

   受賞(候補) : 「日本冒険小説協会大賞」受賞

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「週刊文春ミステリーベスト10」 8位

   読始:2015.1.14~ 読終:2015.2.11

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"後"

   読んだ版 : 文庫本 <2007年11月>

THE WRONG GOODBYE―ロング・グッドバイ (角川文庫)THE WRONG GOODBYE―ロング・グッドバイ (角川文庫)
矢作 俊彦

角川書店 2007-11
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 『リンゴォ・キッドの休日』 『真夜中へもう一歩』に続く“二村永爾シリーズ”の3作目です。

 シリーズ1・2作目は70~80年代に発表され、それから約20年ぶりのシリーズ復活となった3作目が本作なのですが、「このミス」で4位、「文春」で8位にランクインし、日本冒険小説協会大賞を受賞するなど、大変高い評価を得ました。

 そしてさらに10年後である昨年(2014年)末にシリーズ4作目のNo.802「フィルムノワール/黒色影片」が刊行されたため、(1・2作目は「このミス」創刊前の発売ということもあり)まずはこの3作目から読んでみました。

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 というわけで本作ですが、タイトルからもわかるように、レイモンド・チャンドラーの『長いお別れ(THE LONG GOODBYE)』へのオマージュ作品で、枠組みを踏襲してもいるのだそうです。

 神奈川県警の刑事である二村永爾は、横須賀のどぶ板通りで偶然に出会った飲んだくれの日系米軍パイロット、ビリー・ルウと飲み友達となったものの、そのビリーは突然二村に別れを告げて自らが操縦する小型機で日本を脱出。

 するとその直後にビリーが殺人事件の容疑者であることが発覚し、しかも二村が個人的に捜査依頼を受けた女性ヴァイオリニストの母親が失踪した事件とビリーが関わる事件に繋がりが出てきたため、二村は両事件を巡る騒動の渦中へと呑みこまれていくのです。

 “読者が読みやすいように”という優しさなど極力排したような硬派な文章で描かれ、外国人(主にアジア系)が多く登場することもありその人物像(誰が誰なのか)や関係性を把握するのがややこしく、主人公は同じ場所を何度も何度も行ったり来たりしつつじりじりと物語が展開していき、しかも事件の構図が目まぐるしく複雑に変化していくので、この古き良きハードボイルドを思わす作風が合わないと読み進めるのが辛いかもしれません。

 ただ逆にハードボイルド的魅力を堪能できる人であれば、一匹狼でひねくれ者で(刑事としての)常識を外れていて渋かっこいいという“いかにもハードボイルドの主人公”といった二村のキャラクターや、関わっていく人々との粋でしびれる会話ややり取り、難解で複雑ではあるもののそれがいつしか刺激的な快感を生み出していくストーリー展開などに心地良く酔いしれることが出来て、2000年代以降の日本ハードボイルド小説を代表する作品の一つであることをまざまざと実感できるのではないでしょうか。

 ちなみに個人的には、主人公が行ったり来たりする(主な地である)横浜の関内周辺と横須賀のどぶ板通り周辺がどちらも馴染みの場所だったので、より物語にのめり込むことが出来たし、移動や町の描写部分までかなり楽しめました。


> 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆


 本格ミステリ度  : ★★      鬼畜グログロ度 : ★★
 ビックリ驚愕度  : ★★       おどろおどろ度 : ★★★
 熱アクション度  : ★★★★   主キャラ魅力度 : ★★★★★
 恋愛ラブラブ度 : ★★★     人間味ドラマ度 : ★★★
 下ネタエッチ度 : ★★      感涙ウルウル度 : ★★★
 衝撃バカミス度 : ★★      気軽に読める度 : ★

 * 個人的評価は、減点方式ではなく加点方式となっています
  <個人的評価&項目別評価>の詳しい説明・評価基準は
  「このミス」完全読破 説明&読破本リストにてご確認ください


  【 “矢作俊彦” 関連記事 】

  > No.802 「フィルムノワール/黒色影片」

  > No.800 「THE WRONG GOODBYE ロング・グッドバイ」
  > No.476 「引擎 engine」
  > No.470 「ARAKURE あらくれ」
  > No.399 「百発百中 狼は走れ豚は食え、人は昼から夢を見ろ」
  > No.382 「犬なら普通のこと」


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