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2015年1月22日 (木)

『処刑までの十章』 連城三紀彦 > 「このミス」完全読破 No.789

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.789

 『処刑までの十章』 連城三紀彦

   「このミス」2015年版 : 48位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「本格ミステリ・ベスト10」 14位

   読始:2014.11.21~ 読終:2014.11.27

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2014年10月>

処刑までの十章 (光文社文庫 れ 3-9)処刑までの十章 (光文社文庫 れ 3-9)
連城三紀彦

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 連城三紀彦は、ミステリ作家としても恋愛小説家としても数々の名作を発表し、読者や評論家だけではなく同業者からもリスペクトを受けているまさにレジェンド作家なのですが、2013年10月に癌のため逝去されました。

 しかし、すでに連載を終えながらも未だに刊行されていない作品が多いことから、それらの作品に対する単行本化を熱望する声がなお一層高まったのですね。

 そして、未発表短編を集めたNo.743「小さな異邦人」に次いで発売されたのが本作なのですが、(亡くなる1年半前までの)闘病中に連載していた作品なので、この後に新刊が発売されたとしても本作こそが“連城最後の長編作品”といえるでしょう。

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 というわけで本作ですが、東京で長年連れ添ってきた夫・康彦が出社途中で姿を消し蒸発したことから、妻・純子が夫の弟である直行と共に靖彦を捜索する物語を中心に進んでいきます。

 しかし靖彦が失踪したのと同日に起きた高知での放火殺人事件との関わりが浮上して来たため、失踪の謎だけでなくこの事件の謎も純子と直行の前に立ち塞がることになります。

 しかも、靖彦の失踪した理由や今どこにいるのか(生きているのか死んでいるのか)を探っていく中で予想外の事実が明らかになったり謎が益々深まったりしますし、高知での事件の方も「五時七十一分」という謎めいたメッセージが出てきたり展開が急激に変わっていくなど、いくつもの謎が絡み合っていくことで生まれる波に読んでいて翻弄されてしまうような連城ミステリらしい魅力を味わうことが出来るはずです。

 ただそんな話が進んでいくごとに、若くはない男女の恋愛的物語がじわじわと浮上してきまして、身体の内側から煮え立ってくるかのような焦燥感や、激しい心理戦の様相を見せる駆け引きなど、連城作品らしい濃厚でスリリングな恋愛模様として描かれていくのですね。

 なので、そんな恋愛パートが好みでない人や、失踪&事件ミステリ部分のみをじっくりと読みたい人だとあまり話にのめり込むことができないかもしれませんが、ミステリ作家としての連城作品と恋愛小説家としての連城作品を同時に楽しむことが出来る恋愛ミステリに仕上がっているので、“連城三紀彦の遺作”として読むのには最適の作品なのではないでしょうか。


> 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆


 本格ミステリ度  : ★★★★   鬼畜グログロ度 : ★★
 ビックリ驚愕度  : ★★★     おどろおどろ度 : ★★★
 熱アクション度  : ★        主キャラ魅力度 : ★★★
 恋愛ラブラブ度 : ★★★★    人間味ドラマ度 : ★★★★
 下ネタエッチ度 : ★★★     感涙ウルウル度 : ★★
 衝撃バカミス度 : ★★★     気軽に読める度 : ★★

 * 個人的評価は、減点方式ではなく加点方式となっています
  <個人的評価&項目別評価>の詳しい説明・評価基準は
  「このミス」完全読破 説明&読破本リストにてご確認ください


  【 “連城三紀彦”関連記事 】

  > No.795 「女王」
  > No.789 「処刑までの十章」

  > No.743 「小さな異邦人」
  > No.449 「どこまでも殺されて」
  > No.167 「人間動物園」
  > No.136 「造花の蜜」
  > No.036 「黄昏のベルリン」


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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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