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2014年11月 4日 (火)

『異次元の館の殺人』 芦辺拓 > 「このミス」完全読破 No.780

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.780

 『異次元の館の殺人』 芦辺拓

   「このミス」2015年版 : 10位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「本格ミステリ・ベスト10」 4位
              「ミステリが読みたい!」 5位
              「週刊文春ミステリーベスト10」 12位
              「黄金の本格ミステリー」 選出

   読始:2014.10.9~ 読終:2014.10.12

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2014年8月>

異次元の館の殺人 (光文社文庫)異次元の館の殺人 (光文社文庫)
芦辺 拓

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 新興進学校である四維ヶ原学園に勤務する教師・成宮明日美が毒殺される事件が起き、その犯人として逮捕され有罪となったのが、捜査部のエリートであった名城政人検事。

 逮捕前の名城が検察内部の不正の証拠をつかんで告発しようとしていたことから“名城は冤罪である”と信じている後輩の菊園綾子検事は、事件の重要な証拠を鑑定するため“世界最大級の放射光研究施設”である《霹靂X》へと向かうことに。

 この施設について知ったのは、商売敵である森江春策弁護士からのアドバイスによるもので、同じく名城は冤罪だと考えているその森江と共に今度は四維ヶ原学園と関連グループの保養施設である《悠聖館》を訪ねると、そこで密室殺人事件が起きて.....。

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 というわけで本作は芦辺拓のライフワークとも言える“森江春策シリーズ”の22作目なのですが、ストーリーや世界観が共通しているというよりは森江春策が何らかの形で登場するというシリーズなので、本作から読んでも全く問題ありません。

 今回の主人公は弁護士・森江春策ではなく、そのライバルである検事・菊園綾子の方で、先輩検事の無罪を信じて殺人事件の謎めいた真相に迫っていきます。

 まず訪れるのが放射光研究施設ということで、いきなり科学知識に関する専門的な会話が繰り広げられるものの、舞台を変えた途端に“館で密室殺人事件が発生”という本格ミステリの定番的な展開に。

 ところが、ある条件下でパラレル現象が起きることにより、通常の本格ミステリではありえないような一風変わった推理劇となっていくのですね。

 パラレル現象が起きる条件やそれが起きることにより本格ミステリ的にどう面白くなっていくのか、といったところは本作の一番のアピールポイントであると思うのですが、この部分を説明してもネタバレとはならないものの、本作を読んでいく流れの中でその部分を知った方がより楽しむことが出来るでしょう(なのでなるべく事前情報なしに読むことをお薦めします)。

 密室殺人の謎解き自体はそこまで衝撃性はないかもしれないですが、パラレル現象というSF要素を組み込むことで本格ミステリの新たな試みや面白さを生み出すという奇想的アイデアと、それを実際に作品として仕上げてしまった(ミステリ愛が感じられる)作者の胆力こそが本作最大の魅力であり読み所なので、正統派な本格ミステリや推理劇を期待するよりも、芦辺ミステリならではの奇想性や遊び心を楽しむつもりで読むのがベストなのではないでしょうか。


> 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆


 本格ミステリ度  : ★★★★★  鬼畜グログロ度 : ★★
 ビックリ驚愕度  : ★★★     おどろおどろ度 : ★★
 熱アクション度  : ★★       主キャラ魅力度 : ★★
 恋愛ラブラブ度 : ★★       人間味ドラマ度 : ★★
 下ネタエッチ度 : ★        感涙ウルウル度 : ★
 衝撃バカミス度 : ★★★★   気軽に読める度 : ★★★

 * 個人的評価は、減点方式ではなく加点方式となっています
  <個人的評価&項目別評価>の詳しい説明・評価基準は
  「このミス」完全読破 説明&読破本リストにてご確認ください


  【 “芦辺拓” 関連記事 】

  > No.952 「ダブル・ミステリ」

  > No.780 「異次元の館の殺人」
  > No.704 「スチームオペラ 蒸気都市探偵譚」
  > No.697 「時の審廷」
  > No.684 「奇譚を売る店」
  > No.369 「綺想宮殺人事件」


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