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2014年8月 6日 (水)

『さよなら神様』 麻耶雄嵩 > 「このミス」完全読破 No.765

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.765

 『さよなら神様』 麻耶雄嵩

   「このミス」2015年版 : 2位

   受賞(候補) : 「本格ミステリ大賞」受賞

   総合ランキング : 「本格ミステリ・ベスト・オブ・ベスト10(1997-2016)」 15位

   年度ランキング : 「本格ミステリ・ベスト10」 1位
              「エアミス研ランキング」 1位
              「ミステリが読みたい!」 2位
              「週刊文春ミステリーベスト10」 3位
              「キノベス!」 23位

   読始:2014.8.5~ 読終:2014.8.5

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2014年8月>

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麻耶 雄嵩

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 No.38「神様ゲーム」に続く、“神様シリーズ”の2作目です。

 前作は、“かつて子どもだったあなたと少年少女のための~”というテーマの基に装丁・挿絵・字の大きさなど子供向けに作られた“ミステリーランド”というレーベルから発売されたものの、子供には読ませられないような邪悪すぎる刺激に溢れた問題作だったのですが、「このミス」「本ミス」共に5位にランクインするなどミステリ作品として高い評価を受けました。

 そして余談ではありますが、“「このミス」完全読破”の500冊突破記念企画として2012年に実施した「このミステリーがすごい!MDB版」(それまでに読んだ500作の中からより面白かった作品をランキングで発表)において4位となるなど、個人的にも思い出深くて未だに衝撃が残っている作品です。

 なお、その前作との共通点は“神様”のみで舞台や他の登場人物などは異なるため、本作から読んでも全く問題ないですが、ただやはりこのシリーズ特有の衝撃は前作(出来ればミステリーランド版)から味わった方がより楽しむことが出来るのではないかな~とも思いますね。

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 というわけで本作は、長編だった前作とは異なり、「少年探偵団と神様」「アリバイくずし」「ダムからの遠い道」「バレンタイン昔語り」「比土との対決」「さよなら、神様」の6編から成る連作集です。

 小学生の桑町淳のクラスに転校してきた鈴木太郎は、背が高く男前で頭も良くスポーツ万能な上に性格も良いという完璧小学生なだけでなく、転校前に起きた盗難事件の犯人を当てたり大事故を未然に防ぐなどして、自分を“神様”と称する不思議な少年。

 そんな“神様”が淳に対して(これから描かれていくことになる事件の)犯人の名前を告げる場面から毎回始まって、淳が所属する久遠小探偵団が(半信半疑ながらも)それが事実なのか探っていく、といった展開になっていきます。

 いきなり(1行目に)真犯人の名前が明かされるという演出は、回を追うごとに登場人物たちの(主に淳との)関係性がわかってくることで、真犯人と(直後に判明する殺人事件の)被害者が明かされた時の衝撃度が増していきますし、淳たちの探偵的行動も論理的推理に則っているので本格ミステリとしてかなりの読み応えがあります。

 それに、殺人事件の舞台に“神様”という絶対的な存在が紛れていることや、犯人が判明したところから始まっていく推理劇、謎を追及していくことで事態がより混沌していく展開など、本格ミステリの王道的要素に歪でシニカルな捻りが暴力的に加えられているという麻耶作品ならではの魅力も期待通りでした。

 ただ、元々麻耶作品は全般的にアクが強いため好き嫌いは激しく別れますし、今回なんかは小学生とは思えないような会話・推理力・人物像などが気になってしまうと話に入り込めなそうなので、やはり人を選ぶ作品ではあると思います。

 それでも、これまでの麻耶作品好きな人であれば本作から溢れ出る王道でありながら異端な刺激に身悶えしてしまうこと間違いないので、前作における心を貫くほどの強烈な衝撃とはまたタイプが違う作品ではあるものの、この捻くれた推理劇を心から楽しむことが出来るのではないでしょうか。


> 個人的評価 : ★★★★★ ★★☆☆☆


 本格ミステリ度  : ★★★★★  鬼畜グログロ度 : ★★
 ビックリ驚愕度  : ★★★★    おどろおどろ度 : ★★★
 熱アクション度  : ★★       主キャラ魅力度 : ★★★
 恋愛ラブラブ度 : ★★★     人間味ドラマ度 : ★★
 下ネタエッチ度 : ★        感涙ウルウル度 : ★
 衝撃バカミス度 : ★★★     気軽に読める度 : ★★★

 * 個人的評価は、減点方式ではなく加点方式となっています
  <個人的評価&項目別評価>の詳しい説明・評価基準は
  「このミス」完全読破 説明&読破本リストにてご確認ください


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  > No.113 「翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件」
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