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2014年8月22日 (金)

『事故調』 伊兼源太郎 > 「このミス」完全読破 No.764

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.764

 『事故調』 伊兼源太郎

   「このミス」2015年版 : 投票数0

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2014.8.1~ 読終:2014.8.2

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2014年5月>

事故調事故調
伊兼 源太郎

KADOKAWA/角川書店 2014-05-31
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 志村市が管理する人工海岸で陥没事故が起き、ちょうどその時に運悪く砂浜を歩いていた少年が穴に飲み込まれてしまい、意識不明の重体に。

 まだ事故の原因が判明していないことを理由に謝罪を行っていない市に対し批判が集まり、外部の専門家から成る事故調査委員会の設置が決まる中、広報課の黒木が権田市長からある特命を受けることに。

 それは、県警の捜査一課にいた経歴を活かして、市への打撃を最小限にする目的で事故原因を探ってくれ、というもので.....。

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 というわけで本作は市役所が舞台となっているのですが、上司の命令に従って市(役所)に有利となる情報のみを集め対策を練るのか、それとも市(役所)が不利な立場に追い込まれたとしても真相を追及していくのか、この二択の中で心が揺らぎ葛藤する主人公を中心にして描かれています。

 こういった主人公の悩める立場・心境は企業小説ならではの熱い人間ドラマを生み出しますし、主人公が迷いを吹っ切って動き始めてからはさらに燃えるように熱く濃厚な人間ドラマが展開していくのです。

 それに、人の生死に関わる大事件が中心となったり、主人公が元刑事という経歴を活かして真相に迫っていくところからも、警察組織小説や刑事捜査小説に近い読み応えがあるので、市役所が舞台ではあるものの警察小説好きな人にお薦めしたくなるような作品ですね。

 そういった企業・組織的なドラマ以外にも、役所ならではの(負の)体質をエグる社会派な面や、事件の真相&黒幕を巡るミステリ的展開、事故の被害者家族を中心とした哀しき人間ドラマなどが絡み合いつつ、怒涛の如くクライマックスへとなだれ込んでいくので、(特に終盤における)サスペンス作品としての迫力は読んでいる自分も登場人物の一人になって現場に居合わせているかのように感じてしまうほどでした。

 ただその一方で、ミステリ的な要素や演出を組み入れて物語を盛り上げようとしたことにより、そこまで描かれてきたリアルな迫力を伴う作品世界が薄れてしまったように(個人的に)感じたので、今のままでも充分に面白かったものの、(本作の場合は)ミステリ要素を抑えてでも作品世界のリアルさを追及していた方がより素晴らしい大傑作のサスペンス物語になっていたのではないかな~と思ってしまいました。


> 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆


 本格ミステリ度  : ★★      鬼畜グログロ度 : ★★
 ビックリ驚愕度  : ★★★     おどろおどろ度 : ★★
 熱アクション度  : ★★★     主キャラ魅力度 : ★★★
 恋愛ラブラブ度 : ★        人間味ドラマ度 : ★★★★★
 下ネタエッチ度 : ★        感涙ウルウル度 : ★★
 衝撃バカミス度 : ★★      気軽に読める度 : ★★★

 * 個人的評価は、減点方式ではなく加点方式となっています
  <個人的評価&項目別評価>の詳しい説明・評価基準は
  「このミス」完全読破 説明&読破本リストにてご確認ください


  【 “伊兼源太郎” 関連記事 】

  > No.818 「外道たちの餞別」
  > No.764 「事故調」


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