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2014年6月13日 (金)

『無縁旅人』 香納諒一 > 「このミス」完全読破 No.750

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.750

 『無縁旅人』 香納諒一

   「このミス」2015年版 : 67位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2014.6.1~ 読終:2014.6.2

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2014年3月>

無縁旅人無縁旅人
香納 諒一

文藝春秋 2014-03-27
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 あるマンションの一室から、未成年と思われる女性の腐敗した死体が発見される事件が発生。

 部屋の主である会社員の男は、ネットで知り合った被害者の少女にここ数日部屋を明け渡していたため一緒に住んでいたわけではなく、少女の本名も経歴も全く知らない関係であったことが判明

 この事件を担当する警視庁捜査一課のデカ長・大河内は、少ない手掛りから少女の身元に辿り着くも、その複雑な生活環境により謎はますます深まっていくばかりで.....。

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 というわけで本作はNo.59「贄の夜会」に続くシリーズの2作目でして、前作の内容にはちょっとだけ触れる程度なので、本作から読んでも問題ないと思います。

 (被害者が身元不明な)殺人事件の謎に刑事である主人公たちが迫っていくのですが、主人公たちが(主に聞き込みによって)新事実を掴むと、そこで新たな人間関係が浮上し、それを辿っていくとまた新たな謎が生まれて.....、といった感じで、事件の真相へと複雑に繋がっていく長い糸を手繰り寄せるような捜査ミステリが繰り広げられていきます。

 そのため、場面場面で中心となる事件や騒動が目まぐるしく変化するので、途中からは元々の事件のことを忘れてしまいそうなほどであるものの、それでも物語の軸にしっかりと強い芯が入っていて乱雑さを感じさせないところはさすがベテランの職人技といったところでしょうか。

 そして事件の関係者を辿っていくと、ネットカフェで寝泊まりするなど社会的に孤立した若者たちや、家族や人間関係における(良い)縁に見放され精神的に孤立しているような若者たちが事件に関わってきまして、作品タイトルにも使われているこの“無縁社会”が大きなテーマとなり、(単に犯罪者を捕まえるだけではない)やるせなくて胸を打つドラマ性が生まれていくのです。

 そんな事件を、常に冷静に事件や関係者と向き合う主人公を通してじっくりと描かれていくため、警察小説・クライムノベル・アクション・ミステリなど様々なエンタメ要素をド派手に盛り込んだ前作とは作風が大きく異なっていて、前作と比較してしまうと地味な印象となってしまいます。

 それでも、捜査ミステリとして(派手さはないものの)次の展開が気になり物語に惹き込まれていくほどの求心力がありますし、事件を通して現代社会の闇が浮かび上がってくることでせつない感動をしみじみと味わうことが出来るので、他作家の警察小説とは違う香納作品だからこその渋くて深みのある警察小説(捜査ミステリ)の魅力を大いに堪能できるに違いありません。


> 個人的評価 : ★★★★★ ★★☆☆☆


 本格ミステリ度  : ★★★     鬼畜グログロ度 : ★★
 ビックリ驚愕度  : ★★★      おどろおどろ度 : ★★
 熱アクション度  : ★★       主キャラ魅力度 : ★★★
 恋愛ラブラブ度 : ★★★      人間味ドラマ度 : ★★★★
 下ネタエッチ度 : ★★★     感涙ウルウル度 : ★★★
 衝撃バカミス度 : ★★       気軽に読める度 : ★★★

 * 個人的評価は、減点方式ではなく加点方式となっています
  <個人的評価&項目別評価>の詳しい説明・評価基準は
  「このミス」完全読破 説明&読破本リストにてご確認ください


  【 “香納諒一” 関連記事 】

  > No.1027 「完全犯罪の死角 刑事花房京子」
  > No.0819 「刑事群像」
  > No.0750 「無縁旅人」
  > No.0639 「幸 SACHI」

  > No.0504 「心に雹の降りしきる」
  > No.0371 「熱愛」
  > No.0309 「虚国(蒼ざめた眠り)」
  > No.0108 「ステップ」
  > No.0059 「贄の夜会」


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