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2014年5月23日 (金)

『破門』 黒川博行 > 「このミス」完全読破 No.745

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.745

 『破門』 黒川博行

   「このミス」2015年版 : 8位

   受賞(候補) : 「直木三十五賞」受賞

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「ミステリが読みたい!」 19位
              「ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR」
                 (小説ランキング) 44位

   読始:2014.5.9~ 読終:2014.5.11

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2014年1月>

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黒川 博行

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 「疫病神」、「国境」、「暗礁」、No.220「螻蛄」に続く、“疫病神シリーズ”の5作目です。

 1997年から続く人気の高いシリーズですが、1作目が新潮社、2作目が講談社、3作目が幻冬舎、4作目が新潮社、本作が角川書店と、同じシリーズ作品なのに発行元がほぼ異なっているのが面白いですね。

 そしてこのシリーズは、「このミス」にランクインしたのは1作目のみであるものの、2作目が42位、3作目が39位、4作目が25位と安定して票が入っていますし、これまでの4作中2作(1・2作目)が直木賞候補にノミネートされていたりもするので(後日追記:本作にてついに受賞)、名実共に黒川博行の代表的シリーズといえそうです。

 なお、自分も4作目しか読んでいなかったので確かなことはわかりませんが、前作まで(特に2作目)に関して言及する場面はあるもののネタバレというわけではないですし、主人公二人の関係性なども読めばすぐに把握できるので、本作から読んでも問題なく楽しむことができるのではないでしょうか。

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 建設コンサルタントの二宮は、腐れ縁のヤクザ・桑原に半ば強引に連れ出され、北朝鮮に行った経験を活かして映画脚本のアドバイスを二人ですることに。

 しかし、桑原が所属する組の若頭や桑原自身も出資していた大金をプロデューサーが持ち逃げしたため、二宮は桑原と共に失踪したプロデューサーを追うはめになって.....。

 というわけで今回も、口が達者な半堅気の二宮とイケイケヤクザの桑原がコンビを組んで巻き起こす騒動が描かれていくのですが、失踪した詐欺プロデューサーを探し出すだけでなく、この騒動を利用して桑原が私欲に走り出し、その過程で本家筋のヤクザとやり合って窮地に立たされるなど、物語は(主に桑原に引っ張られ)物凄い勢いで突っ走っていきます。

 失踪者を追うハードボイルド的展開や、大金を巡って騙し合うコンゲーム、ヤクザ同士で繰り広げられる血なまぐさいアクションシーン、ヤクザ組織の中での人間関係が生み出すドラマなど、とにかく迫力あるシーンが満載で読みどころは多いです。

 それでもやはり一番の魅力は、危険な状況に自ら好んで突っ込んでいく一匹狼の桑原と、それに嫌々巻き込まれながらも得意の舌先三寸で危機を切り抜けていく二宮の主人公コンビでして、その絶妙な関係性から来る小気味良くて思わず笑みが浮かんでしまうほどの掛け合いによって、このシリーズならではの面白さが前作までと同様に生み出されていました。

 ただ、意想外な展開や度肝を抜かれるようなド迫力シーンがあるわけではないため、(シリーズ最高傑作といった感じで)あまりに過度な期待を掛けてしまうとそこまで手応えを感じないかもしれないですが、主人公コンビのやり取りによる面白さが期待を裏切ることはないはずなので、そちらを中心に楽しむつもりで読み始めてみるのが良いのではないでしょうか。


> 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆


 本格ミステリ度  : ★★       鬼畜グログロ度 : ★★★
 ビックリ驚愕度  : ★★       おどろおどろ度 : ★★★
 熱アクション度  : ★★★★    主キャラ魅力度 : ★★★★★
 恋愛ラブラブ度 : ★★       人間味ドラマ度 : ★★★
 下ネタエッチ度 : ★★       感涙ウルウル度 : ★★
 衝撃バカミス度 : ★★       気軽に読める度 : ★★

 * 個人的評価は、減点方式ではなく加点方式となっています
  <個人的評価&項目別評価>の詳しい説明・評価基準は
  「このミス」完全読破 説明&読破本リストにてご確認ください


  【 “黒川博行” 関連記事 】

  > No.1005 「後妻業」
  > No.0943 「喧嘩」
  > No.0834 「勁草」
  > No.0745 「破門」

  > No.0645 「落英」
  > No.0620 「繚乱」
  > No.0220 「螻蛄」
  > No.0164 「煙霞」
  > No.0133 「悪果」


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