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2014年4月27日 (日)

『七日じゃ映画は撮れません』 真藤順丈 > 「このミス」完全読破 No.738

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.738

 『七日じゃ映画は撮れません』 真藤順丈

   「このミス」2015年版 : 投票数0

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2014.4.11~ 読終:2014.4.17

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2014年3月>

七日じゃ映画は撮れません七日じゃ映画は撮れません
真藤 順丈

実業之日本社 2014-02-28
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 安達雄矢は、助監督としての下積みを経てようやく監督デビューを果たすも、興行成績が振るわず見事にコケてしまったため、二作目を撮る目処は立っておらず、撮影現場すらすっかりご無沙汰という状況に。

 そんなある日、一年前に亡くなった映画界の恩師である“皆晃さん”こと皆田晃三郎が書き遺していた私信の手紙が見つかり、そこには“ある人物に預けた脚本を読んでほしい”という文章が。

 少ない手掛かりを辿ってその脚本の在りかを探っていたところ、(高い集客力を持ち映画賞も数多く獲得している)同期の出世頭・柏谷道彦監督の元にも皆晃さんからの手紙が届いていて、柏谷もやはり同じ脚本を探していたため、二人でこの脚本を賭けた演出対決をすることに.....。

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 というわけで本作は映画撮影物語なのですが、前半は監督・助監督・撮影(カメラマン)・録音・衣装・美術・照明・俳優・制作(プロデューサー)といった映画撮影のスタッフそれぞれの物語が連作形式で語られていきます。

 いずれもが天才的な技術と才能を持ちながら、自己主張が強くて協調性がなく一癖も二癖もあるような人物たちばかりでして、それぞれの人間として&映画人としての濃すぎる個性をありありと実感できるようなエピソードが、サスペンス・本格ミステリ・犯罪劇・インタビュー形式など様々な手法で描かれていくので、この前半部分だけで280ページもあるとはいえ全く飽きることなく読み進めることができるはずです。

 そして後半部分ではこれらメンバーが勢ぞろいして一つの映画を撮影していく姿が描かれていくのですが、やはり異能で自分勝手な人物ばかりなので現場では衝突や騒動が頻発しますし、撮影を中止に追い込むような陰謀的妨害も度々勃発。

 さらには映画界で暴動にまで発展するほどのストライキが拡大するなど、(映画を撮影する現場そのものを描くというよりも)撮影現場の内外で起こる騒動を中心に描かれていくのです。

 なので、リアルな映画撮影物語を想像して読み始めると期待外れに感じてしまうかもしれないものの、キャラクターも設定も物語も荒唐無稽ながらド派手な演出でワクワクするほどの面白さが生み出されているのはまさに“映画的な魅力”と言えそうですからね。

 それに、登場人物たちを通して(かなり偏屈ではあるけれど)強い映画愛がひしひしと伝わってくるので、エンタメとしての映画撮影物語だと認識したうえで読むならば、まるで一本の映画を観賞したかのような満足度を味わうことが出来るのではないでしょうか。

 そして、作中には古今邦洋様々な映画作品を用いた例えが散りばめられていて、その一つ一つに作品解説的注釈が書かれているのですが、(映画にあまり興味がない人なら読み進め辛くて邪魔に感じるかもしれないものの)マニアレベルの映画好きであるならば“次にどんな作品がどんな例えとして使われるのだろう!?”といった楽しみ方も出来ますし、この注釈の嵐からも作者の映画愛が共感と共に伝わってくると思います。


> 個人的評価 : ★★★★★ ★★☆☆☆


 本格ミステリ度  : ★★       鬼畜グログロ度 : ★★
 ビックリ驚愕度  : ★★       おどろおどろ度 : ★★★
 熱アクション度  : ★★★      主キャラ魅力度 : ★★★★
 恋愛ラブラブ度 : ★★       人間味ドラマ度 : ★★
 下ネタエッチ度 : ★        感涙ウルウル度 : ★★
 衝撃バカミス度 : ★★★★    気軽に読める度 : ★★

 * 個人的評価は、減点方式ではなく加点方式となっています
  <個人的評価&項目別評価>の詳しい説明・評価基準は
  「このミス」完全読破 説明&読破本リストにてご確認ください


  【 “真藤順丈”関連記事 】

  > No.1037 「宝島」
  > No.0815 「しるしなきもの」
  > No.0738 「七日じゃ映画は撮れません」
  > No.0632 「墓頭」


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