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2014年1月 6日 (月)

『去年の冬、きみと別れ』 中村文則 > 「このミス」完全読破 No.705

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.705

 『去年の冬、きみと別れ』 中村文則

   「このミス」2014年版 : 15位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「dacapo BOOK OF THE YEAR」 5位
              「週刊文春ミステリーベスト10」 8位
              「本屋大賞」 10位

   読始:2013.11.29~ 読終:2013.12.3

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2013年9月>

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中村 文則

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 作者の中村文則は、新潮新人賞を受賞しデビューすると、その後も野間文芸新人賞、芥川龍之介賞、大江健三郎賞を次々に受賞。

 さらには、『掏摸』の英訳版『The Thief』が、アメリカのウォール・ストリート・ジャーナル紙で2012年ベスト10小説に選出されたり、ロサンゼルス・タイムズ・ブック・プライズのミステリー・スリラー部門で最終候補に入るなど、海を越えての評価も受けています。

 まだ30代半ばとは思えないほどの実績を積み上げているものの、いずれも文芸系の賞なので、(毎年1票ずつ入っていたとはいえ)エンタメ系作品が対象となる「このミス」向きの作家ではないのですが、ミステリ要素を全面に打ち出した本作にて「このミス」初ランクインとなりました。

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 ノンフィクションライターである主人公が、二人の女性を殺害し死刑判決を受けたカメラマンの木原坂雄大に関する本を書くため、拘置所で木原坂に面会してインタビューを受けてくれるよう申し入れ。

 しかし、自分の内面を教えるにはまず主人公の内面を正直に教えてほしい、という取引を持ちかけられ、さらには取材の中で木原坂の姉や人形師など内面に得体の知れないおぞましさを抱える人物たちと会っていくことで、主人公は狂気が渦巻く世界に取り込まれていくことに.....。

 というわけで、主人公が取材を通して徐々に事件の真相へと近づいていくのですが、各人物たちが放つ禍々しいまでの狂気に、緊張感がピリピリと走る空気が生み出されるやり取り、さらに妖艶で猟奇的な刺激で彩られたエログロい描写などが、重みの感じられる筆の強さで濃厚に焦燥感たっぷりに描かれていきます。

 そんな中で、事件の様相が明らかにされていく構成や意外な真相に向けて急展開する仕掛けなどのミステリ的な演出が加わることにより、物語全体から漂う不気味さや凄み、圧倒されるほどの迫力がより増していたので、“これぞ文芸畑の作家が描くミステリ作品としての魅力!”といった読み応えを存分に味わうことのできる作品でした。

 ちなみに、読み終えてみましたら、このタイトルがかなり強く印象に残ったので、これまで読んで来た小説の中でも1位争いを演じるほどに好きなタイトルですねェ。


> 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆


 本格ミステリ度  : ★★       鬼畜グログロ度 : ★★
 ビックリ驚愕度  : ★★★      おどろおどろ度 : ★★★★
 熱アクション度  : ★★       主キャラ魅力度 : ★★
 恋愛ラブラブ度 : ★★★      人間味ドラマ度 : ★★★
 下ネタエッチ度 : ★★★★    感涙ウルウル度 : ★★
 衝撃バカミス度 : ★★★     気軽に読める度 : ★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “中村文則” 関連記事 】

  > No.919 「私の消滅」
  > No.831 「あなたが消えた夜に」
  > No.804 「教団X」
  > No.705 「去年の冬、きみと別れ」


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