サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想

にほんブログ村2

« 【全日本2歳優駿(2013年)予想&結果】 | トップページ | 「shangri-La ~地球の終わり~」 渡辺優平 > 少年ジャンプNEXT! 2014 WINTER »

2013年12月18日 (水)

『皆勤の徒』 酉島伝法 > 「このミス」完全読破 No.703

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.703

 『皆勤の徒』 酉島伝法

   「このミス」2014年版 : 投票数0

   受賞(候補) : 「日本SF大賞」受賞
            「創元SF短編賞」受賞作 『皆勤の徒』 収録
            (「星雲賞」候補)

   総合ランキング : 「2014オールタイム・ベストSF(国内短編部門)」
                12位作品 『皆勤の徒』 収録
               「2014オールタイム・ベストSF(国内長編部門)」 32位
               「短編SF・オールタイムベスト(国内編)」
                38位作品 『洞の街』 収録
                43位作品 『皆勤の徒』 収録
                48位作品 『百々似隊商』 収録
               「SUGOI JAPAN Award 2015」 ノミネート

   年度ランキング : 「ベストSF2013」 1位

   読始:2013.11.15~ 読終:2013.11.18

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2013年8月>

皆勤の徒 (創元SF文庫)皆勤の徒 (創元SF文庫)
酉島 伝法

東京創元社 2015-07-21
売り上げランキング : 6530

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 “創元SF短編賞”は、2010年から始まったSFの公募新人賞です。

 第1回の山田正紀賞(選考委員特別賞)を受賞した宮内悠介は、受賞作を表題としたNo.611「盤上の夜」でデビューすると、日本SF大賞を受賞して新人としては特上の評価を受けただけでなく、直木賞の候補に入り「このミス」でベスト10入りするなど、SFというジャンルを超えた高い評価も受けています。

 そして本作は第2回の正賞受賞作を表題とした連作集なのですが、内容からしてSFのジャンルを超える評価は得られそうにないものの、SFとしては「盤上の夜」に勝るとも劣らないほどに超ド級の評価を受けるに違いない作品なのですね(後日追記:日本SF大賞受賞&ベストSF2013・1位で二冠達成)。

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 というわけで本作は、「皆勤の徒」「洞(うつお)の街」「泥沼(なずみ)の浮き城」「百々似(ももんじ)隊商」の4編、そして「序章」「終章」と4つの「断章」から成る連作集です(巻末には大森望による解説を掲載→Webミステリーズ!でその一部を読むことが出来ます)。

 冒頭から繰り広げられるのは、異世界を舞台とした異生物による物語なのですが、どことなく人間社会と共通するような設定や名称が登場してきます。

 だからといってイメージしやすい世界観となっているのかと言えばそうではなく、その奇妙で得体のしれない独特すぎる作品舞台は幻想小説のようですし、描かれるのは古代生物を思い浮かべるような登場生物たちの日常ですし、造語の数々で作品世界が彩られていくので、普段からSF作品を読み慣れている人でも難解に感じる(そして巻末の大森解説を読まないと作品世界を理解できない)ほどなのだそうです。

 なので、ミステリ寄りのSF作品くらいしか読まない自分にとっても作品世界をイメージするのはかなり困難で、書いてあることをほとんど理解できないままに読み進めていくことになったものの、文章自体は(個人的に)読みやすく感じたため、読むのに苦痛を味わうことはありませんでした。

 そして読み進めていくごとに、理解できないしイメージもしにくいこの異形で混沌とした作品世界から、何だか得体のしれない圧倒的なパワーが感じられてきて、不思議と(理解できないながらも)この世界観に圧倒されつつ惹き込まれてしまうのですね。

 まあ読み手をかなり選ぶ難解SF小説ではありますが、この独特な世界観は他では味わうことのできない唯一無二のものですし、自身の理解やイメージの枠を遥かに外れたような物語でも楽しむことができるのならば貴重な読書体験となるに違いないので、もし少しでも興味があるのならば(SF好きかどうかは関係なく)試しに読んでみてはいかがでしょうか。


> 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆


 本格ミステリ度  : ★        鬼畜グログロ度 : ★★
 ビックリ驚愕度  : ★★       おどろおどろ度 : ★★★★
 熱アクション度  : ★★★     主キャラ魅力度 : ★★
 恋愛ラブラブ度 : ★★       人間味ドラマ度 : ★★
 下ネタエッチ度 : ★        感涙ウルウル度 : ★
 衝撃バカミス度 : ★★★     気軽に読める度 : ★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


 「戯作・誕生殺人事件」辻真先 <<< PREV/NEXT >>> 「スチームオペラ」芦辺拓

 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

« 【全日本2歳優駿(2013年)予想&結果】 | トップページ | 「shangri-La ~地球の終わり~」 渡辺優平 > 少年ジャンプNEXT! 2014 WINTER »

01.「このミス」完全読破(ミステリ小説)」カテゴリの記事

Google AdSense

楽天市場

「このミス」完全読破:次に感想を書く予定の本

「このミス」完全読破:現在読書中の本

「このミス」完全読破:最近読み終えた本

無料ブログはココログ