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2013年12月 6日 (金)

『戯作・誕生殺人事件』 辻真先 > 「このミス」完全読破 No.702

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.702

 『戯作・誕生殺人事件』 辻真先

   「このミス」2014年版 : 62位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「週刊文春ミステリーベスト10」 16位

   読始:2013.11.11~ 読終:2013.11.14

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2013年9月>

戯作・誕生殺人事件戯作・誕生殺人事件
辻 真先

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 辻真先の代表的なシリーズである“ポテトとスーパー シリーズ”の最新作です。

 シリーズ1作目の「仮題・中学殺人事件」は1972年に刊行ということで、歴史ある人気シリーズなのですが、作中と現実の時間の流れがほぼ同じ、つまりは主人公たちと(ほぼ)一緒に歳を取っていく、という時間設定になっています。

 “青春三部作”とも称される1~3作目では、当時としては驚愕の犯人像に挑戦していて、ジュブナイル系レーベルで発売されたにも関わらず本格ミステリとして高い評価を受け、後にデビューしたミステリ作家や評論家にも大きな影響を与えたそうです。

 その後も多くのシリーズ作品を輩出し続けまして、主人公の一人である"牧薩次"名義でNo.106「完全恋愛」(本格ミステリ大賞受賞)と「郷愁という名の密室」を発表するという意外な展開もありました。

 そして、正シリーズ作品としては1997年の「本格・結婚殺人事件」以来16年ぶりの新作で、40年にも渡って続いてきたこのシリーズの最終作となるのが本作なのですね。

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 1作目では中学生だった“ポテト”こと牧薩次と“スーパー”こと可能キリコは、前作ではめでたく結婚したわけですが、本作では二人の子供が産まれる直前という時期の物語となっています。

 スーパーは高齢出産(しかも初産)の危険がありながら自宅出産にこだわっていたものの、もうすぐ産まれるという時に嵐の影響もあってかベテラン助産師の到着が遅れ、家には他にお手伝いとして居候中の女子中学生がいるのみという不安な状況に。

 そこで時間は4ヶ月前に飛び、出産間近となるまでにポテトとスーパー夫婦の周りで起きたいくつもの騒動や謎や事件が語られていきます。

 作中作(しかも時代劇)が組み込まれているという“らしい”仕掛けの他にも、登場人物たちが秘める家族関係の謎がいくつも絡み合ったり、一昔前に起きた事件が関わってきたり、明かされる真相が結構どぎつかったりと、ミステリ的にかなりの読み応えがあるので、長く続いたシリーズの最終作だからといって同窓会的な総集編でお茶を濁してはいないため、シリーズ未読の人でも楽しむことが出来るのでは。

 それでも、(他のシリーズも含めて)懐かしのキャラクターたちが次々に顔を見せますし、やはりポテトとスーパーの子供が生まれるというのはシリーズ愛読者にとって感慨深いイベントだろうと思います。

 それになにより、最後の最後に“犯人は読者”(これはネタバレではなく1作目の冒頭で提示されていることです)から始まったシリーズならではの遊び心溢れる趣向が待ち受けているので、シリーズ作品を多く読んでいればいるほど楽しめる内容となっているのですね。

 なので、どうしても以前のシリーズ作品を読んで来たかどうかで本作に対する評価や感想は変わってくるのですが、それでも本作を読めばこのシリーズの魅力を大いに感じることが出来るに違いないので、本作をきっかけにして“ポテト&スーパーシリーズ”の世界に入っていくのも面白いのではないでしょうか。


> 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆


 本格ミステリ度  : ★★★★    鬼畜グログロ度 : ★★
 ビックリ驚愕度  : ★★★      おどろおどろ度 : ★★
 熱アクション度  : ★★       主キャラ魅力度 : ★★★★
 恋愛ラブラブ度 : ★★       人間味ドラマ度 : ★★
 下ネタエッチ度 : ★★★     感涙ウルウル度 : ★★
 衝撃バカミス度 : ★★★★    気軽に読める度 : ★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “辻真先(牧薩次)” 関連記事 】

  > No.1038 「深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説」
  > No.0778 「名探偵登場!」
  > No.0702 「戯作・誕生殺人事件」
  > No.0106 「完全恋愛」


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