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2013年11月27日 (水)

『リバーサイド・チルドレン』 梓崎優 > 「このミス」完全読破 No.700

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.700

 『リバーサイド・チルドレン』 梓崎優

   「このミス」2014年版 : 6位

   受賞(候補) : 「大藪春彦賞」受賞

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「本格ミステリ・ベスト10」 3位
               「ミステリが読みたい!」 6位
               「週刊文春ミステリーベスト10」 7位

   読始:2013.11.6~ 読終:2013.11.7

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2013年9月>

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梓崎 優

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 梓崎優は、ミステリーズ!新人賞受賞作である短編を収録したNo.326「叫びと祈り」で2010年にデビュー。

 すると、「このミス」3位、「本ミス」2位、「文春」2位、「早ミス」5位と、各ミステリ系ランキングでことごとく上位に入り、新人のデビュー作としては破格の評価を受けました。

 となれば、デビュー2作目への期待も自然と高まるわけですが、新作の予告は早い時期からされながらも、デビュー作から3年以上も新作が発売されない状況が続いていました。

 デビュー作で大傑作を書き上げたものの、その後は凡庸な内容の作品ばかりになるどころか、2作目の発表さえないというパターンもよく見受けられるため、これだけ新作が出ないとなると、大きく膨らんでいた期待は時が経つと共に萎んでしまいそうに思えます。

 ただこの作者の場合、新作が発売されない間にも、「本ミス2012年版」で行われた“新世紀「本格短編ミステリ」オールベスト・ランキング(2001~2010年の10年間に発表された短編を対象とした投票ランキング)”で、「叫びと祈り」収録の「砂漠を走る船の道」が3位、「凍れるルーシー」が10位にランクイン。

 さらにはアンソロジー作品「放課後探偵団」に収録された「スプリング・ハズ・カム」が9位と、まだ単行本を1作しか出していないのにベスト10に3作もランクインさせるという偉業を成し遂げているので、評価や期待が下がるどころか逆にさらなる高騰を呼び寄せていたのですよね。

 そんな梓崎優の3年ぶりという待望の新作が、初の長編となる本作というわけなのです。

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 舞台となるのはカンボジアで、親のいない少年たちが川沿いの小屋で暮らす、ストリート・チルドレンならぬリバーサイド・チルドレンとなった日本人少年が主人公。

 物語の始めには、ごみ山で拾い集めたペットボトルやビニールを売ってわずかなお金を稼ぐ少年たちの生活が描かれていくのですが、そんな過酷で人間らしいとは言えない暮らしを当たり前のように受け入れて生きている少年たちの現状に、日本人である自分などはカルチャーショックを受けてしまいそうなほどでした。

 そんな生活の中で、少しずつ彼らを取り巻く環境に得体のしれない変化が薄々と感じられてきて、そのうちに仲間の死という衝撃的な出来事が起きてから、物語は一気に動き出していきます。

 そこからは謎めいた連続殺人事件が起き、主人公がその謎に迫っていくという、期待通りのミステリ的な展開となるのですが、日本と外国の地との文化・習慣・生き方などの違いやギャップを生み出すことでミステリ的な仕掛けを作り上げるという、デビュー作にも見られた魅力が本作でも味わえますし、そんなミステリ的な仕掛けによって物語はより色付き厚みを加え、読んでいて心を揺さぶらるほどの感動を呼び起こすのですね。

 ただ、意外性のある犯人や驚くべき真相、唸らされるほどのトリックが仕組まれているわけではなく、ミステリ的には比較的シンプルなので、本格ミステリの魅力に高い期待を込めて読んだ人には少々物足りなさが残ったようです。

 なので、本格ミステリ作品として期待を高め過ぎるのではなく、ミステリ的な展開によって生まれる物語的な面白さを味わうつもりで読めば、前作にも劣らない魅力を存分に堪能できるのではないでしょうか。


> 個人的評価 : ★★★★★ ★★☆☆☆


 本格ミステリ度  : ★★★★    鬼畜グログロ度 : ★★
 ビックリ驚愕度  : ★★★      おどろおどろ度 : ★★
 熱アクション度  : ★★★      主キャラ魅力度 : ★★★
 恋愛ラブラブ度 : ★         人間味ドラマ度 : ★★★★
 下ネタエッチ度 : ★★★     感涙ウルウル度 : ★★★
 衝撃バカミス度 : ★★       気軽に読める度 : ★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “梓崎優” 関連記事 】

  > No.700 「リバーサイド・チルドレン」
  > No.326 「叫びと祈り」


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