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2013年10月 4日 (金)

『三階に止まる』 石持浅海 > 「このミス」完全読破 No.687

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.687

 『三階に止まる』 石持浅海

   「このミス」2014年版 : 投票数0

   受賞(候補) : (「日本推理作家協会賞〈短編部門〉」
                候補作 『三階に止まる』 収録)

   総合ランキング : 「怪談短篇オールタイムベスト(国内編)」
                16位作品 『三階に止まる』 収録

   年度ランキング :

   読始:2013.9.15~ 読終:2013.9.16

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2013年7月>

三階に止まる三階に止まる
石持 浅海

河出書房新社 2013-07-20
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 石持浅海は、ここ数年は毎年3~5作品発表し続けているのですが、今年(「このミス」2014年版対象作品)もNo.634「フライ・バイ・ワイヤ」、「届け物はまだ手の中に」、「カード・ウォッチャー」、「わたしたちが少女と呼ばれていた頃」、そして本作と、7月時点ですでに5作品も発表しているのです。

 こういった多作な作家の場合、シリーズものを多く抱え期間を置かずに発表するケースが多いものの、石持浅海の場合は3作以上出ているシリーズものは“碓氷優佳シリーズ”と“座間味くんシリーズ”のみで、しかもどちらも頻繁に新作を発表しているわけではないので、多作作家としては珍しいタイプなのかもしれませんね。

 それで本作ですが、そんなシリーズものの少ない多作作家にしては意外に思えるのですが、著者初となるノンシリーズの短編集です。

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 というわけで本作は、「宙の鳥籠」「転校」「壁の穴」「院長室」「ご自由にお使い下さい」「心中少女」「黒い方程式」「三階に止まる」の8編を収録していて、このうち表題作が日本推理作家協会賞短編部門の候補作に選ばれています。

 やはりノンシリーズの短編集だけあって、多数のミステリ作家が参加した合作長編の中の一編(石持担当分のみ)があったり、ショートショートとも言うべき超短編があったりと、収録されている作品のタイプはバリエーションに富んでいます。

 とはいえ、石持作品特有のブラックさが刺激となっているところや、少しホラー風味を感じる演出が加えられているところなどの共通点はあったように思います。

 そして各作品では、観覧車の中で過去の事件を推理したり、自殺予定場所で死体を見つけたり、マンションのエレベーターが必ず一旦三階に止まるなど、特殊な状況が作られていて、その中で論理的な推理劇が繰り広げられるので、このインパクトある状況と本格ミステリ的推理劇とのバランスが、短編ならではの切れの良さもあり、絶妙なさじ加減となっていました。

 なので、石持作品といえば歪んだ倫理観による行動思考や共感しにくい動機により好き嫌いは激しく分かれるものの、本作の収録作品の多くは、真相に興味を惹かれる特殊状況が作られていることと、一作限りで作品世界が閉じるノンシリーズ短編であることにより、倫理観や動機などそれほど気にならないのではないかと思うので、石持作品好きの人にお薦めなのはもちろん、これまでの石持作品が苦手だったという人にも、強くお薦めは出来ませんが、久々に石持作品を試してみようと考えているのならば本作をお薦めしますね。


> 個人的評価 : ★★★★★ ★☆☆☆☆


 本格ミステリ度  : ★★★★    鬼畜グログロ度 : ★★
 ビックリ驚愕度  : ★★★      おどろおどろ度 : ★★★
 熱アクション度  : ★★       主キャラ魅力度 : ★★
 恋愛ラブラブ度 : ★★       人間味ドラマ度 : ★★
 下ネタエッチ度 : ★★       感涙ウルウル度 : ★★
 衝撃バカミス度 : ★★★     気軽に読める度 : ★★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “石持浅海” 関連記事 】

  > No.869 「罪人よやすらかに眠れ」
  > No.755 「二歩前を歩く」
  > No.687 「三階に止まる」
  > No.634 「フライ・バイ・ワイヤ」

  > No.558 「トラップ・ハウス」
  > No.544 「玩具店の英雄 座間味くんの推理」
  > No.509 「彼女が追ってくる」
  > No.484 「人面屋敷の惨劇」
  > No.465 「ブック・ジャングル」

  > No.389 「撹乱者」
  > No.383 「見えない復讐」
  > No.350 「この国。」
  > No.297 「リスの窒息」
  > No.293 「君がいなくても平気」

  > No.112 「耳をふさいで夜を走る」
  > No.091 「君の望む死に方」
  > No.089 「心臓と左手 座間味くんの推理」
  > No.070 「月の扉」
  > No.037 「扉は閉ざされたまま」


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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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