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2013年9月 6日 (金)

『鏡の花』 道尾秀介 > 「このミス」完全読破 No.682

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.682

 『鏡の花』 道尾秀介

   「このミス」2014年版 : 57位

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング :

   読始:2013.9.5~ 読終:2013.9.5

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本 <2013年9月>

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道尾 秀介

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 No.311「光媒の花」に続くシリーズ2作目です。

 ただ、物語の舞台やストーリーや登場人物などが共通しているわけではなく、“短編がある一部分で繋がっていく連作集”といったイメージの部分で共通しているため、シリーズ続編というよりも姉妹編といった方が正しいようです。

 そのため、「光媒の花」を読まずにいきなり本作を読んでも、問題はないと思います。

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 というわけで本作ですが、「やさしい風の道」「きえない花の声」「たゆたう海の月」「つめたい夏の針」「かそけき星の影」「鏡の花」の6章から成る連作集です。

 まず最初の「やさしい風の道」は、ある小学生の姉弟が両親に内緒で、一家が何年も前に住んでいた家を訪れる話なのですが、少年が抱える過酷な現状や切ない心情が痛々しいほどに伝わって来て、でもその中に希望の光がほのかに感じられて、というように道尾作品らしい魅力に溢れた内容でした。

 そして次の第二章に移ると、同じ登場人物たちが絡んでくる別の話が繰り広げられていくと思いきや、前章に存在していた重要なあるものが欠けた世界となっているのです。

 さらに第三章ではまた別の重要なあるものが欠け、第四章でもまた別の重要なあるものが.....、といった感じで、登場人物が共通した同じ世界の物語のようでありながら、欠けた存在の影響により異なる作品世界が造られているという、パラレルワールド的で不思議な感覚によって物語が繋がっていくわけです。

 そして最後の章で、登場人物たちの辛く哀しい感情が読んでいて切なくなるようなそれまでの物語に希望の光が照らされるのですが、その光は明るく優しく暖かいので、登場人物たちだけでなく読む人にも感動を届けてしまうほどの光なのですね。

 今回も、(かつての道尾作品のような)ミステリ的な仕掛けやどんでん返しトリックなどはほぼないため、そういった要素を期待してしまうと楽しむことが出来ないかもしれませんが、章ごとに別の欠けた存在を作ることで新たなドラマ性を生み出すという面白い試みに挑戦していますし、美しい叙景と胸を打つ叙情とで彩られた物語はやはり素晴らしいので、近年の道尾作品が好きな人であれば本作も大いに楽しみ感動できるのではないでしょうか。


> 個人的評価 : ★★★★★ ☆☆☆☆☆


 本格ミステリ度  : ★★       鬼畜グログロ度 : ★★
 ビックリ驚愕度  : ★★       おどろおどろ度 : ★★
 熱アクション度  : ★★       主キャラ魅力度 : ★★★
 恋愛ラブラブ度 : ★★★      人間味ドラマ度 : ★★★★★
 下ネタエッチ度 : ★        感涙ウルウル度 : ★★★★
 衝撃バカミス度 : ★★       気軽に読める度 : ★★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “道尾秀介” 関連記事 】

  > No.947 「サーモン・キャッチャー the Novel」
  > No.827 「透明カメレオン」
  > No.749 「貘の檻」

  > No.682 「鏡の花」
  > No.617 「笑うハーレキン」
  > No.583 「ノエル -a story of stories-」
  > No.546 「光」
  > No.498 「水の柩」

  > No.432 「カササギたちの四季」
  > No.396 「月と蟹」
  > No.340 「月の恋人~Moon Lovers~」
  > No.312 「蝦蟇倉市事件 1」
  > No.311 「光媒の花」

  > No.294 「球体の蛇」
  > No.233 「花と流れ星」
  > No.186 「龍神の雨」
  > No.169 「鬼の跫音」
  > No.121 「ラットマン」

  > No.117 「カラスの親指」
  > No.097 「ソロモンの犬」
  > No.058 「片眼の猿」
  > No.049 「シャドウ」
  > No.041 「向日葵の咲かない夏」


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  >>> 「このミス」完全読破 説明&読破本リスト <<<

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