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2013年7月29日 (月)

『死神の精度』 伊坂幸太郎 > 「このミス」完全読破 No.627

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.627

 『死神の精度』 伊坂幸太郎

   「このミス」2006年版 : 12位

   受賞(候補) : 「日本推理作家協会賞(短編部門)」
               受賞作 『死神の精度』 収録
            (「直木三十五賞」候補)

   総合ランキング : 「SUGOI JAPAN Award 2015」 8位

   年度ランキング : 「本屋大賞」 3位
               「キノベス!」 3位
               「週刊文春ミステリーベスト10」 4位
               「本格ミステリ・ベスト10」 21位

   読始:2013.2.8~ 読終:2013.2.8

   読んだ時期 : 「このミス」ランキング発表"後"

   読んだ版 : 単行本 <2005年6月>

死神の精度 (文春文庫)死神の精度 (文春文庫)
伊坂 幸太郎

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 伊坂幸太郎は、2000年のデビュー以来、数々の名作&人気作を書き続けていて、現在も毎年のように評価の高い作品を発表しているとんでもない作家です。

 そんな人気作の中でも、例えば“伊坂作品ベスト3”などの投票をおこなってみたら、初期の作品に票が集まるのではないかな~と思うのですが、こういった投票で必ず上位に入って来そうなほどに伊坂ファンから愛されているのが本作なのですね。

 自分は本作に対する評判は耳にしつつも、なかなか読むきっかけを掴めずにいたものの、今年(2013年)に待望のシリーズ新作No.672「死神の浮力」が発売されるということで、遅ればせながら読んでみたのです(ちなみに読んだのはこの記事を書く約半年前)。

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 というわけで本作は、「死神の精度」「死神と藤田」「吹雪に死神」「恋愛で死神」「旅路を死神」「死神対老女」の6編からなる連作集です。

 主人公である死神の千葉は、1週間後に死ぬ運命にある人間を調査・観察し、死ぬべき人間か否かを判定する調査部の一員。

 調査対象の人間とは死神としてではなく人間として接触するのですが、人間の死には全く関心がなく、ただ職務(対象の人間の調査)を全うしようとしているため、かなりクールな印象があります。

 ただ、人間の世界の常識や微妙な言い回しなどを知らないため、対象者との会話もどこかズレていて、緊迫した場面でも千葉の人間離れしたクールさや会話&行動のかみ合わなさにより、絶妙な間や空気感を生み出しているのです。

 そういったやり取りによって、人間らしくない死神なのに人間味に溢れているようにさえ感じてしまうほどで、読んでいくうちにこの千葉がかなり魅力的なキャラクターに感じられていくのですね。

 そんな千葉と人間たちとの物語は、時にコミカルに、時に微笑ましく、時に感動的に描かれているので、とても良質な現代のおとぎ話を読んだような、幸せな気持ちがじんわりと胸に染み入ってくるほどの心地良い読み応えを味わえるのではないでしょうか。

 そして、表題作が日本推理作家協会賞の短編部門を受賞していることからもわかるように、伊坂作品の特徴でもある見事なまでの“伏線&回収”が物語に溶け込んでいて、作品全体をさらに何倍にも魅力的に演出しているので、ミステリ作品としても短編ならではの切れがあってとても素晴らしかったです。


> 個人的評価 : ★★★★★ ★★★☆☆


 本格ミステリ度  : ★★★★    鬼畜グログロ度 : ★★
 ビックリ驚愕度  : ★★★      おどろおどろ度 : ★★
 熱アクション度  : ★★       主キャラ魅力度 : ★★★★★
 恋愛ラブラブ度 : ★★★      人間味ドラマ度 : ★★★
 下ネタエッチ度 : ★        感涙ウルウル度 : ★★★
 衝撃バカミス度 : ★★       気軽に読める度 : ★★★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


  【 “伊坂幸太郎” 関連記事 】

  > No.809 「火星に住むつもりかい?」
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  > No.672 「死神の浮力」
  > No.627 「死神の精度」
  > No.618 「残り全部バケーション」
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  > No.312 「蝦蟇倉市事件 1」

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  > No.289 「SOSの猿」
  > No.125 「ゴールデンスランバー」
  > No.084 「アヒルと鴨のコインロッカー」
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