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2013年6月14日 (金)

『大空のドロテ』 瀬名秀明 > 「このミス」完全読破 No.654

「このミステリーがすごい!」完全読破 No.654

 『大空のドロテ』 瀬名秀明

   「このミス」2014年版 : 投票数0

   受賞(候補) :

   総合ランキング :

   年度ランキング : 「ベストSF2013」 20位

   読始:2013.5.9~ 読終:2013.6.2

   読んだ時期: 「このミス」ランキング発表"前"

   読んだ版 : 単行本(全3巻) < I:2012年10月、II:11月、III:12月>

大空のドロテI大空のドロテI
瀬名 秀明

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 瀬名秀明は、デビュー作「パラサイト・イヴ」などSF作品を中心に発表していて、2011年には日本SF作家クラブ会長に就任するなど(現在は辞任済み)、SF作家としての印象が強いです。

 そんな瀬名秀明の2012年新作である本作は、少年少女が活躍する大冒険ファンタジー。

 専門的な科学知識が基となっている作品を発表するSF作家、といったイメージがあると意外なジャンルに挑戦しているようにも見えるのですが、モーリス・ルブランによる歴史的名著“アルセーヌ・ルパン シリーズ”の作品世界を使ってオリジナルストーリーを描いているので、歴史改変SFならぬ小説改変SFという見方も出来るかも。

 なので、作品のタイプ的には、ドストエフスキーの世界的名著『カラマーゾフの兄弟』の続編を描いた昨年(2012年)の江戸川乱歩賞受賞作No.566「カラマーゾフの妹」高野史緒に近いですかね(ジャンル的には全く異なりますが)。

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 というわけで本作ですが、モーリス・ルブランの(ルパンが出て来ない)作品「女探偵ドロテ(綱渡りのドロテ)」に登場する少女・ドロテと、そのドロテと行動を共にすることになる少年・ジャンを中心に描かれていきます。

 舞台となるのは20世紀初頭のフランスで、ちょうど動力飛行機が飛び始めた時期ということもあり、スチームパンク的なレトロ風味の雰囲気が作中を覆っていますし、そんな作品世界で少年少女が大空を飛びながら大冒険&大活劇を繰り広げるということで、スタジオジブリ作品(特に『天空の城ラピュタ』)や『ふしぎの海のナディア』のような読み味がありました。

 そんな少年少女の冒険譚に、“ルパンシリーズ”に登場したキャラクターたちが絡んで来て、激しいアクションシーンあり、目まぐるしい空中戦あり、怪盗紳士の犯罪予告あり、黄金のメダルをめぐる謎ありと、ワクワクドキドキとさせられてしまうようなエンタメ的要素が作中に散りばめられているのですね。

 そしてもちろん、本家である“ルパンシリーズ”との絡みも豊富でして、キャラクター以外にも、全体的なストーリー展開から細かなエピソードに至るまで大胆に取り入れられているので、本家“ルパンシリーズ”作品を数多く読んでいれば読んでいるだけ面白さがアップしていきそうです。

 ただその一方で、本家“ルパンシリーズ”を読んでいない人だと、内容が理解しにくくて話について行けず、置いてけぼり感を味わってしまう可能性は高そうだし、状況説明・行動説明・心情説明に多くを費やしているうえにストーリー展開も遅めなので、文章的に読みにくさを感じてしまう人も多くいるのでは。

 そのため、ジブリ的世界観を持つ少年少女の大冒険活劇とはいえ、子供が読んでも楽しめるというタイプでは全くなく、大人が読んでも小難しく感じてしまうような作品でして、現に本家“ルパンシリーズ”を1冊も読んでいなかった自分なんかも難解さと話に入っていけない感を味わってしまいました.....。

 とはいえ、“ルパンシリーズ”を読んで来た人であれば、この新たな“ルパン”作品を存分に楽しむことが出来ると思いますし、この作品世界が好きな人ならば、物語にのめり込んでしまうほどに“大人のための冒険活劇”を堪能できるのではないでしょうか。


> 個人的評価 : ★★☆☆☆ ☆☆☆☆☆


 本格ミステリ度  : ★★       鬼畜グログロ度 : ★★
 ビックリ驚愕度  : ★★★      おどろおどろ度 : ★★
 熱アクション度  : ★★★★    主キャラ魅力度 : ★★★★
 恋愛ラブラブ度 : ★★       人間味ドラマ度 : ★★★
 下ネタエッチ度 : ★★       感涙ウルウル度 : ★★★
 衝撃バカミス度 : ★★★     気軽に読める度 : ★★

  * <個人的評価&項目別評価>の説明はこちら!


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